みんなのケータイ
Mate 10 ProのVoLTE対応の拡充って……いつなんでしょうか
【Mate 10 Pro】
2018年7月5日 06:00
「HUAWEI Mate 10 Pro」の発表時や、本誌でも掲載しているその後のインタビューなどで、同端末のVoLTEは最終的に3キャリアに対応したいという旨の案内があったものの、発売から半年以上が経過した現在も音沙汰がない状況だ。
筆者は現在、Mate 10 ProでIIJmio(ドコモ網)の回線を通話・データともにメイン回線として使用しているが、電話番号という点ではかつてサブ回線だったものだ。古い友人などは、2014年頃までメイン回線だったau回線の電話番号しか知らないため、このau回線の電話番号は、通話の着信をIIJの回線に全転送する設定にしてある。
このau回線は、いまや通話の利用はほとんどないとはいえ、電話番号的にはメインであることに加えて、au WALLETのクレジットカードを持っていることや、電子書籍やハイレゾ音源の購入などでauかんたん決済をそれなりに使うとかのロックイン(笑)もあり、解約やMNPはせず、細々と維持している状態だった。通話については全転送で問題ないのだが、唯一問題になるのは、auかんたん決済などで、(体感的には)不定期に要求される二段階認証の際のCメールである。
Cメールは、Eメールや通話のようにほかの端末に転送することはできないため、二段階認証が求められると、auのSIMが入った(ちょっと古い)スマートフォンをごそごそと取り出してきて電源を入れ、Cメールの新着通知を待つかau IDのページにアクセスして認証を承認する、という作業が必要になる。そしてその度におびただしいメール未読通知やアップデート通知を目にすることになり、ゾンビ状態の端末にムチを入れているようで申し訳なく……なるわけではないが、この環境、スッキリ解決できる策がないかと、それなりに以前から考えていた。
つまり筆者にとって、Mate 10 Proを選んだきっかけのひとつは、au網(au VoLTE)への対応が言及されたことだったのだ。手持ちのauのSIMカードはVoLTEが始まる前のものなので、SIMカードの交換は必要になるが、Mate 10 Proがau VoLTEに対応すれば、2つ目のSIMカードスロットにauのSIMカードを挿し、通話を全転送する必要がなくなり、Cメール(SMS)をMate 10 Proで確認できて、あのゾンビ状態の古いスマートフォンを成仏させられる……という算段だ。
しかしながらMate 10 Proのau VoLTEへの対応については、冒頭のように音沙汰がなく、折しもauの夏モデルとして一括3万円台(実質価格は1万6000円程度)で買えるファーウェイ製のスマートフォンが出ており……2つの回線のうち少なくとも一方はキャリアが販売する端末にしておきたいという保険のような考えもあり……賞与後の懐具合も加味されて……au回線の端末を「HUAWEI P20 lite」に機種変更してしまった。
ちなみに、この機種変更で、au回線のSIMカードはVoLTEに対応する「au Nano ICカード 04」に交換されたので、試しにMate 10 Proに挿してみたが、目的である通話やSMSは利用できず、au VoLTEに「実は対応していた」ということもないようだった。
今後Mate 10 Proがau VoLTEに対応し、想定通りの内容で利用できれば、auのSIMカードの交換だけで済んだという話になってしまうのだが、果たしてそんな状況はやってくるのだろうか?