みんなのケータイ

HUAWEI Mate 20 ProをQi充電器として使う

【HUAWEI Mate 20 Pro】

 購入当初、「画面内指紋認証キターー!」と大興奮の対象だった「HUAWEI Mate 20 Pro」だが、その興奮も冷め、今では平常運転。カメラマシン、またはテザリングマシンとしての役割を担ってもらっている。

 一方、わたしは、相変わらず2017年に購入したiPhone Xもあわせて使い続けている。さすがに2年近く使っているとバッテリーもヘタってくるようで、さまざまなアプリを使っていると、夕方になる頃に残量が20%程度になってしまうことがある。もちろん、モバイルバッテリーと充電用ケーブルを、常に持ち歩くようにしているが、ごくまれにそのどちらかを忘れてしまう。
 そこで活躍するのが、Mate 20 Proだ。とはいえ、iPhoneの代わりにする、という意味ではない。バッテリー代わりになってもらうのだ。

 というのも、本機はQi規格に対応したチャージャーでのワイヤレス充電ができる。ほかのQi対応端末(一部例外あり)へもQi対応チャージャーとして充電が可能。しかも、4200mAhの大容量。数時間テザリングしていても、ディスプレイを起動させないからか、帰宅後も80%ほど残っていることがほとんどなので、少しくらい分けてもらっても問題はない。

 MateをQi充電器として使うには、設定が必要だ。といっても、簡単なもので、[設定]を開き、[電池]から[ワイヤレス給電]をONにするだけ。

[ワイヤレス給電]は、[電池]設定内のかなり下の部分にあるのでスクロールして見つけよう

 ONにすると、「充電するデバイスをご利用の端末の背面に置いてください。」という案内が表示されるので、「OK」をタップして設定画面を閉じればQi充電器としての準備は終わる。

あとは、心もとない状態のiPhoneをMateの背面にピッタリ当てておけば、バッテリー残量を気にせず使い続けることができる
あいふぉーんにじゅうでんまーくがあらわれた
PTU素材のケースをつけていたが問題なし

 ただし、Apple Payを使っている人は注意が必要になる。ぴったりと接触させているはずのMateが、何かのはずみで離れたり再接触したりすると、そのたびにApple Payの画面が表示されてしまうのだ。

モバイルSuicaであれば恥ずかしくもないのだが……

 作業が止まってしまうだけでなく、登録しているカードが丸見えになってしまい恥ずかしい思いをしてしまう。

 回避のため、Mate 20 ProのNFCをオフにしておこう。これでMate 20 Proを“データ通信機能付きQi充電器”として快適に使えるようになる。

Mate側でNFCをオフにしておけば、Apple Payが起動しなくなる。ちなみに、Galaxy S8を充電したところ、NFCがオンの状態でもおサイフケータイが立ち上がるようなことはなかった。余談だが、Mate 20 Proを充電しながら他端末を給電するパススルー充電にも対応しているため、モバイルバッテリーを持っているときでもQiチャージャーとして使える

 もちろん、Mate 20 ProをQi充電器として使うというのは、どうしようもなくなってしまったときの最後の切り札。出かける前は、指差し確認で持ち物を数え、忘れ物をしないようにするに越したことはない。カバンに入れたモバイルバッテリーの残量チェックも合わせて行っておきたいところだ。