みんなのケータイ
スマートロックとNFCタグで帰宅時のユーウツを解錠ならぬ解消
2022年3月16日 00:00
鍵の開け閉めが面倒だ。玄関扉に2個も鍵があり、物理キーを挿し込んで回すという動作を、入るために2回行い、入ってからはそれぞれの鍵のサムターンを回さねばならないからだ。
現住居へ越して来る前はCANDY HOUSEのスマートロック「セサミ mini スマートロック」を使っていたのだが、家の鍵がひとつだけだったので、セサミ mini スマートロックも1つしかない。「ややや、次の家には鍵が2つもあるぞ。よし、買い増しだ!」とワクワクしたものの、既に終売となっており、夢が潰えてしまった。
そんなわけで、CANDY HOUSEが新しいセサミ「SESAME 4」を発売する、しかもセサミ mini スマートロックの約半額と聞いたときには大喜びして予約購入した。もちろん2個。届いたのは2021年9月末のことだった。
その後ずっと放置していたのだが、鍵を手動で開け閉めするという面倒くささが募り、半年近くの時を経て、ついに箱を開封して設置することにした。
設定は、前住居に近いものにした。オートロックのオン、そして手ぶら解錠のオンだ。しかし、実を言うと前住居では手ぶら解錠はあまりうまくいかなかった。現住居でもうまくいかない可能性がある。というのも、複数のスマホでセサミを有効にしていて、そのうちの1つを家に置き忘れるということがあるからだ。この状態だと「設定範囲から出た」と認識されない。そうすると、外出先から家の近くの設定範囲内に入っても、鍵が開いてくれないのだ。
スマホでアプリを開いて(もしくは、セサミウィジェットを開いて)2回タップするのは、鍵を鍵穴に挿し込んで回す動作を2回するのに近い面倒くささがある。
そこで、NFCタグを使うことにした。
セサミデバイスは、2020年12月に発表されたセサミ 3からSESAME OSが2に上がっており、NFCタグにスマホをかざすだけで解錠 / 施錠ができるようになった。専用のNFCタグも販売されているが、Amazonなどで10枚1000円以下で販売されているNFCタグで代用できる。
どこの家でも1つや2つ転がっているNFCタグが、我が家にも転がっていたので、さっそく設定することにした。使ったのは、かなり古い「アイ・オー・データ GALAXY対応 NFCタグシールTecTilesSamsung」だ。
方法は簡単で、それぞれのセサミデバイスの設定画面を開き、セサミ解錠 / 施錠用に使おうとしているNFCタグをスマホで読み取るだけ。2つ同時に動作してほしいので、どちらにも同じNFCタグを登録した。
これで、自動改札機よろしく、タッチで開いたり開いたりするはずなのだが、スマホのスリープ中にセサミアプリが落ちることがあり、確実ではない。
そこで、確実に、しかもすばやくセサミアプリを立ち上げ、解錠できるよう、NFCに動作を書き込むことにした。使ったのは「NFC Tools」。NFCタグ内の情報を読み込んだり、逆にNFCタグに情報を書き込んだりできるアプリだ。
アプリを立ち上げたら、「書く」タブを開いて「レコードを追加」をタップ。「アプリ」内のドロイド君アイコンをタップして、開きたいアプリ(ここではセサミ)を選んで「OK」をタップすれば、NFCタグにタッチするだけでセサミアプリが開くというアクションを作成できる。
後は書き込むだけ。
これで、最初のタッチでアプリが開き、2回目のタッチで両方のSESAME 4を同時に解錠 / 施錠できるようになった。
家の鍵と違って、いつも手にしているスマホを、壁に貼り付けたNFCタグに「パッ」「パッ」と二度かざすだけでいいのは本当に楽ちん。ぐずぐずしていないで、さっさと取り付けておけばよかったと、軽く後悔したのは言うまでもない。