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Androidメインユーザーが「Apple Watch」に乗り換えてみて

【Apple Watch Series 3】

 11日に開催されたAppleのイベントで、Apple Watchの新モデル「Apple Watch Series 5」が発表され、同時に従来モデルの「Apple Watch Series 3」が値下げされました。

AndroidスマホとiPhoneの2台持ち。Apple Watch Series 3を利用中

 筆者は少し前のAmazonタイムセールで、Series 3が値下げされていたタイミングで購入し、GPSモデルを使用しております。Androidスマートフォンをメインで利用しているということもあり、それまでApple Watchは使用したことがなく、ソニーの「wena wrist active」やWear OS搭載の「TicWatch E2」を使っていました。

 最初はwena wristを利用していましたが、スマートフォンに届く通知をより大きいディスプレイで確認したいと思い、TicWatchに乗り換え。しかし、wena wristで便利に利用していたFeliCaでの決済ができなくなるため、wena wristのバンド部に、TicWatchをヘッドとして取り付けるといった無理矢理な方法で運用していました。その状態で使用していくうちに2台分の充電が必要になることが億劫に感じたり、電車通勤のため、Apple PayでSuicaを使えることが魅力に感じたりしたため、Apple Watchに乗り換えた次第です。

 Apple Watchはサブ端末として利用している「iPhone 8」とともに利用しています。メイン端末の通知が受け取れなくなるので不便になるかなと思っていましたが、筆者がスマートウォッチで通知を受け取りたいアプリは、主にカレンダーやメールアプリ。それらのアプリは、AndroidスマホとiPhoneで同期すればいいので、不自由なく運用できています。

 しかし、Androidスマホにかかってきた電話の通知は受け取ることができません。筆者はこの点を「IFTTT」のレシピを利用して解決しています。両スマホとApple WatchにIFTTTのアプリをインストールし、「Android Phone Call」を利用して“Androidスマホにかかってきた電話にでられなかったときに、IFTTアプリが通知する”というレシピを作成。これでIFTTTを経由して、Androidスマホに着信があったことをApple Watch上で確認できます。

IFTTTで着信があったことを知らせるレシピを作成。
Apple Watch上ではこのように通知される

 また、乗り換えてよかったなと思っているのは、Apple Watchの触覚による通知。これまでのスマートウォッチではバイブレーションが弱く通知に気付かなかったり、強くすると、バイブレーションの振動とともに発生する“音”が耳障りに感じていました。Apple Watchでは、腕を“トントン”と叩くようなイメージで、気づきやすく、静かな通知で気に入っています。

 乗り換えるにあたって不便だったのは、これまで利用していた音楽配信サービス「Google Play Music」のApple Watch対応アプリがリリースされておらず、Apple Watch単体で音楽を再生できないこと。ランニングなどでは、スマートフォンを持たずにスマートウォッチ単体で音楽を聴きたいため、単体で音楽を再生できることが重要です。Apple Watch上の保存に対応している「Apple Music」に移行したため、新たなプレイリストの作成などに手間取りました。

 筆者のこのようなケースは稀だとは思いますが、初めてApple Watchを利用するユーザーや、Apple WatchでSuicaを利用したいというユーザーには、安くなったSeries 3も選択のひとつになると思います。

 ここまでまどろっこしいことをしなくても、Wear OS搭載でSuicaに対応したスマートウォッチが登場してくれれば、Androidメインユーザーとしてはよりシンプルに利用できるのですが……。そうしたスマートウォッチが出てくれるのを待ちながら、Apple Watchを使い続けたいと思います。