みんなのケータイ
Apple Watchを子ども向けケータイとして使う
2021年11月15日 00:00
KDDIが10月18日に提供を開始した「ウォッチナンバー」を契約してみました。
KDDIの「ウォッチナンバー」は、セルラー通信対応のApple Watchで単体の音声通話やデータ通信を可能にする料金プランで、月額料金は385円。Apple Watchに電話番号が割り当てられ、音声通話は30秒ごとに22円、データ通信量250MBが基本料金に含まれています。
子どもが1人で外に出る機会が増えるのに備えて、音声通話やSMSなどカンタンなコミュニケーションに使える、デバイス・サービスを探していました。
子ども向けケータイを実際に使っている子どもをよく見かけますが、近所の公園で遊ぶ子どもを見ていると、公園で遊んでいる最中にはそれを木につるしていたり、公園のテーブルに置きっぱなしにしたりして遊んでいるケースを目にします。
持ち主の手元を離れても盗難に遭うリスクが高くない……という点は周辺の治安が良いと言えるかもしれませんが、子ども向けケータイを持ち帰ることを忘れるリスクや、手元にないことで連絡がつかないことを考慮すると、好ましい使い方とは言えません。
一方で、ネックストラップなどを装着して子ども向けケータイを首かけするのは、子どもが公園で元気に遊ぶには少しうっとうしそうに見え、“子ども向けケータイ的に使える、できればウェアラブルなデバイス”をずっと探していました。
そこで、タイミング良く登場したのがKDDIのウォッチナンバープランです。au回線を契約していない場合には、SIMロックを解除したiPhoneをKDDIの直営店に持ち込んで契約手続きを行う必要があるなど、申込方法に関する制限はありますが、ウォッチナンバーは家族がau回線を契約していなくても申込可能です。契約に伴う事務手数料は3300円で、一般的なスマートフォン向けの通信サービスを契約するのと同額です。
ウォッチナンバーでApple Watchを運用する場合、初期設定時にApple Watchをファミリーメンバー用に設定します。子ども用のApple IDがない場合には、ファミリーメンバー用に設定する子ども用のApple IDを作成するなど、事前に準備が必要です。
セルラー対応のApple Watchは、子ども向けケータイと比べると本体代金が高額ですが、セルラー通信に対応するApple Watch Series 4以降であれば、親が使っていたApple Watchを子どもに“お下がり”して使うこともできますし、数年後に子どもが自分のスマホを持つようになったら、そのスマホとペア設定して使うこともできます。残念ながら、Androidスマートフォンとはペア設定できませんが……。
ファミリーメンバー用に設定するApple Watchでは、iPhone側の通知を受信できないなどの制限はありますが、Apple Watch単体で音声通話の発着信や現在位置の確認などは可能です。iPhoneを持っていない子どもや家族を、身に着けるデバイスで“見守り”するのに必要な機能が十分に備わっています。外出時に時計(Apple Watch)を装着することを忘れなければ、割安なプランでApple Watchを見守りデバイスに使えそうです。