みんなのケータイ
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ディスプレイに接続してはじめて分かったソフトウェアの細かな配慮の違い
2020年10月5日 06:00
秋になってようやく、徐々に外出する機会が増えてきましたが、やはりコロナ禍で自宅にいる機会は依然として多いので、ビデオチャットだけでなくゲームをしたり、映像コンテンツを大画面で視聴したりするなど、スマートフォンをテレビやディスプレイにつないで利用する機会は明らかに増えています。
一時は品薄で入手困難だった、スマートフォンをテレビなどの接続するアダプターの類も、最近では在庫が戻って入手しやすくなりました。そうしたことから筆者もAndroid向けだけでなくiOS向けのアダプターも入手し、手元にあるいくつかのスマートフォンをディスプレイに接続してみているのですが、色々試しているうちに機種による違いが色々あることに気が付きました。
中でも明確な違いがあったのがAndroid端末です。というのも筆者が現在メインに使っている「HUAWEI P30」をはじめとして、ファーウェイ製の端末はディスプレイ接続時も音量キーで音量を自由にコントロールできるのですが、他メーカー製のAndroidスマートフォンを接続してみると、音量キーを押しても音量のオンとオフしかできず、自由に音量を調節できないことが多いのです。
なぜスマートフォン側で音量をコントロールできないのかというと、ディスプレイ接続時の音量はディスプレイ側でコントロールする、という発想で作られているからなのだろうと考えられます。確かにテレビに接続する時は、リモコンで簡単に音量調節ができるのでスマートフォン側の音量調節の必要性はあまりないかもしれません。
ですがパソコン用のディスプレイに接続した時は、この仕様がかなりのストレスになってきます。なぜならビジネス用途が多いパソコン用のディスプレイは、頻繁に音量を調節することを想定しておらず操作性が良くないものが多いのです。
実際筆者が使用しているディスプレイも、音量調節をする際はメニューを呼び出す必要があるなど手軽に調節できない仕様です。それゆえこのディスプレイにスマートフォンを接続し、息抜きにYouTubeの動画などを見ていて「ちょっと音量調節したいな……」と思っても、HUAWEI P30などは本体側の音量を調節すれば済む一方、音量調節できない機種では調節のためにディスプレイ側の操作が必要で、不便に感じることが少なくありませんでした。
無論スマートフォンをディスプレイに接続にする機会は本来そう多いものではないのですが、そうしたことを考えるとHUAWEI P30は、頻繁に利用される訳ではない部分にも配慮がなされているのだな……と感じた次第です。それだけに米国の制裁の影響で、今後のソフトウェアアップデートに不透明感が漂っているのが残念なところでもあります。