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「ソフトバンク」→「ワイモバイル」の手続きがやたらカンタンで驚いた

仕事柄、年間5回以上、アメリカに出張取材に行っている。コロナ禍が落ち着き、すっかりペースが戻ってしまった。

 アメリカ滞在中、頼りになるのがソフトバンクの「アメリカ放題」。音声通話の発信や着信、データ通信が無料ということで(ミニフィットプラン+でも、なぜかアメリカ滞在中はデータ使い放題)、これまでアメリカ出張のためだけにソフトバンク回線を契約し、iPhoneの2回線目として入れている。

 最近では日本国内でもネットワーク品質がピカイチということで、普段、YouTube配信に使っているXperia 1 Vにソフトバンクの「データシェアプラス」を入れようと思い、「メリハリ無制限+とデータシェアプラス」という組み合わせでしばらく使っていた。

 ただ、10月にハワイで行われたSnapdragon Summit以降、1月にラスベガスで開催の「CES」まで、アメリカ出張の予定はない。

 そこで、メリハリ無制限+ではもったいないと感じ始め、思い切って、ワイモバイルに切り替えることとした。

 さっそく、ワイモバイルのオンライン契約を始めたが、ソフトバンクからの切り替えだと、実にサクサクと簡単に進んでしまうことに驚いた。

 すでにソフトバンクを契約しており、My Softbankにキチンと情報が保存されていれば、ちょっと酔っ払っていても、ポチポチとスムーズに手続きが進む。もちろん、途中に本人確認の書類などもいらない。

 手続きを進めていて感動したのが、途中で「Y!mobile eSIMかんたん開通」というアプリのインストールを求められることだった。このアプリを入れると、設定前の端末のチェックやeSIMの設定、さらに接続テストまでもやってくれるのであった。

 自分の場合、これまで何百回もSIMカードを入れ替え、APNを設定したり、eSIMも何十回もインストールしてきた。APNを間違えて入力してつながらなかったり、eSIMを削除して困ったなんてこともあったりした。

 しかし、ワイモバイルの場合、こんなに簡単でスムーズにいくアプリが提供されているとなると、実に乗り換えやすいと感心したのだ。

 一般の人からすると、オンラインで、しかもスマホだけでキャリアを乗り換えるのは結構、心理的なハードルも高いだろう。しかし、こんな仕組みがあれば、誰でもやってみようという気になりそうだ。

 ただ、特に簡単だと感じたのは「ソフトバンクからワイモバイル」への乗り換えだからだろう。こうした仕組みがあると、ソフトバンクユーザーが「料金を安くしたい」と思った際、他社やMVNOではなく「まずは楽に乗り換えられるワイモバイル」ということになりそうだ。

 ソフトバンク内のブランドでがっちりユーザーを囲い込むという点において、実によくできている。

 ちなみに「データシェアプラス」として契約されていた回線は自動的に切り離され、翌月から「データ通信専用3GBプラン」になっていた。

 しかも、さらに驚いたのが、My Softbankアプリでデータ通信専用3GBプランを見られるだけでなく、切り替えたはずのワイモバイルの契約も確認できるということだった。

 これであれば気軽に「ソフトバンクとワイモバイル」を行き来できるような気がしている。アメリカ出張の前にはソフトバンクに切り替え、終わればワイモバイルという使い方は結構、アリなんじゃないかと思っている。