■ USB接続のサブモニターがアツい!?
最近のマイブームはUSB接続のサブモニター。始まりはセンチュリーのplus one LCD-4300Uを買ったこと。こりゃイイ!! ってコトでハンファのUM-710も購入。さらにセンチュリーの新型ことplus one LCD-8000Uを借りたりして。
|
|
センチュリーのplus one LCD-4300U。USB接続の4.3インチサブモニターで、WVGA(800×480ドット)の解像度を持つ
|
センチュリーのplus one LCD-8000U。8インチでSVGA(800×600ドット)表示のサブモニターだ
|
|
ハンファの7インチサブモニター、UM-710。解像度はWVGA(800×480ドット)
|
これら3機種のサブモニター、共通する特徴は、どの機種もPCとUSB接続すれば“モニターの増設”が済むというところ。また、どの機種もUSBバスパワーで使えるので、ACアダプタなどは不要。PC側にドライバソフトウェアさえ入れておけば、USBケーブル1本の挿抜のみで、必要に応じたマルチディスプレイ環境を即構築できるのだ。
それと、表示がドット・バイ・ドットであることも共通点。文字や図形が極めてクリアに表示されてキモチイイわけですな。
現在、アイ・オー・データのLCD-USB7XシリーズやバッファローのFTD-W71USBも登場してきたりして、なーんか市場的にもUSBサブモニターが流行りつつあるもよう。
てなわけで今回は、上記3機種のUSB接続サブモニターについてレポートしてみたい。
■ 小さくてカワイイplus one LCD-4300U
まずはセンチュリーのplus one LCD-4300U。4.3インチで解像度はWVGA(800×480ドット)。PDAサイズで質量130gなので、わりとマジでポケッタブルかもしれない。
このモニターについてはスタパブログやスタパビジョン#16で触れているので、そちらをチラリと読んだり観たりしていただけると話が早いかも。
|
|
|
ケータイと比較するとこんなサイズ。本体背面に立てかけ用のチルトスタンドが付いているので、横置きでも縦置きでも自立する
|
個人設定を全画面表示してみた。表示はかなり細かい。モニターを目から30cm以上離すと文字を読めなくなるかも
|
縦表示もOK。表示の回転や、マルチディスプレイの機能設定(ミラー表示やデスクトップの拡張表示)は専用ドライバから行える
|
このLCD-4300Uの良さとしては、ポータビリティとまずまずの解像度を兼ね備えている点。USBバスパワー駆動なので、サブノートPCとかと組合せで場所を問わず使える点ですな。
例えば、サブノートPCでのモニター上でメーラやテキストエディタを使いつつ、LCD-4300UではWebページを参照、みたいなコトができる。単純に、800×480ドットのモニターが追加でき、このモニターは可搬性が高い、という利便を得られるのだ。
使い方としては、例えばLCD-4300U上にWindowsMediaPlayerを開いて音楽や動画用のメディア関連表示を任せたり、あるいは単にLCD-4300Uで写真のスライドショーを楽しんだり、ガジェット置き場にしたり、YouTubeやワンセグの専用表示窓にしたりと、ま、ナンでもアリだヨ、と。
|
|
|
Webブラウザ専用モニターとしてみたところ。4.3インチでWVGA表示なので、ちょ~っと文字が小さめだが、顔を近づければ読めるレベルだ。表示フォントを大きくする手もあるしネ
|
YouTube専用モニターとしてみたところ。基本的にはWebブラウザ専用モニターと同様だが、これはこれで楽しめる使い方ですな。もちろん動画の全画面表示もOKだ
|
WindowsMediaPlayerを全画面表示したところ。PCを使いながらWMPで音楽聴いたりする習慣があるなら、けっこー愉快な使い方。プレイビュー表示の視覚エフェクトも何だか楽しげに見えたりして
|
LCD-4300Uの実勢価格は1万4000円前後。USB接続するだけで使えるポケッタブルなサブモニター、というコトで手を出しやすい製品だと思う。
のだが、実ユーザーとして難点を述べれば、やっぱり4.3インチは小さいニャ!! てな感じ。いや、LCD-4300Uに“何となく何かを表示させておく”という使い方をすればこの難点は感じない。また“ガジェットなどを表示させておいて時々目をやる”くらいの使い方でも同様、わりと快適に使えるLCD-4300Uである。
しかし、LCD-4300U上で何かを読む、見て精査する、あるいは読ませる見せる系の使い方をすると「ん~む、やっぱり表示が細かすぎるなぁ」という違和感が生じる。例えばWebページをLCD-4300U上で読み続けたりすると、かな~り目が疲れる。同時に、Webページのような情報量を表示するにおいては若干足りない解像度──特に縦方向は最低でも600ドットは欲しいと思いがちで、ストレスも感じる。
ある程度の実用レベルとなる解像度を持ち、かつ、サクッと使えて、しかもサイズ/存在感が楽しげなLCD-4300Uなんだが、実務っていうか仕事方面の利用を考えるとビミョーだったりもする。まあ使い方次第、アイデア次第で価値を増す製品ではあるのだが。
■ 7インチ/でWVGA(800×480)のUM-710
LCD-4300Uにおいて「も~ちょっと画面がデカければ」と感じていたら、ハンファからUM-710というUSB接続サブモニターが登場した。解像度はWVGA(800×480ドット)でLCD-4300Uと同じだが、画面サイズが7インチワイド。これなら拙者の鬱憤が解消されるカモ!! と考えて速攻で購入した。
|
|
|
ケータイと比較するとこんなサイズ。十分な大きさがありますな。基本的にスタンドと組み合わせて使う据え置き型のモニターだ
|
個人設定を全画面表示したところ。表示内容はLCD-4300Uと同じだが、文字は十分読めるサイズで表示される
|
縦表示もできる。スタンドにピボット機能があるので、画面の回転は容易だ。ただし表示の回転などは専用ドライバから行う
|
こんな感じで、文字を読んだり細部をジックリ見たりする使い方も十分OKなパネルサイズと解像度がある。って、液晶パネルとしてはLCD-4300Uを単にデカくしただけではありますけど。なお、このモニター、据え置き型ですな。付属スタンドに固定して使う、というか、付属スタンドを使わないと自立しない。
据え置き型のモニターとしての使い勝手は良好。モニターの高さや角度をわりと高い自由度で調整できたり、モニター+スタンド自体に若干の重みがあるので机上での“座り”もよい。
あと、右側に電源ボタンと表示明るさ調整ボタンがあるが、コレがけっこー実用的。電源ボタンを押すとPCとのUSB接続が切断され、明るさ調整ボタンで表示の明るさを8段階に調整できる。ので、必要なときだけ電源を入れるとか、メインディスプレイに合わせた明るさへと微調整できるなど、据え置き使用においてはチョイと便利な使い方が可能だ。
USB接続で手軽に使える点、表示フォントを変更せずとも十分読みやすい文字サイズで表示される画面サイズ/解像度のバランスなど、なかなか使える一台だ。が、正直を言えば、この使い勝手のまま、解像度をSVGA(800×600ドット)以上にして欲しいところ。縦が480ドットというのは、やはりお仕事関連実務方面で狭いのであった。
■ 真打ち登場!! SVGA表示のplus one LCD-8000U
お次はセンチュリーのplus one LCD-8000U。コレも一応試してみよう、てなわけでメーカーさんからお借りしたんだが、使った瞬間激欲しくなって即座に購入しましたヨ!! 買った理由は、使い勝手に加えて、表示解像度とパネルサイズのバランスが良かったからだ。
|
|
|
ケータイと比較してみた。8インチでSVGA(800×600ドット)表示。アスペクト比は4:3ですな。ネットブックとかのソレに近いパネルかも
|
個人設定を全画面表示してみた。縦の解像度が高い分、より多くの情報を表示できる
|
もちろん縦表示もOK。表示の回転などはほかの機種と同様、専用ドライバから行う
|
モニターとしての使用感的結論から言えば、8インチ/SVGA(800×600ドット)表示は快適!! Webページを読むには適したサイズ/解像度ですな。これなら仕事用に使えるゼ!! と思いまくって購入に至ったわけだ。
ただ、同じくモニターとしての性能を考えると、このモニターは若干、階調における表現力が……とか思ったりも。なんかですね、グラデーションが段階的に表示されちゃったりしますな。パッと見は違和感がないのだが、このモニターを写真観賞用に使おうとすると気になってくるレベルだ。
これを知っても購入したのは、LCD-8000Uに大きな実用性を感じたからだ。前述のパネルサイズ/解像度のバランスもそうだが、それに加え、例えば机上据え置きも携帯も現実的。
本体質量は約500gで、サイズは幅210×高さ151.5×奥行32mm。サブノートPCと一緒にバッグに入れて持ち出せるサイズである。モバイル時の荷物総重量が少々重くはなるが、出先でデュアルモニター環境を利用できるメリットはデカい!! と思われる。
例えば読み書き。サブノートPCのメインモニターで書いたりメモったりしつつ、LCD-8000Uで資料を閲覧したりWebページを参照したり。デスクトップ機じゃないとやんないかも的なコトが外でもデキる。
あるいは、サブノートPCの表示を800×600ドットにして、LCD-8000Uにミラー表示すれば、“対面にいる人と同じ表示を見ながらの打合せ”なんかもヒジョーに現実的。狭い喫茶店で向かい合って座ってもキッチリと仕事とかできそーである。また、800×600ドット表示はPCにおいて標準のひとつとなっている解像度なので、サブノートPC+LCD-8000Uを使った少人数向けのプレゼンも現実的だろう。
ハードウェア的な使い勝手もナカナカのLCD-8000U。縦置き横置きはもちろん可能だが、本体を支えるチルトスタンドがシンプル&実用的なのだ。ほか、オンオフスイッチや表示の明るさを3段階に変えられる輝度調整スイッチもある。
|
|
チルトスタンドは単純な金属製の棒だが、本体を支えるには十分な強度がある
|
棒をギュッとつかんでセットする位置を決める。横置き時は設置角度を3段階から選べる。縦置き時はひとつの角度で固定となる
|
|
|
ナイスなのは、このようにチルトスタンドが本体に収納できる点。本体が比較的に薄く、携帯時は出っ張りもないので、モバイルしやすいのだ
|
本体左側背面には、電源ボタン、輝度調整スイッチ、USBコネクタが並ぶ
|
てなわけで、現状、拙者的には満足度最高のLCD-8000U。今後、例えば10インチ前後で解像度がXGA(1024×768ドット)で薄型・軽量・もちろんUSB接続のサブモニターが出てきたら思いっ切り買っちゃいそうな気がしているが、現在ならLCD-8000Uがイチバン使えるUSBサブモニターなんじゃないだろーかと感じている。
■ URL
「plus one LCD-4300U」製品情報(センチュリー)
http://www.century.co.jp/products/pc/monitor/lcd-4300u.html
「UM-710」製品情報(ハンファ)
http://www.hanwha-japan.com/products/um710/
「plus one LCD-8000U」製品情報(センチュリー)
http://www.century.co.jp/products/pc/monitor/lcd-8000u.html
2009/02/16 11:06
|