みんなのケータイ

撮影上手になった気分を「Mate 20 Pro」のAIカメラで味わう

【HUAWEI Mate 20 Pro】

 “ライカクォリティ”の写真が撮れるため、もはやわたしの中では「これはカメラだよな」という位置づけの、「HUAWEI Mate 20 Pro」(以下、Mate 20 Pro)。スクエア状のユニットに3つのレンズとLEDフラッシュを搭載するという一風変わったデザインになっている。

トリプルレンズの内訳は、右上から時計回りに広角レンズ、超広角レンズ、そして3倍光学望遠レンズ。それぞれ約4000万画素、約2000万画素、約800万画素だ

 カメラアプリを立ち上げた状態では広角レンズが起動するが、切り替えたいならズームバーで、「1X」「3X」「広角」を選んだり、ピンチ操作をしたりすればいい。ちなみに、60cm程度以上被写体から離れていれば、ピンチアウトで3倍以上にした場合でも、自動的に3倍光学レンズに切り替わる。

 ……などと、仕様ばかり説明していてもつまらないので、ある晴れた4月上旬の日に、あちこち巡って春らしいものを撮影してみた。

畑の土塁に咲いていたホトケノザ。左は広角レンズ、右は同じアングルで3倍光学レンズに切り替えたもの。それぞれ、ISO 50、f 1.8、露出時間1/1724秒、焦点距離27mm(35mm換算)と、ISO 50、f 1.8、露出時間1/1724秒、焦点距離81mm(35mm換算)
ユキヤナギと桜。ユキヤナギは広角レンズのまま寄りで撮影、桜は3倍光学レンズを使って撮影。それぞれ、ISO 50、f 1.8、露出時間1/1073秒、焦点距離27mm(35mm換算)と、ISO 50、f 1.8、露出時間1/139秒、焦点距離81mm(35mm換算)

 もちろん、飯テロもはかどる。

ガッツリ系オシャレ系問わず、シズル感たっぷりに撮れるのがうれしい。それぞれ、ISO 50、f 1.8、露出時間1/153秒、焦点距離27mm(35mm換算)と、ISO 400、f 1.8、露出時間1/50秒、焦点距離27mm(35mm換算)

 楽だなぁと感じるのは、被写体を自動的に解析して、「ナイスフード」などといったモードを手動で選ばなくても最適な色と絞り、そして明るさで撮影してくれるところ。そして切り替わったモード名を表示してくれること。

 面倒くさがりなので、ひと手間でも挟んでしまうと、「やめよう」と思ってしまうこともあり、カメラアプリ任せできれいな写真が撮れるのであれば、ありがたい。また、モード名表示も「ちゃんと切り替わっているんだな」ということがわかり、安心感につながる。

 食べ物に向ければ「食事」、人であれば「ポートレート」、集合写真でもそれぞれの顔にピントを合わせた「グループ写真」モードにしてくれる。しかも「標準のままでいいのかい?」と言わんばかりに、広角への切り替えボタンまで表示してくれるのだ。本当にありがたい。

 とはいえ、モードの切り替わりは瞬時に行われるわけではない。「ん~、ん~。はっ!」ぐらいのラグがある。まあ、グループで写真を撮るにも、構えてからすぐにシャッターを切る、ということはそうそうないので気にならないレベルではあるが。

 Mate 20 Proの公式サイトには、AIによって「1500以上のシナリオと25種類のカテゴリー」を認識できるとあった。通常のデジカメでも「オート」に任せっきりにしているため、撮影時の光の具合や被写体に応じてマニュアルで設定するのは、今の自分では多分無理だろう。そう考えると、自動的に認識し、キレイに“今”を切り取ってくれる本機のカメラ機能は、大変ありがたいなぁと感じるのであった。