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iPhoneの「SharePlay」、iOS 17で追加されたグループ向け機能でドライブがさらに楽しくなる

 この1年くらいで筆者の周りに「マイカーを買った」「運転が楽しいのでカーシェアを超利用している」という友人が増え、車で出かける頻度が上がっています。

 筆者自身も車は好きで今までにもいろいろな車に乗ってきていますが、どちらかといえば新しいよりは古い、またはストイックな仕様の車を好むので、友人らの車に乗るたびに「こんな機能あるんだ」と驚いてばかりです。

 たとえば最近の車は当たり前のようにカーナビがApple CarPlayやAndroid Autoなど、スマートフォンと連携する機能に富んでいます。

 また、USBケーブルでの充電ではなく「置くだけ充電」に対応していたり、それ以外でもセンターコンソールやドアポケットにスマートフォンをちょうど置いておける場所があったりと、スマートフォンを使いやすい作りになっていることに感動すら覚えます。

 と、最近の車がすごい話をしたいわけではなく、そんな便利な車で出かける際に「iOS 17で追加された新機能」がすごく便利かつ楽しいことを今回はご紹介したいのです。

 その新機能が「SharePlay」です。

 SharePlay自体はiOS 15から用意されている機能で、元々「FaceTime中に同じ動画を見る・音楽を聴く」といったことができるのですが、iOS 17では「再生中のプレイリストを、みんなで操作する機能」が追加されています。

 使い方は簡単で、CarPlayが表示されたナビ画面や現在カーオーディオに接続されているiPhoneの画面に表示されたQRコードを読み取り、読み取られた側で承認を行うだけです。

 承認された後は現在再生中のプレイリストを、CarPlayやBluetoothで接続されたiPhone以外からも操作して曲の選択を行うことができます。

 さらにプレイリスト中にはなく、自分のiPhoneのライブラリにある曲を再生中の音楽に割り込ませて再生するといったことも可能です。

 これまでは「あらかじめ自分のプレイリストを、カーオーディオに繋ぐ人に共有しておく」や「Bluetooth接続を自分のスマホに変更してもらう」などしないと、自分の聴きたい曲を流すことはできませんでしたが、SharePlayのこの機能を使えば、同乗者がたとえ3人4人と増えても、誰でも好きなタイミングで好きな曲を流すことができます。

 また再生中の楽曲はApple Watchにも表示されますし、CarPlayであればプレイリストにない曲を再生した際にもアルバムジャケットや曲名も表示されるため、どんな曲が流れているかの確認は車内の誰でも行えるというのもなかなかにおもしろい機能といえます。

 もちろん、プレイリストを操作される側の懸念点の「自分のライブラリを好き放題見られないか」についても心配はありません。

 表示されるのは再生中のプレイリストに含まれる再生履歴・再生予定のみなので、意外な音楽趣味が晒されることはないのでご安心を。

 実際に使ってみると自分が普段聴かない曲を車内の誰かが流してくれたり、それをキッカケに新しい話題で盛り上がったりするので長距離のドライブの際などには活用したい機能です。

 これからの時期であれば紅葉を見に行ったり年末年始の帰省やウインタースポーツに向かう車中などでぜひ試してみてください。