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SafariはChromeより40%高速、アップルが明かすプライバシー保護と性能の優位性

 アップルは、自社のWebブラウザ「Safari」におけるプライバシー保護機能について改めて説明した。オンライン上でのデータ収集手法が巧妙化するなか、ユーザーのプライバシーを守るための具体的な対策を解説した。

 オンライン上ではデータブローカーや広告主によるユーザー行動の追跡が日常的に行われており、1つのWebページに100以上のトラッカーが存在するケースもある。他社ブラウザがユーザーの行動データを収集する仕組みを採用する中、アップルはプライバシーを基本的人権と位置づけ、Safariを初期設定の段階からユーザーの情報を保護するブラウザとして開発している。ユーザーが複雑な設定をしなくとも、利用開始時から安全なブラウジング環境を提供するとしている。

初期設定で強固に守る、高度なトラッキング防止とIPアドレス隠蔽

 Safariは2005年にサードパーティCookieのブロックを開始した最初のブラウザであり、2019年にはデフォルトで全サードパーティCookieをブロックする仕様へ変更した。現在のSafariは、機械学習を用いてトラッカーを特定し、デバイスからトラッキングデータを排除するインテリジェントトラッキング防止機能(Intelligent Tracking Prevention)を搭載している。既知のトラッカーからIPアドレスを隠す機能も備え、ユーザーはプライバシーレポートを通じてブロックしたトラッカーの数や割合を可視化して確認できる。

 また、Webサイトを横断してユーザーを追跡するためにURLへ付与するパラメータを取り除く、リンクトラッキングからの保護機能(Link Tracking Protection)も備える。さらに、有料のiCloud+サブスクリプションユーザー向けにはプライベートリレーを提供し、Webトラフィックを暗号化することで、アップルを含めた誰からもIPアドレスや閲覧履歴を保護する。

 システム構成やフォント、プラグイン、画面解像度などの情報を組み合わせて個人を特定するフィンガープリンティングと呼ばれる追跡手法に対しても、対策を講じている。Safariはトラッカーに対して簡略化したデバイス情報を提示することで、ユーザーを群衆の中に紛れ込ませ、個人の特定を困難にする。

意図しないデータ漏洩を防ぐ

 ブラウザの拡張機能を通じたデータ漏洩を防ぐ仕組みも用意する。拡張機能がアクセスできる情報を「1日のみ」や「特定のWebサイトのみ」といった形で制限できるため、ユーザーは意図しないデータ収集を防げる。

 プライベートブラウジングモードでは、履歴や検索内容を保存しないだけでなく、Face IDやTouch IDによるロック機能を備え、離席時などののぞき見を防止する。プライベートブラウジング専用の検索エンジンの個別設定も可能。

Chromeに対する優位性

 グーグルのChromeと比較すると、パフォーマンス面において、頻繁に訪問するサイトの読み込みでSafariはChromeよりも40%高速に動作し、動画ストリーミング時のバッテリー駆動時間は最大5時間長くなるという。また、ChromeはサードパーティCookieのブロックやフィンガープリンティング保護などをデフォルトで提供していない点を指摘し、Safariのプライバシー保護における優位性をアピールした。

 なお、アップルはこれらのプライバシー保護機能を広く周知するため、CMやビルボード、Web広告で新たな広告キャンペーンを展開する予定。