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Bluetooth対応端末「C413S」と「Pashapa2」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


その後のC406S

国内初の着せ替え、国内初のかな漢字の予測変換機能POBox搭載のソニー製二つ折り端末「C406S」
 もう秋だなァ今年ももうすぐ終わるんだなァと感傷にふけっていたら、感傷→鑑賞→緩衝というくだらねー駄洒落開発機能が俺の脳内で動き出し、最終的に干渉という文字列をはじき出したが、結局良さそうな駄洒落は開発されなかった。が、そうだ干渉と言えば電波の干渉だよな電波の干渉と言えば携帯電話だよなと目をやった先にあったのは、俺の超愛用端末ことauのC406S

 今年3月にC406Sを買ってからというもの、そのジョグダイヤルの使い勝手の良さ、そして表示をはじめとする動作の速さ、さらにPOBOXによる効率的な日本語入力、加えて着せ替えできちゃう二つ折り端末ということで、ずっと使ってきた。のだが、夏頃だろうか、少々この端末にちょっとした違和感を感じ始めた。

 それは、ジョグダイヤルの動作が時々ヘンになるということ。具体的には、ジョグダイヤルを回すと、スクロールなどが時々スッ飛んじゃったりするのだ。C406Sのジョグダイヤルは、親指の微妙な動作でクイックかつスムーズにメニュー等を操作できることで、他の端末にはない快適さがある。ドコモのSO503iと同様、この世代のソニー端末の大きな快適さのひとつだと思う。が、これが時々不調に。快適さの核心部が不調になると、こりゃかなりのストレスで、それまでの快適さが全部一気に不快へと転落するのであった。

 そうなんだよなー最近C406Sのジョグダイヤル調子悪いんだよなー修理に出そうかなー……そうだ思い立ったが吉日だゼ!! 修理に出しに行くヨ!! そしてC406Sのバッテリー問題も解消していきたい!! さらにこないだ知らされたえーとなんだっけかC406Sの通信上の不都合解決のためのソフトウェア書き換えもやっていきたい!! とか思ってauショップに出向いたら、あららららっ、何となく思わず一瞬気絶して最新のソニー端末のC413Sに機種変更しちゃったァ!! ショップで現物を触ってみたら思わず心が動いちまったのであり、いわば、さようならC406S!! そしてようこそC413S!! そんなハコビであった。


現在唯一のBluetooth対応端末C413S!!

国内初のBluetooth搭載携帯電話「C413S」。C406Sに比べ、明るくなった液晶も魅力だ
 auの最新ソニー製端末ことC413Sと言えば、なんと言ってもBluetoothを実装したってことで話題。C413Sと他のBluetooth対応製品があれば、ケーブルレスで通信を行なえる。C413SどうしでBluetoothによるデータ交換なんかも可能!! なのだが、Bluetoothよりもむしろ、俺はC413Sの半透過型バックライト液晶を「おっ!!」と思って買ったのであった。

 去年から今年の春あたりに出たauの新端末は、なーんかみんな反射型カラーSTN液晶を搭載していた。直射日光下など明るい場所で見やすいと同時に、バックライト(サイドライト!?)があるので暗くても見やすい、という触れ込みの液晶。確かにそうで、明るい場所でも暗い場所でも実用的な液晶だが、一方では明るい場所でも暗い場所でも大してキレイじゃないという俺的印象も強かった。

 だいたい、携帯電話の反射型カラーSTN液晶とかって、使っていて悲しい。カラーなのに色がショボくてネムい感じ。狭いっていうかセコい携帯電話の液晶サイズの中に、ショボくてネムい色が現れると、これは実に悲しい。表示においてなんかこう旧式感溢れる印象があるこの液晶、俺は基本的には好きではないのであった。

 で、C413Sの液晶を見たら、C406Sの液晶とは全然違う印象。C413Sの液晶は半透過型ってことだが、バックライトが点灯したときの見え方はフツーの透過型液晶と同じ印象で、明るくてキレイ。最新のTFT液晶と比べると少々メリハリに欠ける感じだが、一昔前のサブノートなんかに使われていた透過型STN液晶なんかよりはずーっと鮮やか。「TFTなんですヨ!!」と言えば信じちゃう人多いかも~と思える見やすさがある。

 それと、ジョグダイヤルがちょいと良くなっているようだ。C406Sの世代のジョグダイヤルは、少々抵抗感が足りず、不意に動かしてしまうことがあった。ジョグダイヤルを回転させ、メニューのひとつを選び、ダイヤル押下で決定しようとした直前にジョグダイヤルがちょっとだけ回転して別のメニューを選んじゃう、なんてことがわりとあった。が、C413Sのジョグダイヤルは、C406SやドコモのSO503iよりも使いやすくなった。ジョグダイヤル自体の操作感はほとんど同じだが、ジョグダイヤル部分がほどよく窪んでいて、親指での操作を行いやすくなった。親指をおいておけるとっかかり(ジョグダイヤル周辺の窪みのエッジ)で、自分の親指を安定させられる(というか自然に安定する)ので、非常に細かなジョグダイヤル操作ができるのだ。

 その他、前述のようにBluetooth端末であること、細かいことだが待ち受け画面にカレンダーを指定できること、それからけっこー静かだけど美しい着信音が多々用意されていること、このあたりを気に入ったので購入したというわけだ。また、C406Sなど他のソニー端末と同様、ジョグダイヤルとの併用でサクサクとソフトウェア的な設定を行える点や、独自の日本語入力技術のPOBOXを搭載している点など、通話とメールが目的で使う端末としてもこなれている。使用感は、C406Sなど他のソニー端末と同様なので、ソニー端末ユーザーなら約8分で手に馴染むスムーズさだと言えよう。


ストレート型はコンパクトだが……

 俺にとって唯一の違和感となっているのは、C413Sがストレート型の端末=二つ折りじゃないという点。先日まで使っていたC406SやドコモのSO503i(←FOMAに機種変したんです!!)は、通話時には耳と口の部分にそれぞれイヤホン部とマイク部がビシッと当たって快適に通話ができた。が、C413Sは比較的にコンパクトなストレート型端末なので、通話時にはマイク部が頬のあたりに来てしまう。

 口元にマイクが来なくても、最近の端末は利口なノイズキャンセラーを搭載していたりなんかするので、こちらの声はさほど問題なく相手に伝わるようだ。でも、路上で通話する時などは小声じゃ通じにくく、結局は端末のマイク部と口を片手で覆うようにして話しがち。そうできない時は徐々に徐々に自分の声が大きくなる感じ。

 ただ、久しぶりにストレート型端末を使ってみて、その良さもいくつか実感した。着信時にあわてて端末を開くって手間がないので、気持ち的に少々ゆとりができる。それから、C413Sは待ち受け画面を月表示のカレンダーにできたりするので、日にちや時刻を確認するために端末をパカパカやらなくて済むのが快適。って当たり前のことだが、たまにはストレート型端末もイイなぁと思った。

 ストレート型端末にありがちな面倒さとしては、携帯時にボタンを押してしまわないよう、キーロックを設定しなければならない点がある。端末によってキーロックの方法は異なるが、例えばボタン長押しで設定したり、専用のボタンを押したりスライドさせたりして設定する。で、C413Sの場合、本体右側にキーロックボタンがあって、これがかなり便利なのであった。

 ボタンは非常に単純な作りで、下側にスライドできて、スライドさせるとバネによって元に戻るというもの。動作としては電子スイッチで、一度スライドさせるとキーロック状態となり、もう一度スライドさせるとロック解除となる。その機構上、ひとスライド(というよりもひと撫でという感覚)でロック・ロック解除ができるので、バッグやポケットへの出し入れの時のキーロック操作がスムーズで良い。キーロックのために例えばFボタン長押しなどするのと比べると、ヤケにクイックな操作感でクセになりそう。ちなみに、キーロック状態で着信があった時、キーロックを外せばエニーキーアンサー機能を使えるが、キーロックしたままでも発話(発信)ボタンを押せば電話を受けられる。また、キーロック状態で終話(切断・電源)ボタンを押せば通話を保留にできる。

 てなわけで、あーなるほどぉこのくらいスムーズなキーロック機構があれば、不意なボタン押下問題に関しては二つ折り端末じゃなくてもイイかもなぁと感じた。


Pashapa2でお茶を濁したり

auのEZweb@mail対応端末とC310Tに対応した外付けカメラユニット「Pashapa2」。標準価格4980円
 で、さて!! やはり世界初のBluetooth対応携帯電話を買ったとなれば、Bluetoothを使った通信実験を!! ……と思うのだが、拙者、今のところ、C413SのBluetooth(←って言い方はヘンですか!?)に対応したパソコンなどを持っちゃいねえのであった。

 個人的に超激使ってみたいと思うBluetooth対応ホスト(!?)は、ソニーのネットワークハンディカムIP7。映像関連モノがすげぇ好きな拙者としては、Bluetooth携帯電話買ったんなら正規対応品であるIP7も買っちゃえ!! と勢いづいたが、IP7はMPEG録画のビデオカメラ。実際にその画質がどーなのかを確認するまでは、値段的にもかな~り高いってコトで、ちょいと手が出せない。なので、現在ソニーさんに借用を申告中。もう少ししたらC413SとIP7のBluetooth接続実験をレポートしていきたいと思う。


 せっかくBluetooth対応電話買ったのになぁというモヤモヤ感を払拭すべく、auから新しく出た携帯電話用カメラユニットのPashapa2の話を少々。Pashapa2ってわりと安価に出回ってるなぁということで、C413Sと同時に衝動買いしたのであった。

 Pashapa2の詳細についてはauの製品紹介ページをご覧いただきたいが、このカメラ、フラッシュ付きという点がセールスポイントである。……というのは、あるいは表向きの話かもしれない。

 実際使ってみると、確かにフラッシュは便利だ。多くの携帯電話用カメラやカメラ内蔵型携帯電話が苦手とする暗い室内なんかでも、まあまあキレイに撮影できる。のだが、結局のところ、スペックとしても書かれているように、フラッシュの到達距離が約70~80cmというのは、あんまり実用的ではない。

 暗い場所で、約70~80cmのところにある被写体って……そんなにない。室内の人物を撮る時はそんなモンだろうと思うが、被写体となる人物のすぐ後ろに背景となる壁があったり、あるいは背景がある程度明るかったりすれば特に問題はない。が、逆にフラッシュ光が届かないような背景でフラッシュ撮影すると、被写体の人がビカーッて光った感じの画像になってしまうのだ。実際夜間などにフラッシュを使って撮ってみると、多くの場面でキレイに写すのがけっこー難しかったりする。

 まあそれでも“暗くて撮れない”よりはずっとマシ。やはりフラッシュ付きで良かったなぁ、真っ暗よりナンボかイイよなぁ、という感じの“補助的フラッシュ”と考えたほうが良さそうだ。

 ちょっと驚いたのが、Pashapa2の発色。11万画素の撮像素子で120×120ドットの写真しか撮れないってわりには、意外なほどイイ感じの色が出る。色再現性がどうのってレベルじゃないのだが、ポップでハデで生き生きとした色の写真が撮れたりするのだ。

 どんな色かは、実際に撮った写真をご覧いただきたい。

 デジカメで撮影するのは暗過ぎる拙者の仕事場で撮った写真だが、いかがなモンだろうか? オモチャデジカメとしてはけっこー“使える”感じがしませんか!? 屋外で撮るとさらに色は正確になり画像にメリハリが出る感じ……なのだが、拙者のヘボまった誤操作によってお外の画像を消しちまい、お見せできなくて残念ナリ。


白熱球光源下でPashapa2により撮影。白熱球は100ワット。やや赤みがかったが、フツー的な明るさの室内での撮影としては、けっこーちゃんと撮れていると感じた 同じ条件でフラッシュ撮影。背景は人物の後ろ50~60センチだが、あまり光が当たっていない暗い環境。だからか、顔ばっかり光っちゃってヘボい写真に

こちらは100ワット程度の蛍光灯光源(電球色)下で撮ったもの。オカシな色の蛍光灯なので、写真の色もちょいとヘン。だが、あまり明るくない室内で撮影した写真にしては、クッキリ感・クリア感がある 白熱球光源下で色つきのモノを撮影。逆さまになってしまったのは、Pashapa2のファインダー上部のランプを確認するためなんですごめんなさい!! 画像は、それぞれのモノの色が比較的にビビッドに出ていて、携帯電話用カメラユニットとにしては「なかなかのモン」だと感じる

キヤノンのPowershotG2で正確にホワイトバランスを合わせて撮ったもの。Pashapa2の写真と比べると、どうでしょう、やはりPashapa2ってけっこー色がしっかり出てると思うのだが

 ともあれ、この“ちょっとキレイに見える色”が出るのは、撮像素子としてCCDを採用したからなんだそうな。トイカメラなど超小型デジカメの撮像素子としては省電力性の高いCMOSセンサが使われがちだが、感度や画像のクリアさにおいてはCCDの方が優れている。で、つまりCMOSセンサは感度不足なわけで、そういう撮像素子を搭載したトイカメラを使って拙者の暗い部屋で撮影すると、わりと真っ暗な感じ。暗闇に潜む謎のヒゲ男が写ってるような心霊写真のような……そんな暗くて重苦しくて見にくい写真ばかりが撮れる。のだが、Pashapa2だとけっこーフツーに撮れちゃうのであった。それと、Pashapa2は最新のトイカメラということもあって、ちょいと以前のトイカメラと比べると、色の出方もそうだが、クッキリ感や鮮明感もうまく選出されていると感じる。

 Pashapa2の使用感は、全体的にはまあまあという感じだが、“まあまあ”と言っても決して使いにくいってわけじゃない。J-PHONEのデジカメ内蔵型写メール端末なんかに比べると、単体で撮って→携帯電話に転送して→表示したりメールで送ったり、というあたりに手間がかかる。なので相対的には“まあまあ”と。それ以外は被写体に向けてシャッターを押すだけの簡単さと、ライター程度の大きさでスティック型なので携帯もラク。前のPashapaと比べると、フラッシュがあることやホールドの良さや携帯時のスムーズさ、それから画質の鮮やかさがある。

 でもまあPashapa2って所詮はオモチャ……とは思うものの、同時にauの携帯電話と直結できて画像添付メールなんかを送れるカメラとして考えると納得できる。画質的には安価なデジカメとかトイカメラを買った方が(ピクセルサイズ的に有利なので)融通が利く。だが、メーカー価格4980円でau端末にカメラ機能が備わると思うと、他のデジカメにはない独自の楽しさがある。

 ちなみに、Pashapa2を使える(画像閲覧やメール添付ができる)auの端末は、C452CA、C451H、C415T、C414K、C413S、C412SA、C411ST、C410T、C409CA、C408P、C407H、C406S、C405SA、C404S、C403ST、C402DE、C401SA。これらを持っていて「J-PHONEユーザーのようにケータイで画像遊びしたぁ~い」と思う人なら、Pashapa2は特に問題なく“買い”のカメラユニットだと思う。


・ C413S製品情報(au)
  http://www.au.kddi.com/phone/cdmaone/c413/c413.html
・ C413S製品情報(ソニー)
  http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/KEITAI/c413s/index.html
・ Pashapa2の製品情報
  http://www.au.kddi.com/mobile/pashapa2/pashapa2.html
・ スタパ齋藤常時出演中!! 「スタパトロニクスTV」(impress TV)
  http://impress.tv/it/article/stv.htm

2001/10/29 14:42

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