みんなのケータイ
Googleマップから逃れられない……
【AQUOS sense2 SH-M08】
2019年6月10日 06:00
Googleマップが“劣化”し、皆さんはどの地図アプリに移行しただろうか。筆者の場合はYahoo!MAPといつもNAVI、そして紙の地図の出番となった。
とくにバスを利用する経路検索時に、Googleマップでは一部ルートが経路検索に反映されなかったり、検索結果にバス料金が反映されていないことがあり他の地図アプリをチェックしたほうが安心できる。
さらにスカスカとなったGoogleマップと見比べれば、紙の地図は1ページでパッと見たときの情報量が圧倒的だ。地図アプリでは拡大しないと表示されない建物などがあったりするものだが、紙の地図ではランドマークとなる建物、場所がギュッと1ページに敷き詰められている。利用する地図にもよるが、筆者が昔から使っている昭文社の文庫版神奈川都市図はバス停まで細かく記載されていて重宝する。
……が、ここまで書いておいて、6月はじめ現在、Googleマップのみの利用にほぼ戻ってしまった。どうしてもGoogleマップから逃れられないのだ。大きな理由のひとつはGoogleマップ上に反映されている多くの「スター付きの場所」「お気に入り」の場所を見たいから。
Googleマップではまた行きたい、今度行ってみたい、そんな場所で長押しすると、「お気に入り」や「スター付きの場所」「リスト」などで記録できるのだが、なにげなく使っていたこの機能が筆者のなかでとても大切な機能になっていることに今さら気付いたのだ。
もちろん似たような機能は他の地図アプリにもあるし、紙の地図なら直接記入してメモをしてもいい。だがGoogleマップにはこれまで記録してきた膨大な「お気に入り」場所があるのだ。これらを見られなくなるだけで、もう他の地図アプリを使う気がしない。
さらに先日、あえて「紙の地図だけに頼る旅」をしてみると、もはや旅のスタイルにGoogleマップそのものが必須だと思い知らされた。
当たり前だが、紙の地図だけでは見知らぬ土地に行くのにルートも所要時間も交通費も分からない。現在地も分からない。気になった場所を見つけても地図上のどこにメモをすればいいのか分からない。
Googleマップならアプリを開けば、その画面で現在地が分かる。長押しすればストリートビューのプレビューが表示され周囲の景色が分かる。航空写真に切り替えてもいい。住所も番地まで表示され、その画面からワンタッチで経路検索ができる。ピンポイントでお気に入りの場所も保存できる。ピンチイン・アウトで地図は拡大縮小が可能……これら当たり前過ぎる機能がどれほど“すごいこと”なのか、思い知った。
そして同じことを紙の地図はおろか、他の地図アプリも同じようにできない。機能の数ならGoogleマップと同じようにあっても、ひとつの画面から直感的に自然と(慣れているだけかもしれないが)、他の機能を使うことができない。これもまたGoogleマップに依存してしまう理由だ。
もちろんGoogleマップの内容は変わった。その旅と同じルートを検索するとバス料金は除かれており、紙の地図に載っている施設が表示されていなかった。だがそれでも、あまりにもGoogleマップにはメリットがあり過ぎる。
たまの休日に、時間を効率的に使って旅をするのならGoogleマップはもう手放せない。Googleマップから逃れるには時間やお金を気にせず旅ができるようになるしかない。それこそ“真の旅”かも、とは思うがそんな旅ができる日がくるのか……劣化したように思えてもその威力は絶大なGoogleマップに空恐ろしさを覚えながら日帰り旅を終えたのでした……。