この防水サイドバッグがイイ!
前回書きましたが、Tern(ターン)の「Vektron(ヴェクトロン)」(レビュー記事)を購入した筆者。e-bikeです。電動アシスト付きのスポーツ自転車ですが、e-bikeについて詳しくは家電 Watchの解説記事(関連記事)をどうぞ。
で、Vektronにはキャリア類を装着しました。キャリアにぜひ装着したいパニアバッグがあったからです。サイドバッグタイプで、モンベルの「ドライ サイドバッグ 20」(公式ページ)。
Vektronはミニベロ(小径車)タイプのe-bikeです。激坂でもグイグイ走るので、荷物をたっぷり積んでも大丈夫。というわけでリアキャリア(荷台)を装着し、そこにモンベル「ドライ サイドバッグ 20」をセットしました。1個あたりの容量は10Lで、高い防水性能を備えています。ロードバイクなどだとフロント用サイドバッグとなりますが、ミニベロだとリアのサイドバッグとしてちょうどいいサイズ感。お値段は、2個1セットで直販税別価格1万800円。 このサイドバッグを知ったのは、ヤマハから「YPJ-TC」(レビュー記事)というe-bikeを借りたときです。YPJ-TCのオプションとして防水サイドバッグが用意されているんですが、それがモンベル製で、かなり使いやすかったんです。
ヤマハの「YPJ-TC」(公式ページ)。ランドナー的な個性が感じられるクロスバイクタイプのe-bikeです。中央はYPJ-TCに純正オプション「ドライ サイドバッグ 40」(ヤマハ公式ページ)を装着した状態。モンベルでの製品情報はコチラ(https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1130393)です。サイドバッグ付きYPJ-TCで奥多摩をツーリングしましたが、このバッグがとても使いやすかったんです。 こういうサイドバッグ、イイですね。ていうかキャリア装着のスポーツ自転車でサイクリングすると、思いのほか快適。荷物をキャリアに積めるので、バックパックやウェストバッグが不要になり、単純に体がラク♪ ん~やっぱりキャリアやバッグは便利。ともあれ以降、このサイドバッグの使い勝手などについて書いてみます。
軽く強く扱いやすくて、バッチリ防水
この「ドライ サイドバッグ 20」は、2個セット品。左右に取り付けるわけですが、それぞれ10リットルの容量です。サイズは高さ36×幅30×奥行き12cmで、一式合計の質量は1260g。素材は420デニール・ナイロン(オックス)で、ウレタンコーティング処理がなされており、強度と防水性を備えています。以下、使用感などについて写真と説明文で見ていきましょう。
モンベル「ドライ サイドバッグ 20」。背面には自転車のキャリアに装着するためのフックなどがあります。 背面上部のフックを使って自転車のキャリアに装着します。キャリアのフレーム(水平部)の径が6~12mmなら装着可能。フックの位置は左右とも微調整できます。ちなみに、じつはVektronのキャリアのフレーム径は約16.5mmで、このフックの対応外となるんですが、どうにかギリギリ装着できています(自己責任で使用中)。写真ではフックのロック機構が中途半端な位置ですが、装着位置を変えるとVektronのキャリアでもロックされました。 背面下部には、バッグがズレたりバタついたりしないためのフックがあります。このフックの位置も微調整可能。キャリアの斜めのフレームなどに引っ掛けるようにして使います。 このバッグは、脱着が非常に容易です。キャリアにフックを押し当てるようにしてカチャッとロックして装着完了。外すときはフックにつながるストラップを引き上げるだけ。手っ取り早くて簡単♪ バッグの開口部を開いた状態。上部を合わせてクルクル巻いて閉じるタイプのバッグですね。素材は薄いナイロンで、内部にポリエチレンパネルがあるだけの「袋」って感じ。実際に「ドライ サイドバッグ 20」の重さを測ってみたら、片側で500g行きませんでした。自転車にプラス1kgで計20リットルのサイドバッグが使えるというのはイイ感じ。軽いんですが、堅牢性は十分。バッグ自体は薄いペラペラ系ですが、手でグイグイ引っ張ったくらいでは切れる気がしない。なお、バッグ素材の継ぎ目は熱溶着されているので、ほつれてくるようなこともまずありません。ウレタンコーティングは内側になされているようです。 バッグ内部・背面にはポリエチレンパネルが固定されていて、そこそこ剛性がありますので、バッグが型くずれしにくくなっています。ペラペラで軽量のバッグですが、このパネルによりシッカリ感があります。 開口部をクルクルと巻いて閉じ、サイドのバックルで留めます。メーカーの製品紹介ページには「高い防水機能を持ちますが、完全防水ではありません」とあります。でも実際に使ってみると、閉じた状態では内部からなかなか空気が漏れてきませんし、「水没させなきゃほとんど完全防水に近いんじゃないかな~」と感じられます。 モンベルからは「ドライバッグ」シリーズが多数発売されています。「ドライ サイドバッグ 20」以外も、なかなか魅力的。 といった感じの「ドライ サイドバッグ 20」。全体的に満足度が高いサイドバッグです。ミニベロのリアにちょうどいいサイズ感なのも好印象です。
ただ、難点がないわけではなく、たとえばペラペラ素材なのでなかに入れたものを保護するような目的には向きません。あと、開口部を巻いたり開いたりして開閉するわけですが、頻繁にモノを出し入れするようなときは、開閉が面倒に感じられたりも。
でもまあ全体的に便利。日帰りサイクリングなら合計容量20リットルもあれば十分。キャリアへの脱着が簡単なのもナイス。気に入って使用中です。
ファスナー開閉のリアキャリア用バッグも買ってみた!
Vektronで出かけるときは、けっこうミラーレスカメラを携行しがち。カメラを身に着けずにバッグ類に入れるには……と考えていたところ、良さそうな製品を発見。モンベルの「ツーリング シートバッグ 9」(公式ページ)です。直販税別価格4800円と、けっこうお手頃なので購入して使ってみました。以下、写真と説明文で機能性や使用感などをご紹介します。
モンベル「ツーリング シートバッグ 9」。サイズは高さ21×幅15×奥行き29cmで、質量は330g、容量は9リットルです。素材は330デニール・ナイロン(リップストップ)。レインカバーとストラップが付属しています。ダブルファスナーで開閉できるややソフトなバッグで、内部には型崩れを防ぐパッドが入っています。フタの内側にはファスナーポケット。開口が大きくファスナーで手早く行えるので、カメラの出し入れが手っ取り早くて便利ですが、内部のパッドはカメラを衝撃から守ってくれるほどのものではありません。なので、カメラ用インナーケースと併用中です。 Vektronに装着した様子。バッグ底部に5本のベルクロ(面ファスナー)があり、これをキャリアに通すことで固定します。けっこう頑丈に固定され、落下の心配はまずありません。ただ、キャリアへの脱着には一手間かかります。 幅はVektronのキャリアにぴったり。前出の「ドライ サイドバッグ 20」と同時装着もできました。ミニベロ旅に出られそうですね~♪ てな感じの「ツーリング シートバッグ 9」。カメラなどを入れるのに便利ですが、5本の面ファスナーを使っての脱着は、やっぱりちょっと手間がかかります。なんかうまい方法はないのかな? などと思案中ですが、しかし、やはり、自転車ってキャリアがあると実用性がグッと高まりますね! とか今更ながら痛感している筆者なのでした。