DATAで見るケータイ業界

楽天モバイルの店舗が加わり8000店の大台を回復したキャリアショップ数、ただし実質的には減少続く

 MCAは、8月から9月にかけて国内通信キャリア各社の「キャリアショップ」に関する調査を実施し、その結果を調査資料「キャリアショップの展開状況と店舗一覧 2020秋」として取りまとめた。今回は同資料をもとに、国内におけるキャリアショップ展開の現状を整理したい。

楽天モバイルの店舗が加わり8000店の大台を回復も、実質的には減少続く

 4キャリア(ワイモバイル、UQを含む6ブランド)が展開するキャリアショップは、全国に8063店舗存在していることが分かった。2020年2月調査(以下、前回調査)の7912店から、半年間で151店(1.9%)増加した。これまでの調査では減少が続いていたが、今回反転した格好だ。

 ただし反転となった要因は、楽天モバイルのMNO正式商用化を受けて楽天モバイルの店舗を数字に加算したことにある。調査対象変更の影響を除外した、5ブランドの店舗数で比較すると、この半年で62店(0.7%)の減少となっている。

 楽天モバイルを除く3社のメインブランドは、いずれも2000を超える店舗展開を維持しており、前回調査からの減少幅も10~20店舗程度と同様の傾向を示した。

 キャリアショップとして初めて集計対象となった楽天モバイルの店舗数は213店だった。なお、単純比較はできないものの、前回調査ではMVNO店舗として224店だったことにも触れておきたい。

 最後にサブブランドの動向だが、ワイモバイルはメインブランド同様減少する一方、UQコミュニケーションズは1店ながら微増となった。

 なお、当調査において、量販店や併売店における販売窓口は「取扱店」と定義しており、キャリアショップ数には含まれていない。

MCA

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」などクオリティの高いサービス提供を行う。