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暖かさはマジで抜群!! 「ナショナル コードレス暖房」
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スタパ齋藤 1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。 |
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冬は良い、けど、寒いのは辛い
夏と冬とではどちらが好きか? と問われたら、俺の場合、うーんと、えーと、あのぉ~、あー、あうあうあう夏と冬と春と秋が好きと答える優柔不断さを発揮しそうである。……でも単純に考えると、冬はランクが下のほーに来そう。やはり気温的に過ごしやすい春や秋が上位、時点が夏、その次が冬っていうか最下位の冬となるわけだが、よく考えてみると、実は冬という季節、俺にとって非常に有利かもしれない、とも思う。
冬はコンピュータをいじくるのに良い。外に出ると寒く、その寒さをどうにかしようと翻弄されるのがオチで、そんな時は引き籠もって計算機と対峙するのが楽しい。冬になるとなーんか新しいパソコンを買ったり、マシンを組み立てたくなるのはそんな理由からかもしれない。冬の夜にキーボードをペシペシ叩いてマクロ書いたりすんのも愉快ですな。
それから、冬は原稿を書くことがはかどる。寒さで頭スッキリ、足下に小さな暖房を置けば頭寒足熱で思考もクリアになる。屋外が閑散としているので、アウトドアの誘惑もない。室内型ライターとしては自ずと原稿の生産量が増える、と感じる。
雪が降ったりするのも、これまた良い。激寒ではあるが、雪っつーのは見て良し、空想して楽し、さらに環境を静音化させるってところが実に良い。窓の外にしんしんと積もる雪を見つつ、コンピュータをいじったり原稿を書いたりするのは、実はストレスが減る行為なのではないだろうかと思う。
のだが!! しかし!! やっぱ外にも出てぇんだよ俺は!! なぜならば!! 真冬の超クリアな大気!! これだ!! 透き通った空気の向こうにある光景をデジカメでパシッと撮れば、これがもうマジでアナタ、他の季節じゃ撮れない透明感ありまくりの画像が得られるのである!! しかも!! 冬のアウトドアが実はイカス!! 例えば冬に湖沼で釣りをすると、釣れないけれども釣れるとデカい魚が釣れる!! 体力のある巨魚だけがエサ追ってるんだよアニキ!! そして!! 冬の夜空!! これもまた最高にグレイト!! 空気の透明感が星の光を倍増させる!! 流れ星も見える!! 星を見つつ焚き火で一杯飲ったりするとトリップ確実で拙者大満足!!
でも、冬の屋外は、とても寒いのであった。ひぇーっ寒いっ!! って程度じゃない。ぐぁあぁ~、んがぁ~、ザ、ブ、イぃ~……と固まるほどの低温。寒いってのはコトバのアヤであって、これはむしろ“イタイ”のであり“クルシイ”のであり“タスケテ”と言っちゃうほどに“ツライ”のだ。
ところが、だ。ある装置を購入してから、俺における冬の辛さは激減した。それはナショナルのコードレス暖房である。
衝動買い……これが大当たり!!
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コードレス温熱ベルト「ほっとベルト(NQ-HB12)」標準価格2万5000円、コードレス暖房ベスト「ほっとベスト(NQ-HV30)」標準価格3万8000円
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最近は松下グループの通販サイトことパナセンスにハマリ気味の俺だが、今回紹介するコードレス暖房はそこで発見・購入したもの。コードレス暖房についての詳細は製品紹介ページやプレスリリースをご覧頂くとして、俺が買ったのはコードレス温熱ベルト(NQ-HB12)とコードレス暖房ベスト(NQ-HV30)だ。
購入動機は単純で、「コレがあれば真冬の釣りが快適かも!!」と思ったから。寒い真冬の夜のウェブページ閲覧時にありがちな、単なる衝動買いと言えよう。しかし、この衝動買いが大当たり。コードレス温熱ベルトもコードレス暖房ベストも、両方ともすっげぇ実用的なのであった。
まずこれらの器具、両方とも使うのが非常に簡単だ。どちらも電源として単3形アルカリ電池2本と、それから燃料として専用のガスが必要になる。なので、電池を入れ、ガスを充填し、着用する。で、スイッチを押せば発熱開始。5分もすればじんわりと暖かさが感じられるようになる。
暖房の方式はナショナル独自の触媒発熱方式で、専用のガスの化学反応を利用して熱を発生させるとのこと。使用開始時や器具の制御のために単3型アルカリ電池2本を使っているが、暖房の燃料はガスってことだ。ガスなので器具自体が軽く、でも炎が出ないので安全というわけ。
制御用の電池はかなり長持ちするため、通常はガスを充填して着用してスイッチを押すだけ。これだけで温かくなるってのは非常に手軽だ。ガスを充填するカートリッジは、手のひらにすっぽり収まるほど小型で、見た目、ほんのちょっとしかガスが入らない感じ。大きめのライターにガスを充填したって感じだ。が、その少しの燃料で6時間以上、長い時(外気温がやや高かったりする時)は10時間以上の連続使用が可能になる。毎日連続して暖房しまくりってんなら話は別だが、外に出る時や寒さを感じた時に暖房するという使い方ならば、一度ガスを充填すれば数日は再充填しなくて済むという感覚だ。
ガスを使うってなると危険っぽくない? あるいはヘンなニオイとかしない? てなコトが気になる。俺も最初はなーんとなく危険な気がしたが、数度使ったらその心配は雲散霧消した。暖房の起動時、微妙に独自のニオイがするものの、その後は無臭。動作時にガスが流れるシュ~という音がかすかに聞こえるが、これも慣れると気にならなくなるっていうか耳に入らない程度の微音。俺の場合、部屋の中、ちょいとした外出、クルマの中、釣りなどに行く時に使っているが、まあどういう使い方をしても「なんかヤバいかも」と思うことはない。それ以上に「んご~温かいのー」という快適感の方が強い。
暖かさはマジで抜群!!
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触媒発熱式で、このようにコードレスで利用可能。カイロの約20倍の熱発生量を誇り、カイロに比べて背中全体、腰まわり全体を暖め可能だ
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暖房器具としての能力は、これは十二分に高いと感じる。つまり、ヒジョーに、あったか~い、のである。
コードレス温熱ベルトは腰に巻くタイプのポータブル暖房で、装着すると腰の部分が温かくなる。表面は薄目のウェットスーツ素材のようなもので覆われていて、装着した状態をパッと見ると細身のウェストバッグを巻いているよーな感じ。温度は短めのワイヤードリモコンで3段階に切り替えられ、[高]にすると(腰に当たる部分の表面温度が)65℃に、[中]なら55℃に、[低]なら40℃になる。
コードレス暖房ベストの方はチョッキ型の暖房で、装着すると腰を中心に背中全体が温まる。銀色の保温素材でできているので、外見的にはけっこー物々しい。フツーはこのベストを着た上に薄手の上着なんかを着ることになるだろう。温度調整はコードレス温熱ベルトと同様、短いワイヤードリモコンで3段階に切り替えられる。温度は[高]にすると(ベスト内の背中の部分が)40℃に、[中]なら35℃に、[低]なら30℃になる。
数値だけ見るとピンと来ないかもしれないが、メーカー公称では“カイロの20倍の熱発生量”とのこと。さておき、実際にこれらの暖房器具を装着して屋外に出ると、体の寒さっつーモンが感じられないほど暖かい。両機とも腰を中心にじわ~んと温まる感じだが、特に暖かいと思えるのはコードレス暖房ベストの方だ。腰周辺の暖かさはコードレス温熱ベルトと似たような感じだが、ベストの方は背中全体が温まる。温度設定を[高]にするとサイコーにあったか~いのだが、その状態で軽作業なんかをすると微妙に汗ばむほどだ。
ただ、当然だが、足先や指先や顔面や耳など、これら暖房器具と関係のない体の部位は寒い。ところが人間っつーのは不思議なもので、背中が暖かいと手足の冷たさが軽減されたりもする。暖房器具が体温低下を防ぐゆえ手足が冷えにくくなるのだろうか。これらの暖房器具を使うと、ポケットに手を入れっぱなしみたいないかにも寒がっている自分ではなくなり、秋や春の行動的活発さが得られるよーな感覚だ。
俺の場合、両方とも持ってるわけだが、それぞれを使う状況ってのはカッチリと分かれている。両機を比べてみると“暖かいと感じる度合い”がけっこー違う。結論から言えば、ベストの方が暖房器具としては強力。前述のスペックを見ると、ベルトの方が暖房性能が高いよーに見えるが、使ってみるとそーでもない。
ベルトの方は腰の部分に暖房が装着された感じで、これだけでも暖かい。寒いな~冷え込むな~イイ歳だから腰にクるかもな~程度の寒さの時ならば、コードレス温熱ベルトで済むだろう。冬に庭仕事をするとか、駅やオフィスまでの道のりで使うとか、夜中にコンビニまで歩く時に装着する、てな程度ならベルトで十分オーケーだと思う。
だが、キョーレツな北風が吹きまくっていたり、昼間もなお地面が凍っているよーな所に長時間いるって場合には、コードレス暖房ベストの方がイイ。コードレス暖房ベストも腰を中心に温めるのは同様だが、ベスト内の背中の部分に空間があり、そこに温まった空気がたまる。なので、腰中心というよりは、背中全体がほんわりと温まるという感覚が強い。また、ベスト自体が保温素材でできており、通気性がさほどないので、暖かい空気が逃げにくい。
てなわけで俺の場合、風が少々吹いて寒い程度からこのぶんだと雪になるかな~くらいの寒さの中、ちょいと外に出かけるような時、コードレス温熱ベルトを使用。どーにもこーにも本格的に寒くて挑戦的なほど冷たくて強い風が吹いていたり、最高気温2℃で最低気温が当たり前の如くマイナスとかいう場所をウロつくような時は、コードレス暖房ベストを使っている。
厳寒下の俺を活発にするコードレス暖房ベスト
特にお役立ち感が高いのが、コードレス暖房ベストである。コレには頻繁にお世話になっている。これがあったからこそ去年~今年の冬の俺は最強に強まっていた!!
例えば、去年の獅子座流星群が見えたあの日。外気温零下3℃くらいの湖畔にて星を見ていた俺だが、ヒジョーに快適に降るような流星を眺められた。地面がガチガチに凍って吐く息が真っ白で、その息がヒゲに付いて凍るような状況なのだが、全然寒くないのであった。同じく周囲で流星を見上げている人は、雪だるま的な厚着をしているものの、30分くらいするとクルマの中に入って暖を取っていたが、コードレス暖房ベスト着用中の俺なんざぁ3時間ブッ通しで厳寒下に立ちつくしても寒さを感じないのであった!! そして星見上げマニアの覇者となったのダ!! って覇者ってなんだよ>俺。
でも、あーすげぇ星だったなぁと帰途につこうとしたら、足先がヤケに冷えており、なんか硬直していた。零下の中で3時間も立ってたらしょーがねぇかな、と思うと同時に、胴体における寒さはないってことを再確認し、やっぱこのベストはすげぇやと感じたりもした。
それから!! 釣り!! 真冬の釣りにこのベストはすげぇイイ!! 俺の場合、釣りに行くとなると明け方から日没まで釣りまくるわけだが、特にツライのが朝夕。とりわけ朝の厳し過ぎる寒さがツライ。その寒さを想像しただけで釣りに行くのを躊躇するほどである。何しろ寒い。ライン(釣り糸)に付いた水が凍るほどの低温。ロッド(釣り竿)のガイド(糸が通る丸い穴がある金具)なんか、ちょっと注意を怠ると氷でその穴が塞がれるほどだ。気合が入ってないと速攻で腹が痛くなったり風邪ひいたりする。
しかしこのベストを使ってから真冬の釣りがヒジョーに愉快になった。ラインもロッドも凍るような状況でも、寒いってコトはない。超低気温なんざぁ何でもねぇのだ。そうなると俄然、釣りに集中できるようになり、魚に対して徹底抗戦っていうか徹底攻撃の構えであり、結果、しっかり釣れるのである。もしかしたら真夏よりもよく釣れてるかも~ってほど、上々の釣果があった。ついでに、真冬だから釣れる魚のサイズもアップ。これもコードレス暖房ベストのおかげと言えよう。……でも、ベイトリールをパーミングする手が凍りそうなのは、以前と同じと言えば同じだ。
ずーっと前のほーで前述した写真撮影にも威力を発揮する。屋外の風景の撮影は、結局は時間帯が勝負ってところがあり、つまり早朝とか夕方とかあまり強い日差しがない時間帯に撮影した方が何かとキレイな写真が撮れる。そのような状況下でも、このベストは俺を十分温めてくれて、本来なら寒さで弱まりがちな撮影への集中力をずっと持続させてくれるのである。……ただ、やはり三脚を握ると手と三脚がくっついちゃいそーなほど冷たい。
てなわけで、前述のコードレス温熱ベルトも、厳寒下で大活躍のコードレス暖房ベストも、かなり実用的なモバイル暖房器具(←やっとモバイルってコトバが出てきましたよ皆さん!!)だと言えよう。使い捨てカイロを毎日5個くらい消費するよーな人なら、これら暖房器具の価格もけっこーリーズナブルなのではなかろうか。
・ コードレス暖房製品情報
http://www.national.co.jp/product/hhc/purpose/mobile/01/syousai/hb12hv30/
・ コードレス暖房プレスリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn990806-1/jn990806-1.html
・ パナセンス
http://www.sense.panasonic.co.jp/index2.html
・ スタパ齋藤常時出演中!! 「スタパトロニクスTV」(impress TV)
2002/01/28 12:04
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