みんなのケータイ
「arrows 5G」やタブレットで「Steam Link」、「エルデンリング」を遊んだ
2022年3月15日 00:00
フィールドに出て最初のNPCの不親切な物言いになんとなく腹が立ち、殴りかかったらめちゃめちゃに反撃されて血痕を残す(ゲームオーバーになる)羽目になり、ゲームを再開するたびに襲いかかってくるようになったので10個くらい血だまりを作りながら這々の体で一番近くの教会に逃げ込もうと思ったら、馬に乗った騎士っぽいボスクラスの敵に一撃で粉砕されたのはここだけの話だ。
フロム・ソフトウェアのゲームを体験したのは筆者はこの「エルデンリング」が初めてなのだけれど、なるほどこれがフロム・ソフトウェアのゲームなのだなというのがまあまあ理解できた。
その後、なんとか教会でひと息つくことができ、そういえば、ルーン(経験値的なヤツ)を消費してレベルアップできるんじゃなかったっけ? と思ったものの、どこにもそんな機能が見つからない。もしかしてレベル1のまま頑張らなければならないのか……と絶望しそうになったが、さらに先に進まないとレベルアップの機能自体が解放されないと知り、なるほどこれがフロム・ソフトウェアのゲームなのだなと改めて思った。なるほどなるほど。
さて、そんなタイミングで3回目のワクチン接種があった。激しい運動をするなと注意されたし、副反応が出てきそうなこともあるので、1日おとなしくしておいた方が良さそうだ。これはまさに、ゲームでもしてだらだら過ごせという何らかのおぼしめし。いつ具合がわるくなってもいいように、寝そべりながら冒険するのがいいだろう。そうだ、そうしよう。
エルデンリングはパソコンのゲームプラットフォームであるSteamで購入した。基本はソロプレイで、オンライン要素もあるのだが、PlayStation 4/5版やXbox版では各プラットフォームのサブスクリプションサービスに登録しなければオンライン要素が楽しめない。Steam版であればそういった課金が不要、というのがメリットだ。パソコンのパフォーマンスが高くないときれいなグラフィックで遊べないという問題はあるとはいえ。
そういうわけで、パソコン上で動かすのがSteamのゲームなのだが、ご存じの通り、「Steam Link」というリモートプレイができる機能もあり、これを使うことでスマートフォンやタブレットの上で、ネットワークを通じて、パソコンで動作しているSteamのゲームを遊ぶことが可能になる。いわゆるリモートデスクトップだ。
ただ、さすがに筆者が使っているarrows 5G F-51Aは画面が6.7型ということもあって、細かい文字が多用されているエルデンリングを快適にプレーするのには向かなそう。なので、10型クラスのタブレットでも試してみることにした。
Steam Linkでは、パソコン用のゲームパッドをスマートフォンやタブレットにBluetooth接続してゲーム操作できる。が、普段パソコンで使っているゲームパッドをスマートフォン・タブレットにペアリングするのは避けたい。寝そべりながらプレーするのはそう頻繁にあることではなく、どちらかというとパソコン画面の前に座って遊びたいものなので、そのたびにいちいち同じゲームパッドをペアリングし直すのは面倒だからだ。
ただ都合のいいことに、筆者の寝室は仕事部屋のすぐ隣。寝室にゲームパッドを持ち込んでもパソコンからのBluetooth電波は問題なく届く。なので、パソコンとペアリングした状態のまま、画面だけをタブレットに映し出すような形にして遊ぶことにした。Steam Linkはサウンドもしっかりタブレット側から出力されるので、こちらはもともとタブレットにペアリングしていたBluetoothイヤフォンを使う(内蔵スピーカーでもいいが、安静にしているという建前上、音は漏れないようにしとこうかなと)。
とりあえず、10型のタブレット画面ならそこそこの視認性で問題なくプレーできるし、ゲームパッドに入力してから画面に反映されるまで、多少の遅延はあるものの、シビアなアクション性が求められないシーンであれば問題なし。少なくとも序盤のザコ敵(といっても何度もやられているが)に後れを取ることはない。いずれボスとの戦闘が考えられるときは画質を落として遅延を少なくすればいいだろう。
ただ、Steam Linkで注意すべき点が1つ。パソコンでメインディスプレイにワイドモニター(21:9など)を使っている場合は、そのワイドモニターの幅に合わせて手元の端末に画面が転送されることに気を付けたい。たとえば16:9ディスプレイの端末だと、上下に太い黒帯が入る形で横長(21:9)の画面が収まる。しかも、エルデンリングはゲーム画面が必ず16:9なので、左右にも黒帯が入る。結果的にゲーム画面がものすごく小さく表示されてしまう感じになるのだ。
その点、arrows 5Gは3120×1440ドットという最近のスマートフォンらしい縦長の解像度。縦横比はおよそ20:9で、21:9のワイドなディスプレイに近いことから、(横置きしたときの)縦方向はほぼ全画面に近いサイズで表示できることになる。絶対的なディスプレイサイズは小さいとはいえ、普段使っているパソコンからゲーム画面をストリーミング再生するのには、わりと向いているようだ。
一方、ディスプレイが16:9などのタブレットでは、このままだとゲーム画面は小さくなってしまう。これを防ぐには、エルデンリングの画面設定で16:9の解像度を選ぶのが手っ取り早い。パソコンでプレーするときはアスペクト比がおかしくなるので元の解像度に戻す手間が発生するが、仕方のないところか……。
しかし、そういったいろいろなことも考えると、一時的な寝ながらゲームであればarrows 5Gの画面でもいいかな、と感じてしまった。顔に近づけた状態にすれば小さい文字も読めるわけだし。というか、エルデンリングの方で今どきのワイドなモニターにも対応してくれないかなあ、と思わないこともないのだけれども。