スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」
アシスト自転車で……こっ股間がッ……痛い!!!!
2019年11月6日 06:00
e-bikeの特性が股間の痛みを呼ぶ!?
スポーツ自転車に乗り始めると、多くの人が「お尻の痛み」に悩まされると思います。長時間硬い椅子に座っていると起きるような痛みの、もっと辛いやつ。この痛みの原因は、坐骨とサドルが当たること。サドルと坐骨にお尻の肉が挟まれ続けて出る痛みですね。
そんな痛みはパッド付きパンツで緩和でき、また、サドルへの坐骨の当たり方が適切だと痛みを抑えられます。よく、坐骨を立てるようにして座るとイイなんて言いますが、自分に合ったサドルを探しつつ、サドルに体重を掛けないような乗り方を意識すると、徐々にお尻の痛みは減っていくと思います。
最近の筆者は「鉄のお尻」になりつつあるような気がします。というのは、スポーツ自転車に乗る時に「パッド付きパンツ」の類を穿かなくても大丈夫になったから。普通の下着とパンツでスポーツ自転車に乗っても、お尻の痛みがあまり出なくなりました。レーパン要らず。ウェアの準備がラクになって便利♪
なのですが、電動アシストスポーツ自転車ことe-bikeだと、筆者の場合は別の痛みが出まくります。それは股間(会陰部)の痛み。e-bikeに乗るとお尻は痛くないけど、股間が痛い。
e-bikeでの股間の痛みは、登坂中に特によく起きます。しかし同じ登坂でも、ロードバイクだとあまり起きない。なんでかな~? と考え試した結果、e-bikeでの登坂時はサドルに座りっぱなしなのが原因っぽい。
アシスト無しの普通のスポーツ自転車で登坂するとき、筆者の場合はペダルをゆっくり漕ぎつつ、時々立ち漕ぎをしたり、半立ち漕ぎ状態になったりと、腰が少しだけ浮いた状態が多い感じ。なので股間があまり圧迫されません。平地を走っている時は体重をペダルに掛けている感じなので、やはり股間があまり圧迫されません。まあ時々疲れてサドルにドカッと体重を掛けて休みながら走ったりはしますが。
一方、e-bikeだと基本的に座りっぱなし。登坂時はアシストがよく働くので、ペダルをテンポよく漕いでいればずっと登坂し続けられる感じ。漕ぐ力もそれほど強くなくてよく、脚の重みにちょっと力をプラスするような感じで漕げば登坂を続けられることが多い。そんな感じで、登坂中に腰を浮かす必要がありません。結果、股間が圧迫され続けて痛くなるのでしょう。登坂中はちょっと前傾姿勢が強くなるので、なおさらかも。平地はアシストなしの自転車に近い乗り方なので、さほど股間は圧迫されない感じです。
ちなみにこの股間の痛み、具体的には「正座したときの脚の痛みが股間に集中する感じ」で、長く続くと「焼けるように痛い」という感じになってきます。とりあえず自転車から降りたくなる痛さで非常に辛いんですが、それよりも「こんなに痛くて前立腺とかそういうの大丈夫?」という不安が大きいです。
股間に優しい穴空きサドルを使ってみよう!
股間痛い~前立腺の病気とかも心配~! 股間の痛みは、まあe-bikeでの登坂中などにたまに立ち漕ぎを続けるか、自転車から降りて小休止すれば抑えられます。でも明らかに股間に体重がかかってサドルにより圧迫されているわけですから、この圧迫をどうにかしないと体っていうか股間を壊しそうです。
そこで、いわゆる「穴空きサドル」を使うことに。中央に穴が空いていて股間の圧迫を低減するという類のサドルです。筆者がまず試したのが↓コレ。写真と説明文で見ていきましょう。
e-bikeでの使用感ですが、股間の痛み対策には完璧です! パーフェクト! 股間が全く圧迫されないというか、このサドルには坐骨以外の部分がほぼ接触しません。座りっぱなしでも股間は全く痛くなりませんでした♪
前方は硬質な樹脂製で細身。そこに内腿が触れることもありませんでした。この部分無くてもいいのでは? と思いましたが、あると自転車を股や手で支えられたりもするので、まあこの形状でもいいかも、と。
ただ、座りっぱなしになりがちなe-bikeの場合、坐骨へと集中的に体重がかかるので、坐骨とサドルが原因の「お尻の痛み」は、他のサドルより強いと思います。最近の筆者は「鉄のお尻」になりつつあるとか書きましたが、それでも1時間くらいこのサドルに座りっぱなしで走ると、あのイヤなお尻の痛みが出てきます。e-bikeじゃなければ(座りっぱなしの乗り方は少ないので)かなり使えるサドルかもしれません。
あ、あとこのサドル、クッション部分がかなり沈むのと、坐骨の位置だけで座るサドルなので、サドル高やサドル前後位置の調節にちょっと神経を使います。実際に走りながら徐々に調節って感じ。筆者の場合、最終的に位置が決まったら普通に座れるサドルという感じになりました。
ISMの穴空きサドル、サイコー!
上記のサドルはちょっとお尻が痛いので、パッド付きパンツの類が必要な感じでした。パッド付きパンツ穿くの面倒だな~、ということで、別のサドルを試してみることに。購入したのはISMの「PR1.0」(公式ページ)というサドルです。
e-bikeでの使用感ですが、このサドルは筆者にベストマッチでした! 股間が圧迫されない感じは前出のAEROELASTIC AE Saddleに近く、かなり快適。股間の痛みは全然出ず。同時に、坐骨への当たり方も良好で、お尻の痛みも出にくい感じ。平坦な道でも坂道でも快適。
ただ、形状からか現在の筆者のポジションからか、開いた前方の部分が内腿に擦れる感じがありました。普通のスポーツ自転車用サドルより少し幅広だからかも。でもトータルで100kmくらい走ったら慣れました。
結局、筆者にとっては非常に快適性が高いサドルとなりましたが、やや小さめではありますので、もしかするとお尻が痛いと感じる人もいるかもしれません。でもまあそのあたりはサドル選びにつきもので、10人中9人が「イイ!」と言っても、1人は「全然合わない!」って場合もあります。サドルは実際に自転車に装着・走行しつつ調節してみないとその良し悪しがわからないので、サドル選びはやはり難しいです。
穴空きサドルのド定番、SELLE SMPサドルはどうか?
股間を圧迫しないサドル、e-bikeにはヒッジョーに合うなぁ~、ということで、定番のアレも試してみることにしました。SELLE SMP(公式ページ)の穴空きサドルです。SELLE SMPのサドルは穴開きサドルの定番的存在で、種類もたーくさんあります(ラインナップ)。
そんな中から筆者が選んだのは「TRK MEDIUM」(公式ページ)という、SELLE SMPシリーズサドルの中で最も安価なモデルです。実は10年前くらいにSELLE SMPのサドルを使ったんですが、内股とサドルが当たる感じで、長距離を乗るとちょっと違和感があり「筆者にSELLE SMPサドルは合わない」という一応の結論が出ていました。
でもe-bike用途なら合うかも? でも合わなかったらヤかも。と、最安値のSELLE SMPのサドルを選んだ次第。Amazonにて5480円で買いました。
e-bikeでの使用感ですが、座り心地が良く、お尻も痛くなりにくく、股間への圧迫も非常に少ない感じ。バランスが取れた穴開きサドルという印象です。これも快適。
ただ、10年前に感じた痛みがちょっと出ました。前述の内股とサドルが当たる感じがあり、それが続くと内股の付け根あたりがちょっと痛くなり出すというものです。サドルの角度と位置を変えるとほとんど気にならないレベルまで抑えられるんですが、そうすると腰の位置が安定しない感じになり……ん~やっぱりSELLE SMPサドルは筆者とあんまり相性が良くないのかな~、と。
サドル上部のカーブがもっと少なくて細めの「F20」(公式ページ)あたりのモデルなら合うのかな? でもメーカー税別価格2万8000円とかするし。……やっぱりサドル選びは難しい。
てな感じで、e-bikeにアリガチかもしれない股間の痛みをバッチリと解消してくれた穴空きサドル各種。筆者にはISMの穴空きサドルが激マッチしたわけですが、さておき、同じような痛みを感じている方は、ぜひ穴開きサドルをアレコレとチェックしてみてください♪