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春からドコモが容量無制限、「5Gギガホ プレミア」に期待大

 既報の通り、ドコモは来年春にスタートする新料金プランを「ahamo」と、「ギガホ」プランを新たに「ギガホ プレミア」とする改定を発表しました。

 割引適用なしで月間20GBが2980円の「ahamo」も衝撃的でしたが、個人的には、4月にスタートする「5Gギガホ プレミア」で、現在の「5Gギガホ」ではキャンペーン扱いの「データ通信量無制限」が、キャンペーン扱いでは無くなり、割引前価格で月額6650円(固定セットと家族割適用後は4480円から)で「ドコモの4G/5Gがずっと使い放題」となることです。

「5Gギガホ プレミア」はドコモの4G/5Gが使い放題になる

 モバイルデータ通信を使った通信量無制限サービスにはWiMAX 2+サービスや、新規参入を果たした楽天モバイルなどのサービスがありますが、これらのサービスは大手3社のサービスと比べるとエリアが限られているほか、新幹線や特急列車などで高速移動中には通信速度が低下するなど移動中の通信品質に不安があったり、通信品質(電波状況)には問題が無くても高速データ通信が3日で10GBまでに制限されるなど、「条件付きで無制限」であり、エリアや通信量などの面で何らかの妥協が必要でした。

楽天モバイル対応のモバイルWi-Fiルーター。楽天自社エリア内は1日10GBまで高速だがエリアは限定的

 ドコモの新プラン「5Gギガホ プレミア」は、5Gネットワークだけでなく、既に全国各地で高速通信が使えるドコモの4G LTEネットワークのどちらに接続中でも、データ通信量を気にすることなく使えるようになるため、モバイルデータ通信におけるエリアや通信容量に関する不安が一気に解消することに期待しています。

ドコモの4G LTEは東京湾上を航行するフェリーでも使えた

 ドコモ以外の競合他社も「容量無制限」を提供していますが、その対象は基本的にスマートフォンに限られることが多く、テザリングやモバイルWi-Fiルーターによるデータ通信は、スマートフォンとは別個に制限がかけられています。例えば、ソフトバンクが2021年3月に提供する「メリハリ無制限」では、スマートフォンのデータ通信は無制限ですが、テザリングの利用は月間30GBまでの制限があります。

「データ通信量無制限」はスマートフォンを対象にしたものが多い

 筆者の使い方では、スマートフォン単体のデータ通信は極端に多くは無く、テザリング接続などでノートパソコンを接続して使ったり、旅行や出張中の固定回線代わりにモバイル回線を使うなどの理由で、データ通信量が大きく増えます。

 「5Gギガホなら容量無制限」は、これまではキャンペーン扱いだったため、5G契約者数が増えるタイミング=5G対応iPhoneの発売後しばらくして無制限キャンペーンは終了するのでは…と危惧していましたが、筆者の予想を良い意味で裏切った新プランの登場により、「春からはエリアや容量を気にせずにモバイルデータ通信が使える」という安心感に、今からワクワクしています。