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Pixel 7で手軽に長時間露光、ただ旅先での過信は禁物……

【Google Pixel 7】

 消しゴム機能やカモフラージュ機能、ピンボケ修正機能などさまざまなカメラ機能がある「Google Pixel 7」。風景撮影が好きな筆者は、これらの機能をあまり使っていなかったのですが、モーションモードのなかにある「長期間露光」機能が使えそうだったので、早速旅先で試してみることにしました。

 一方、旅先では基本カメラを持参し、さまざななところを巡るのですが、今回はカメラを家に忘れてしまいました。スマートフォンのカメラ機能もかなり進化しているということもあり、スマートフォンでの撮影をメインとすることに。「(バッテリー容量が)4355mAhもあれば、2日間くらいは余裕で使えそうだ」と感じてモバイルバッテリーや充電器をホテルの部屋に置いたまま出かけることにしました。

長時間露光でそれっぽい写真に

 長時間露光撮影は、原理的には長時間シャッターを開けることで時間をかけて像を重ねて1枚の写真にする撮影方法。像を重ねれば重ねるほど光の量が多くなるため、通常のカメラであれば偏光フィルターなど光の量を調整したり、三脚などカメラを固定しなければならない。

 「Pixel 7」の長時間露光撮影機能では、光の量や本体を固定させなくても、内部処理でブレのない写真に仕上げてくれる。シャッターを開けておく時間などは設定できないので、こだわって撮影するには不向きですが、レジャーシーンなどでは十分に活用できる機能です。

作例(左が通常撮影、右が長時間露光撮影)
海の透明度と曇天で光が少なかったので、砂浜と海が一体になった
晴天時では、海の立体感をうまく消してくれる
水面近くで撮影したもの。こちらも立体感が消えるので、水面の上に文字をのせたりするのに利用できそうだ

旅行先でカメラを忘れた筆者、どんどん使われるPixel 7

 ビーチや観光地など、見るべきところをPixel 7で検索し、そのままGoogleマップに飛んで、Googleマップのナビ機能を使って目的地まで移動し、目的地ではPixel 7を使って撮影する。撮影は長時間露光機能を使ったりさまざまな画角から何度も撮影する……こうして、持ち主が気づかないままPixel 7を常時利用している状況が続きました。

 そして、夕方。朝方ホテルで調べた“見るべきポイント”はすっかり行き尽くしてしまったので、新たなスポットに向かうべくPixel 7を開くと「バッテリー残量が20%です」というポップアップ通知。しかも、残量表示はすでに13%近くまで減っていました。

 GoogleマップでGPS機能を常時使用し、カメラ機能でバシバシ撮影という比較的ハードな使い方をしていたことにここで気がついた筆者は「カメラだけでも温存したい!!!」と欲望のまま、ナビをレンタカー標準装備のカーナビに切り替え、日の入りの景色までを撮影し、帰路についたのでした。

 ホテルに帰還後には、Pixel 7の画面には「充電して下さい」の例のアイコンが表示されていました。

ナビやカメラの画面では気づきにくい

 今回は、「筆者がバッテリー管理がうまくできなかった」という言葉に尽きます。

 Googleマップのナビ画面では、道路名や距離、方向などが大きく表示されており、筆者もその表示にどうしても注目してしまい、画面上の残量表示まで目の中に入りませんでした。

 カメラでは、そもそも残量表示は隠れるようになっているので、残量を確認する機会が減っていきました。なにより、目の前には絶景が広がっているので、表示されていても気づかないかもしれません。

 みなさんも、「大容量バッテリーだから、モバイルバッテリーなしでも大丈夫」という過信は捨てて頂き、旅先ではモバイルバッテリーをしっかり準備しておくことをおすすめします。

美しい景色の前に、バッテリー容量を心配することのないようにしたいものです

 ちなみに、Pixel 7のバッテリーが切れてしまってからは、手持ちのiPhoneで検索や撮影を楽しんだのでした。「筆者のようなずぼらなユーザーは、やっぱりスマートフォンは2台以上持っておくのがいいのかな……」などと、反省の色がない筆者なのでありました。