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スマホから愛車の様子を確認できる、パイオニアの「NP1」が素敵

 半年ほど前、パイオニアから発売された「NP1」を購入しました。これがなにかというと、ドライブレコーダーとカーナビの合わせ技で、にもかかわらず画面がないというかわった製品です。

 道案内や録画操作などは基本的に音声で操作でき、そのあたりの使い勝手は、本コーナーですでにライターの石川温氏が語っているので、割愛します。

たとえばスーパーの駐車場でのドアパンチに即時気づけたり、もしくは帰宅時に雨降ってるかなということも確認できたりする。利用するには専用の駐車監視用の電源ケーブルがいる

 筆者的には、ナビ機能というよりも「駐車監視機能」に注目して購入しました。一般的なドラレコに搭載されるそれよりも安心感が高いと言えます。駐車監視機能というのはドアパンチや車上荒らしなどの衝撃を感知して録画を残してくれるという優れもの。なにかと物騒な時代なのでこうした対策を施しておくに越したことはないでしょう。

 NP1が競合製品と比較して優れているのは、通信を仕組みに用いていること。NP1自体がモバイル通信に対応しており、駐車監視で録画されたデータはパイオニアのクラウドにアップロードされるため、本体を破壊されても(アップが間に合っていれば)映像は残ります。

 専用アプリ「My NP1」から映像の視聴が可能でセンサー感度ほか、さまざまな本体の設定にも対応。さらに「マイカーウォッチ」という機能により、リアルタイムにカメラ映像を確認することもできます。衝撃感知のプッシュ通知を受けたら、その場で愛車の様子を確認するということも可能なのが安心ポイント

 ちなみに10月からは、アップデートによりMy NP1がAndroid Auto/Apple CarPlayに対応し、案内を車両のディスプレイで確認できるようになりました。音声案内だけでも十分に分かりやすいので画面の必要性を感じていませんでしたが、ふと周囲の道を確認したいときなどはやはり大画面で地図が見られるのは便利ですね。

マイカーウォッチの画面。室内用カメラに切り替えも可
ルートを外れて給油に向かったときなど、戻る方向を把握する手助けになる。Android Autoではナビ画面を閉じても下に案内が表示されるので、これとNP1の音声だけでも十二分に分かりやすい

 他製品よりも一歩進んだ監視機能と、画面がないことを不安にさせない明瞭な案内に非常に満足しています。定期的に大型アップデートを計画しているとのことで、今後の機能追加も楽しみにしたいところです。