スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」
ちょっと凄いテープたち
2019年6月26日 06:00
透明テープで液晶画面を保護し放題!
今回はテープいろいろ。ビーッと引き出して、ペタリと貼れる、あのテープ。誰にとっても生活必需品だったりする身近な粘着テープですね。いろいろな種類があるわけですが、筆者が特に気に入って「これはイイ!」と思って使っているテープを、独断と偏見を交えてご紹介いたします。
まずは透明のテープ類。最近の筆者は、透明テープを液晶画面を保護するために使っています。
スマートフォンやデジカメの画面を保護するための液晶保護フィルムというのがありますが、マイナーな機器は専用のフィルムはありませんし、画面が曲面だったりすると他機器用のフィルムを流用することもできません。ならば透明テープで代用できないかな? と考えたわけです。
上のように、「液晶画面保護目的」で10種類以上の透明テープを試してきました。どのテープもわりと似た特性があります。具体的には、透明度が比較的に高くて画面表示が見やすく、粘着力があまり強くなくて剥がしやすく糊残りしにくい、といったあたり。また、曲面の画面に貼りたいということもあり、ある程度柔らかいことも共通点。ギュッと伸ばしながら貼れば、曲面の画面にも密着させられます。
こういう用途に合う透明テープ、探すとけっこうありますが、筆者的に満足度が高い品が3つあります。どれも3M製品で、それぞれ、「キズからまもる 透明保護テープ PR-01」(公式ページ)「スコッチ 表面保護テープ 331」(公式ページ)「スクラッチガード」(プレスリリース)です。
ちなみに、筆者がこれらテープを貼っているのは、e-bikeのサイクルコンピュータ画面。それからドアホン子機の画面。アウトドア活動でスマートデバイス類を汚したり落としたりする可能性があるときに、スマートフォンに貼ったりもしています。
上のiPod touchの写真のように、画面保護専用フィルムではないので画面をオフにしていると「貼った感じ丸わかり」だったり「みすぼらしい感じ」だったりしますが、丁寧に貼ればほとんど気泡を残さず貼ることができます。また、1本のテープで何画面分も……というか一生分? ってほど画面保護用に使えますので、貼るのに失敗したらその部分は捨てて新たにやり直せるのが気楽でイイです。量的にも気分的にも気楽に使える保護テープなので、週に一度貼り替えて気分一新! みたいなこともできますネ。
なお、スマートフォンの画面保護などに使う場合、センサーやカメラ部は覆わないほうがいいと思います。どれも透明度が高いテープではありますが、カメラ表面に貼るとソフトフォーカスっぽい写りになってしまいますし、顔認識用センサー上に貼ると顔認識しなくなったりもします。
ともあれこういうテープ、筆者の場合は主に画面保護用途に使っていますが、モノの表面保護に幅広く使えます。ロードバイクのフレーム保護、モーターサイクルの塗膜保護、クルマの足元周辺の傷つき防止、ドアノブ周辺の傷つき防止など、いろいろと。
透明テープつながりでご紹介しますと、TRUSCOの「表面保護テープ」シリーズ(公式ページ)は傷つき防止に好適です。上記3種のテープよりさらに薄手で、気泡がやや入りやすいので液晶画面保護にはそれほど向きませんが、臨時的にキズ付き防止をするためのテープとして扱いやすい。
それから、MINGS&CRAFTS(ミンガスアンドクラフツ)の「時計保護テープ」。これは粘着剤なしの柔らかな透明フィルムで、食品用のラップを厚手にしたようなテープです。店頭で展示する腕時計などの表面保護用。わりと柔軟なので、曲面の画面を覆う用途にも向きます。ただ、粘着力はないので、画面表面への固定には別の何らかのテープが必要になります。
なお、ここで紹介したテープはどれも粘着力があまり強くないので、表面に細かな凹凸がある対象やマット塗装面にはうまく貼りつかないと思います。逆に、表面材質や使用状況によっては、テープを剥がしたあとに糊残りすることもあると思いますので、そのあたりは十分注意しつつ自己責任で利用してください。
ひと味違う黒テープ類
続いて、汎用できるビニールテープの類。端子を絶縁したり電線を束ねたりするのに使う粘着テープです。
まず、使うといつもイイ気分になれるのが、tesa(テサ)のケーブルハーネス用フリース粘着テープ類。筆者は「tesa 51608」(公式ページ)をよく使います。これは不織布(PETフリース)のテープに粘着剤が塗布されているもので、自動車車室内でのケーブルハーネス結束用や異音対策用に使われるようです。
このテープ、表面質感が布っぽくて、手でちぎることができ、強い粘着力がありつつも、貼り始めなら簡単に剥がすこともできます。でもいったん指で圧着するなどして固定すると、剥がすのが無理ってくらいしっかり安定。そんな特性があるので、配線作業に便利だったり、ケーブルや車内部材が擦れる異音を防いだりすることができるというわけです。
ですが、ほかにもいろいろ便利。布っぽいので、手触りがイイんですね。そしていろいろなものにしっかりくっつく。巻くように使うと、粘着剤と不織布がガッチリとくっついてホントに強靭に巻き付きます。
ですので、たとえば結束バンドのように使えます。棒状のものにケーブル類を這わせるとか、何かを固定するとか。たとえば自転車ハンドルにバーテープを巻いたり、ラケットにグリップテープを巻くとき、バーテープやグリップテープの端をこのテープで留めると、安定感も手触りもナイスです。いったん巻き止めると、まず解けなくなり、一体化した布のような状態になります。解くときは要カッターという感じ。それでいて、対象に糊残りしにくいというのも秀逸です。ちなみに、不織布なので強度的に心もとないですが、何重にも巻くとそこそこ強度を出せます。
それからアセテート布粘着テープの類。アセテート布に粘着剤を塗布したテープで、高い粘着性があり、経年劣化にも強い粘着テープです。強いテープですが手でちぎれたり、表面がサラサラと滑らかな手触りだったり、さらに対象に糊残りしにくかったりもして、一般用途に汎用できてイイ感じ。筆者はニトムズの「アセテート布粘着テープ No.5」(公式ページ)をよく使います。
この「アセテート布粘着テープ No.5」、やはりイイのはその手触り。さらりとした手触りなので、いかにもビニールテープで留めましたという違和感がなくて好きなんです。もちろん、テープとして粘着力が強かったり糊残りしにくかったりと性能も良好。よくあるビニールテープのように、貼ったり巻いたりしたあとに縮んできたとかいうこともないので、こちらも多用しています。
これら2本のテープに共通しているのは、ベタベタしにくいということ。対象に糊残りしにくかったり、テープの端から糊が滲み出してくるような「ヤな感じ」が非常に少ない……というか、ベタベタしたという記憶がない。まあ状況によってはベタつきが出たりもするかもしれませんが、これらテープは「かなり前に貼ったけど、なんか全然傷んでこないし、ベタつきもない」と思うことが大半です。
ただ、どちらもお高い。どちらも1巻で1000円弱しちゃいます。でも高性能♪
超お気に入りの自己融着テープ
最後に、自己融着テープを。最強に気に入っているやつを、一品。
自己融着テープというのは、粘着剤が塗布されておらず、テープどうしがくっつくテープです。通常は単なるテープで、ほぼくっつかない。使うときは、引っ張りながらテープを重ねつつ巻いていくことで、テープどうしが融着して一体化します。つまり巻いた対象の外側をコーティングした状態になります。絶縁性や耐候性に優れた製品が多いので、たとえば屋外配線の絶縁や接続部保護、あるいは水道管などの接続部の漏れ防止などに使われたりします。
筆者が自己融着テープを使うのは、外れてほしくない配線を固定するとか、コネクタ部の防水をするとか、ケーブルとコネクタの接続部を強化するとか。あんまり多用するわけではないんですが、たまに「あっコレは自己融着テープを使うとうまく行きそう」と思って使います。そんな自己融着テープの中で、筆者が最強に気に入っているのがtesaの「tesa 4600 エクストリーム 500ミクロン 自己融着テープ」(公式ページ)です。
以前、色付き自己融着テープを探していたらコレを発見。「へぇ~透明とかあるんだ~」と思いつつ「あっtesa」とも思ったtesa好き筆者なので、迷わず即購入。使ってみたら一味違う使い心地の自己融着テープなのでした。
ひとつは融着し具合がスムーズ。その素材によるものか、キューッと引っ張って巻くと難なくキレイに融着してくれます。簡単に扱える。「あれ? 自己融着テープって使うのにもうちょっと手こずらなかったっけ?」みたいな使用感。その後この自己融着テープばかり使うようになりました。
もうひとつ、滑り止め用途に好都合なこと。これはシリコーン素材だからだと思うんですが、一般的な配線方面用の自己融着テープとけっこう違って、融着後の表面が滑りにくくて少々のクッション性が残る感じ。ラケットなどのグリップテープにちょい似ている。そんな感触なので、棒状のモノの滑り止め処理にもなかなかツカエルのでした。
あとクリア色。融着後は透明に近い半透明という感じになりますが、用途によってはブラックよりも目立たず、自然な仕上がりになってイイ感じです。お値段ややお高めですが、オススメの一品。
といった感じの「ちょっと凄いテープ」各種。また良さそうな「テープねた」がたまってきたら、まとめてご紹介したいと思います。