みんなのケータイ
テレワーク時の音声チャットデバイスとして「AQUOS R5G」を試す
【AQUOS R5G】
2020年6月3日 06:00
新型コロナウイルス感染症の影響で、本誌「ケータイ Watch」編集部も引き続き、在宅勤務が続いています。当然のことながら、パソコンの利用が増えているのですが、在宅勤務でもスマホの活躍する場面はないものか……ということで、今回試したのが、音声チャット。
4月、本誌で「AQUOS R5G」の開発陣へインタビューした際、その放熱性能が強く印象に残りました。なるほど、これは長時間、音声チャットを繋げていても耐えられる機種なのではないか――。
どうして音声チャットなのか、といえば、実は「ケータイ Watch」編集部で、テレワーク開始時から導入している手法だから。それぞれがリモートワークする中で、課題のひとつはチームでのコミュニケーションをどう維持するのか、というお話はよく聞きますよね。業種によってはひとり黙々と作業を進められることもあるかと思いますが、媒体を運営する際には、メンバー同士であれこれ語り合います。なので、テキストよりもニュアンスを伝えやすい音声のほうがいいんじゃないか……という感じ。それに対面できる環境なら発生しやすい、何気なく交わせるちょっとした会話が、何か別のアイデアに繋がることもあります。
そこで編集部としてはこの2カ月あまり、ずっと心がけてきたのが音声チャットというわけ。普段はミュートしつつ、何かやり取りするときには、テキストチャットもあるけど、音声もあえて使う、という形です。ビデオ会議ほど(デバイスおよび人への)負担感もなく、それでいて、互いに離れた場所にいる距離を音声で縮めてくれるのではないか……という狙いがあります。
もちろん全てをパソコンでまかなうことが多いのですが、そのとき必須なのがイヤホンマイク。パソコン単体ですと音が聞こえづらいというのはもちろん、内蔵マイクでは、意外と自分の声が相手へきちんと届かないことがある。だからイヤホンマイクをパソコンにつないでいたのです。筆者の場合、たまたま自分にマッチしたイヤホンで負担は少ないほうでしたが、やはり疲れは残ります。ハンズフリーで使えないか、パソコンにBluetoothスピーカーを繋げてみましたが、これも製品によって当たりはずれがありますよね。そこで音声チャット用にスマホを使うのならば、パソコンにとっては処理を別のデバイスへ分散できますし、もともと通話のためにあるデバイスですからマイクの性能は折り紙付き。お、いいアイデアかも、と思い立ったのです。
というわけで、今回は「Google Meet」で実際試してみました。結論から言うと、自分の声を相手に聞かせるとき、「AQUOS R5G」は本当にすごい品質。スマホへ自分の顔を近づけることなく、椅子に普段通り座って、机の上の「AQUOS R5G」と50cmくらい離れていても、相手にはクリアに聞こえます。編集部内に聞いてもこれはいい、と太鼓判。
あわせて触れておきたいのが放熱性能。5G時代に向けて、スマートフォンとして初めてSoCを覆う銅シールドを採用し、先代のAQUOS R3と比べて20度温度を下げる効果があったとか。ということは、音声チャットとはいえ、ビデオ会議にも使える「Google Meet」を使い続けたときも安心して使えるのではないか。実際に試したところ、1日、業務中にMeetを使い続けると、本体はそれなりに温かくなります(つまり放熱されている)が、処理が滞ったり、アプリが落ちたりすることはなく、通常通り使い続けることができました。この安定した動きは信頼感に繋がりますね。頼もしい。
一方でちょっと困るのがスピーカー。AQUOS R5Gのスピーカーは本体底部(縦に持ったとき、底にあたる面)に配置されています。マイクのほうは、完全にハンズフリーで使えるのに、音量を最大にしても、どうも聞こえづらいのです……もちろん静粛な環境であればまた別なのでしょうが、生活音にあふれる在宅勤務中。ここでBluetoothスピーカーやイヤホンマイクを使えば、悩みは解消されますが、本体マイクを使えなくなったり、ハンズフリーの快適さがなくなってずっとイヤホンを耳につける必要が生まれたり……。思わぬ悩みができましたが、このあたりはアプリで解消できるのでしょうか。引き続き、いろいろとお試ししてみたいところ。
とはいえ、子供たちが学校へ行き、家人も特に作業していない日中といった環境であれば特に困ることはなさそう。ずっとイヤホンマイクだったので、ハンズフリーな環境は快適そのもの。しばらくの間、定番デバイスとして使ってみます。