みんなのケータイ

折りたたみスマホを開かずにQRコード決済してみた

【motorola razr 5G】

 折りたたみスマートフォンの「motorola razr 5G」には、6.2インチのメインディスプレイのほかに、閉じたままでもタッチ操作できる2.7インチのサブディスプレイが備わっています。このサブディスプレイが思いのほか使い勝手が良くて、「そういえば今日は長い時間、スマホを開いてないなぁ」なんてことがよくあります。もちろんニュースを読むとか、SNSをチェックするとか、メールを返信するとか、スマホとがっつり向き合うときは6.2インチの大画面を使うのですが、たとえば音楽の再生とか、メールの受信チェックとか、次の予定の確認とか、移動の途中でチラ見する地図とか、ちょっとしたことならサブディスプレイだけで済ませられるケースが結構あるからです。

 サブディスプレイは横長なのですが、縦横どちらの表示にも対応できるよう設計されているアプリはたいてい使えますし、スクロールもできます。サブディスプレイでどのアプリを使うかの管理も、簡単にできるようになっています。背面の指紋認証でロックを解除して、左方向にスワイプすれば、登録したアプリの一覧が表示されるので、使いたいアプリを選ぶだけ。前述したYouTube MusicやGmail、Googleカレンダー、Googleマップのほか、筆者は「ポケモン GO」もサブディスプレイでプレイすることが多いです。ディスプレイが小さいので、親指でさくっとボールが投げられるところが気に入ってます。

 中でもサブディスプレイで使って便利だなと思うのが、QRコード決済アプリ。閉じた状態だとカメラが自分の方を向くので、先方のQRコードを読み取って決済する方法は使えませんが、バーコードやQRコードをサブディスプレイに表示して読み取ってもらう方法なら、スマホを閉じたまま決済ができます。筆者が試した限りでは、PayPayやau PAY、d払いが、サブディスプレイにバーコードを表示してコンビニで使えました。ただやはり表示スペースが狭いので、バーコードがちょっとでも欠けてしまうと、うまく読み取ってもらえません。またすべてのQRコードアプリを試したわけではないので、中にはサブディスプレイに、バーコードやQRコードをうまく表示できないアプリもあるかもしれません。実際に、同じくバーコードを表示するポイントカードアプリでは、うまく表示できないものもいくつかありました。

最近UIが変更されたPayPayですが、新UIは「motorola razr 5G」のサブディスプレイにもぴったり。「支払う」ボタンからバーコードやQRコードを表示し、読み取ってもらう方法なら、スマホを開かずに決済ができます

 このほか、サブディスプレイとメインディスプレイが連動していて、スマホを開くとそのままシームレスに操作ができるのも、「motorola razr 5G」を使っていて便利だと感じるポイントのひとつ。たとえばサブディスプレイでGmailをチェックしていて、読みたいメールがあった場合、そのままスマホを開くとメインディスプレイにも同じ画面が表示されます。大きな画面でメールを読んで、そのまま返信できるというわけです。

 逆にメインディスプレイからサブディスプレイへ切り替える場合は、ちょっと手順は増えますが、同様に操作の引き継ぎが可能です。たとえばメインディスプレイでGoogleマップを検索してルートを表示し、閉じた状態でサブディスプレイでGoogleマップを開くと、検索したルートが表示されるといった具合です。アプリを開くというひと手間はありますが、メインディスプレイで開いていたアプリの画面が、サブディスプレイでもそもまま利用できるのは便利です。

 ただすべてのアプリがこのようにサブディスプレイ、メインディスプレイでシームレスに使えるというわけではなくて、アプリによっては表示を切り替えるごとにその都度再読込が必要だったり、アプリを終了しないといけないものもあります。ポイントカードアプリのように中にはサブディスプレイだとうまく表示できないものもありますが、それでもこのスマホを使い始めた当初思っていたよりも、いろいろなことがサブディスプレイでできています。以前、「motorola razr 5G」の魅力はコンパクトスマホの使いやすさと、大画面スマホの見やすさを併せ持っていることと書きましたが、サブディスプレイを使い込むごとに、またサブディスプレイとメインディスプレイを行き来するごとに、さらにその実感を強めています。