みんなのケータイ

「Q Stylus」を使いながら考えた、完全分離プラン時代のスマホの選び方

 手書きメモ機能に惹かれて買ったLGの「Q Stylus」。

久しぶりに電源オンにしたQ Stylus。サイズ感やデザインは好きなのですが…。

 後述する筆者特有の理由により今はあまり使わなくなってきたのですが、冷静に考えると、むしろ、Q Stylusは3万円台(今だと2万円台でも買えます)のスマホとしては優秀です。以前ご紹介しましたが、手書きメモがなかなか快適です。ちょっとしたメモはロック画面で使う「画面OFFメモ」で、取材時は「Qメモ+」アプリでメモを取っていました。

 ペンの追従性は良い方だと思いますし、ペン軸の細さもすぐ慣れちゃいます。なので、しばらくは手書きメモだけのために使っていたのです。

 また、Q Stylusの写真の画質自体は色鮮やかで好きです。撮影モードに「食べ物」もありますが、オートでもちゃんとおいしそうに撮れます。

Q Stylusで撮った写真。色鮮やかに撮れていて、写真の画質自体には満足しています

 そんな筆者がどうして「Q Stylus」を使わなくなったのか。職業柄、普段、「iPhone XS」や「Pixel 3 XL」や「Mate20 Pro」、さらに「Galaxy S10+」や「P30 Pro」といった最新モデルの評価機に触れていますので、どうしても比較してしまい、ちょっとひっかかるのが気になってしまったのです。ハイエンドと比べると仕方がないとはいえ、ミッドレンジのスマホは動作がどうしても、ちょっと遅い。カメラを起動してファインダーが表示されるまで、撮った写真を表示するまでの時間、SNSやウェブサイトのスクロールなど、本当にちょっとだけですがひっかかる。とはいえ、たぶん、ずっとミッドレンジのスマホを使っていれば気にならない程度の、本当にちょっとした間と引っかかりなのです。これはワタクシが(スマホに関しては)贅沢を好む人間というだけなのですよ、オホホホ。端末の価格を考えれば、これらにかなわないのは当然のことですワ。

 いえ、単純に私がせっかちなだけかもしれません。話し方も頭の回転もトロく(中年になって以降、より顕著になってきました)、比較的穏やかな性格だと思う私ですが、機械が思い通りに動いてくれないとすぐイライラするのです。

 そう考えるとちょっと気になることがあります。ちまたでは、完全分離プランになれば、自分のリテラシー、身の丈に合った端末を買えるようになり、通信料も安くなってトータルコストが下がるとか言われています。ただ、それは単純に「買いやすいミッドレンジ端末=スマホに詳しくない人の身の丈に合った端末」としているのであれば、それは疑問に思います。パソコンでは、初心者ほど高性能な(「多機能な」ではない)マシンを使った方がいいとよく言われます。それと同じで、スマホも初心者ほどサクサク自在に動かせるハイスペック端末を使った方がいいケースもあると思うのです。コストパフォーマンスが優れたミッドレンジ機種は、初心者が選んでも失敗しないでしょうが、その一方でスマホをよく理解している人こそ、そのメリットを活かせる端末かもしれません。というわけで、私はスマホに対する理解がまだまだ足りないようです。精進します。