みんなのケータイ

スマートロック障害で考えた解決策

 ケータイ Watchのニュース記事でも紹介されている通り、スマートロックの「Qrio Lock」で約6日間にわたって「Qrio Hub」経由でのリモートでの施錠・解錠が行えない障害が発生しました。

 筆者は、昨年10月にQrio LockとQrio Hubをセットで購入し、約1年の間は大きなトラブル無く使えていたこともあり、基本的にはカギを持たずに、もっぱらQrio Lockをリモート操作で施錠・解錠する運用でした。よって、思い切り障害の影響を受けました。

 Qrio Lockは、スマートフォンのアプリを使ったBluetooth経由にも対応しています。本来、筆者の望む使い方では、リモートではなくBluetooth経由での施錠・解錠で問題が無いのですが、筆者の環境ではスマートフォンのBluetooth経由での接続が非常に不安定で、結果的に"リモートの方が安定していた"ため、Qrio Hubを経由してのリモート施錠・解錠に頼っていて影響が大きくなりました。

 普段はAndroidスマートフォンのウィジェットを使ってリモートで施錠・解錠をしますが、障害に気付かないまま出かけたため、そもそも障害の発生に気付いたのは、出かけたあとのことです。

 家を出た後に、いつも通りにAndroidスマートフォンのウィジェットを使ってQrio Lockの施錠操作をしたところ、なぜか正常に操作が受付されませんでした。この時最初に疑ったのは、ドコモの5Gエリア端で発生する「パケ止まり」による影響で、スマートフォン側のネットワークで5Gに繋がらないように設定しましたが、改善しませんでした(ドコモさん、疑ってすみません)。

最初に疑ったのは「ドコモの5G」で発生するパケ止まり

 ウィジェット経由で正常に動作しないため、Qrio Lockのアプリを起動したり、端末をiPhoneに変えて試したのですが、これもエラーに。

 「これは……もしかして障害かも?」と思いTwitterで検索してみると、公式アカウントから前日夜の時点で障害が発生していたことが報告されていました。

 障害に気付いたのは、既に最寄り駅に到着して電車に乗って移動中のことで、もはや打つ手がない状況。帰るまでカギは開けっぱなしだろうかと、半ば、あきらめかけていたところで、Qrio Lockの解錠・施錠操作はスマートリモコンの「Nature Remo 3」経由でも行えることを思い出しました。

 その操作は、スマートフォンの「Nature Remo」アプリを使うだけ。こういう事態を想定していたわけではありませんが、幸運にもNature Remo 3とQrio Lockの連携設定を済ませていたため、ようやくNature Remo 3経由で家のカギをかけることに成功したのです。

あれこれと試行錯誤した後に、Nature Remo 3経由でも施錠・解錠が可能なことを思い出した

 一連のトラブルを経験して筆者が行った対策は、インターネットを経由せずにBluetoothで施錠・解錠する「Qrio Key」を導入することと、外出時に最も使うカバンに通常のカギを用意しておくことの二点です。

Bluetoothで施錠・解錠する「Qrio Key」を導入した

 Bluetooth接続によって施錠・解錠するQrio Keyであれば、今回のようにインターネット側で発生する障害の影響を受けません。仕組みとしてはシンプルなだけに、運用上のトラブルに遭遇するリスクも低いことが期待できます。

 また、子どもがもう少し大きくなったら、カギを持って1人で出かける年齢になるのですが、スペアキーを購入するよりもQrio Keyの方が価格が安い上に、通常のカギを落としたり無くしたりした際のリスクが大きいのと比べて、Qrio Keyであれば容易に無効化・有効化を切り替えられるメリットもあります。

 正直に言うと、障害をきっかけに「スマートロック、やめようかなぁ……」とも考えたのですが、新しいツール(Qrio Key)と運用方法でもう少し様子を見てみることに。本当なら障害が起きないのが一番良いのですが、障害が起きたことで、より良い運用方法に気づけたことは収穫と言えそうです。

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