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相次ぐ新製品投入でノキアの存在感が高まってきた

相次ぐ新製品投入でノキアの存在感が高まってきた Nokiaの最新モデル「Nokia 7」
Nokiaの最新モデル「Nokia 7」

 10月中旬にHDM GlobalはNokiaブランドのスマートフォン「Nokia 7」を中国で発売した。Nokia 7はSnapdragon 630に1600万画素カメラを搭載したミッド・ハイレンジクラスの製品。カメラはNokia 8に続きカールツアイスレンズを採用したカメラフォンでもある。1600万画素の解像度は新型Nokiaシリーズの中の最高画質で、1300万画素のトリプルカメラ(リア×2、フロント×1)を搭載したNokia 8と甲乙つけがたいカメラ性能を誇っている。

 2017年1月にNokiaブランドのスマートフォンが市場に再参入してからまもなく1年となるが、この間に気が付けばラインナップはしっかりと拡充されてきた。現在のNokia端末のラインナップを見ると、以下のように5モデルが出揃った。

端末名ディスプレイチップセットカメラ
Nokia 35.0インチMT67378MP+8MP
Nokia 55.2インチSnapdragon 43013MP+8MP
Nokia 65.5インチSnapdragon 43016MP+8MP
Nokia 75.2インチSnapdragon 63016MP+5MP
Nokia 85.3インチSnapdragon 83513MP×2+13MP
相次ぐ新製品投入でノキアの存在感が高まってきた Lumia時代の「7」モデル、Lumia 720もそういえばカールツアイスカメラ搭載だった
Lumia時代の「7」モデル、Lumia 720もそういえばカールツアイスカメラ搭載だった

 こうして画面サイズ、チップセット、カメラ画質だけを比較してみても、個々のユーザーニーズに対応できる製品を手広く出していることに気が付くだろう。エントリーモデルのNokia 3がフロント8メガピクセルカメラを搭載しているのはSNS時代のニーズにしっかり答えているから。またNokia 6は大画面&高画質カメラ&手軽な価格と欲張りな製品だ。そのNokia 6では物足りないと考えるユーザー向けに投入されたのが今回のNokia 7なのである。

 フィーチャーフォン&Symbianスマートフォン時代のNokiaは製品区分は性能よりもターゲットユーザー別にラインナップを整理しており、「7」はファッション、「8」はプレミアムと、性能以外の部分で差別化した製品も出していた。筆者がこよなく愛した横開き型のQWERTYキーボード搭載スマートフォンは「9」のモデル名だった。その後Windows Phoneに移行してからは「500」「600」「700」「800」「900」と型番の差をそのまま性能差として製品を作り分けていた。Androidになってからも、同じ製品展開戦略が取られている。

相次ぐ新製品投入でノキアの存在感が高まってきた さすがにE90のような製品は無理だろうがキーボード搭載機も出してほしい
さすがにE90のような製品は無理だろうがキーボード搭載機も出してほしい

 しかし性能だけで差別化も図りにくくなった今、Nokiaには昔のようにカラフルボディーな製品やキーボード一体型の端末も出してほしいと思ってしまう。Lumia時代の華やかなカラーリングはプライベートシーンだけでもなく以外にもビジネスにも似合う色合いだった。またSymbian時代は数多くのキーボード搭載機をだしていただけに、ニッチ向けとはなるだろうがブラックベリースタイルの端末も見てみたいもの。ハードウェアキーボードの搭載が難しいなら、Samsungのようにキーボード付きカバーなんてものを出してくれないだろうか。

 この後の新製品としてはNokia 9が予定されているらしいが、単純なスペックアップだけではなくVRのDaydream対応や、Amazon Alexaなどの音声AI対応など最新のサービス・技術への対応も期待したいところ。そしてこのNokia 9が出てきてから、筆者もようやくNokiaのAndroid機をどれか購入しようと考えている。Nokia 9の出来が予想以上に良ければ、もしかしたらメイン端末として使うことになるかもしれない。年内の発売を楽しみに待とうと思う。