Sペン以外も魅力満載の「Galaxy Note8」

「Galaxy Note」の国内発売は3年ぶり

　Galaxy Note8を購入しました。この報告ができることを心待ちにしていた「Galaxy Note」シリーズの愛好家も少なく無いでしょう。筆者もその一人です。

　日本国内向けに「Galaxy Note」シリーズが発売されるのは、2014年にドコモ・auより発売された「GALAXY Note Edge」以来で3年ぶり。

　筆者が本コーナーで「Galaxy Note」を紹介するのは、国内モデルの「GALAXY Note II」および国内では投入が見送られた「Galaxy Note5」に続いて3回目。タイミングの問題などなどもあり本コーナーで紹介することはありませんでしたが、これまでに「GALAXY Note3」や「GALAXY Note Edge」も購入しており、基本的には「Galaxy Note」は全世代の機種を購入して使っています。

　筆者が「Galaxy Note」シリーズを気に入っている理由は、シリーズ最大の特長と言える「Sペン」を活用したコミュケーションやメモが便利だから……ではなく、「Sペン」を多用しなくても、大画面＆ハイスペックスマートフォンとして先進的な機能を多く取り入れてきたシリーズであることが大きなウェイトを占めています。

　例えば、一つの画面上に複数のアプリケーションを表示する「マルチウィンドウ」が、Android OSで標準的な機能となったのは「Android 7.0」からですが、Galaxy Noteシリーズでは、2012年に発売された「GALAXY Note II」で既に「マルチウィンドウ」に対応していました。

実はそれほど活用できていない「Sペン」

「GALAXY Note II」でマルチウィンドウに対応

　「日本一Galaxyを知る男」として、「K-tai Watch NIGHT with Galaxy Note8」にも登壇した糸櫻氏によると、「Galaxy Note」シリーズでの「マルチウィンドウ」の使い方で多いのは、動画を見ながらメッセージを返信するなど「動画を見ながら何かをする」という使われ方が多いとのことです。

海外サイトを見ながら価格を日本円に換算

　筆者は普段からあまり動画を見る機会が少ないので、「マルチウィンドウ」は電車やバスなどで移動中に「マップで現在地を表示しながら、待ち合わせ予定の相手にSNSやメールで連絡する」あるいは「ブラウザで海外通販サイトを見ながら、現地通貨を日本円に換算する」などの用途で活用していました。

　「Galaxy Note8」を入手してからまだ数日程度のため、細かな使い勝手についてはこれからチェックしていく予定ですが、現時点で気に入っている機能は、新たに搭載されたデュアルレンズを活かした「ライブフォーカス」機能です。

　「ライブフォーカス」機能を有効にして撮影した画像は、背景を「ぼけ具合」を撮影後も自由に調整でき、いわゆる「インスタ映え」する仕上がりが狙いやすいモードです。また、一度の撮影で広角側・望遠側の両方のレンズで撮影した画像が保存され、単純に広角側と望遠側のレンズでぞれぞれ1回ずつ撮影するよりもずっと手軽に、「一粒で二度オイシイ」的に、撮影した一コマを楽しむことができます。

ライブフォーカス（望遠側）

ライブフォーカス（広角側）

　残念ながら「ライブフォーカス」で撮影した画像は、ファイル共有サービス「Dropbox」では望遠側レンズで撮影した画像のみが同期対象となるため、広角側で撮影した画像をチェックするためには「Galaxy Note8」のギャラリーまたは「Googleフォト」を使う必要がありますが、新たに搭載した望遠レンズを活かした、面白い機能と言えるでしょう。

「Galaxy S7 edge」では「熱問題」が多発した

　また、「Galaxy Note8」の前に筆者が使用していた「Galaxy S7 edge」では、（個体不良の可能性も高いのですが）端末を操作中に熱が発生しやすく、その影響でカメラ機能が強制終了してしまうことが多々あったほか、端末全体の動作速度が非常に遅くなったり、カメラ撮影した画像が保存されないことが稀に発生するなど、全体的にトラブルが多く困っていました。

　今のところ「Galaxy Note8」では同様の問題は発生しておらず、使用感は快適そのもの。メインで使っている音声回線のSIMカードを入れて、音声通話やおサイフケータイを含めて、毎日に欠かせない、長い間頼れる相棒になる期待を込めて使い始めたところです。