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hp jornada用アクセサリをまとめ買い!
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


英語直訳の多国語小冊子

 今回もhp jornada関係。
 jornada 720とjornada 548をニヤつきながら使用中の俺は、そうそう、ヒューレットパッカードって昔からコレだよねぇというコトを再認識した。というのは、hpのPDA系製品を買うと、だいたい、その製品向けのアクセサリ紹介小冊子が付いてくるのだ。そしてこの小冊子、なーんか微妙にマニア心をくすぐる、独特の構成になっている。

 まずこの小冊子。英語、フランス語、ドイツ語、日本語など、数カ国語で書かれている。多国語で、jornadaのアクセサリが紹介されているわけだが、そのあたりで、自分の持ってるjornadaが世界各国で売られているという現実を改めて確認できる。と当時に、jornadaを取り巻くユーザーの環境を内包する全世界という広さを唐突に感じたりして、さらにその全世界にコレと同じjornadaが点在しているんだなぁという遠い目モードになったりして、これは悪くない感じなのである。

 そんな気分になりつつ、小さな写真と簡単なキャプションで紹介されているアクセサリ類を眺めていくと、今度はまた別の、これも微妙に気になる要素を見つけることになる。

 小冊子の文章のベースは、おそらく英語だ。そしてこの英語の文章を、他各言語に翻訳していると思われる。英語の紹介文を読むと、英語圏というよりも米国独特の言い回しが見られるのだが、それはそれとして、この文章を思いっきりダイレクトに直訳した日本語のキャプションが、ちょっとおもしろい。

 例えば英語で『This slim leather case holds your HP Jornada in a zippered clamshell, and includes pockets for credit cards, pens, and a notebook.』とか書いてある。わりと淡々としたキャプションで、強くアピールするでもなく、逆に素っ気ないってわけでもない、妙にその“slim leather case”が気になってくる文章だ。

 この英文が直訳され、日本語の紹介文として『このジッパー式のスリムなレザー・ケースは、HP Jornadaをしっかり保護します。クレジット・カード、ペン、メモを収納するポケットが付いています』と書いてある。直球な直訳と言えよう。日本語市場向けに味付けして『jornada本体を確実に保護する高級皮製ケースです。ジッパー式なので開閉も簡単、安心してjornadaを持ち歩けます。ケースの内側にはカードやペン、メモ帳などをスムーズに収納できるポケット付き。快適なモバイルライフのための必需品です』みたいな見え透いた大げささがないあたりが、ビミョーにイカス。


 また、小冊子の後ろ側には、英文で『Can’t find what you need? Check the HP Jornada Web site at www.hp.com for the latest accessories information.』、日本語訳で『必要なものが見つかりませんか。アクセサリに関する最新情報は、HP Jornada Webサイト(www.hp.com)でご確認ください』とか書いてある。『見つかりませんか』ですよアータ。『ご確認ください』ですよマジで。『この他にも多彩なアクセサリをご用意しました。詳細はウェブサイトで!!』とかじゃあないんですよコレが。

 紹介したいのかしたくないのか、売りたいのか売りたくないのか、なんかこうピンとこないこの英文直訳のキャプション。製品アピールもかな~り薄い。「一応ありますけど」みたいな、商売においては冷静すぎるスタンス。客が積極性を欠くと、紹介されている製品はずっとhpの倉庫の中で眠りっぱなしになりそうな感じさえある。しかし、少々気になるアクセサリ類だったりもするので、この小冊子見て「ふーん」と思って忘れ去るのは忍びない。要するに気になるのである。

 なんつーんでしょーか……。例えば「ホラこれスゴいですよ良くできてますよカッコイイですよキてますよオススメですヨ」とかしつこくセールスされると、客側としては、引いたり飽きたりする。が、「専用のものを用意しています。スリムな革製です」という感じで、要点や存在だけ伝えられ、それだけで売り手と買い手のやり取りが終わりそうになると、少しは買う気がある者としては、「ちょちょ、ちょっと待ってよ、どういう内容? どんな感じ? いくら?」みたいに、健全な好奇心が芽生えてきたりする。そして、hpのPDA系製品の小冊子は、いつも後者のような流れを作り出す。

 つまり、こういう小冊子を読んじゃったりすると、俺は、どーもその製品がどんなモンなのか、ぜひ確かめたくなってしまい、調べたくなってしまい、ついには買いたくなってしまうのであった。

 ちょっとわかりにくいですか? すんません。でも、この小冊子、読むと、なーんか微妙に好奇心と物欲を刺激するシクミが盛り込まれてる感じなんですよね~。


とりあえず予備スタイラスを……

右からjornada 548用スタイラス、jornada 720用スタイラス、jornada 548用液晶保護シート。フツーでフツーでしょうがねえアクセサリだと言えよう

 hp jornadaシリーズ用のアクセサリ紹介直訳小冊子を読んでいて、あっアレ買おうかなと思ったのが、予備のスタイラスペンだ。あとjornada 548用の画面保護シート。こういう小物もhpのウェブサイトで売ってるのかな~と思い、さっそくアクセスしたみたら、hp eselectという通販ページ(のアクセサリのカテゴリ)でしっかり売られていた。

 で、一応スタイラスは買うってことで……、[かごに入れる]ボタンは押して……と、他には何があるのかナ!? ライトな興味&物欲で一連のアクセサリを見ていったら……。

 ややっコレはちょっと便利そうなチャージャだ。おっこのカバーってカッコ良くなくなくなくない!? あーこのケースすげー良さそう!! 何この装置っていうかバッテリ? カッコイイかもー!! というわけで、案の定、やっぱりイロイロ買っちまいました。てなわけで、一通りご紹介を。

 まず、jornada 548用のスタイラス(3本セットで1780円)と液晶保護シート(6枚入りで1480円)、それからjornada 720用のスタイラス(2本セットで1380円)。これらの使い勝手は、えーと、普通でした。ていうか単なる予備ペン。jornadaに付属するのとおんなじモノ。液晶保護シートも普通で、まあ、液晶の傷を防ぐものの、液晶のクッキリ感が微妙に失われるって感じで、やっぱり普通であった。

 あ!! 話がいきなり逸れるが、3月末で終わっちゃったhp jornada 548 レザーケースプレゼントキャンペーンの皮ケース。ユーザー登録をすると先着順でもらえるのだが、俺も運良くもらえた。当初、もらえるかな~もらえないかな~と比較的にワクワクしつつプレゼントを待っていたのだが、もらってみたら「ふーん、なんだァ、普通じゃん」と感じた。いまひとつ嬉しさがなかった感じ。

 タダでもらっといて「嬉しくない」はまことに失礼な感じだが、なんか地味~で素っ気ないフィーリングのケースであった。作りは悪くなかったが、548がびっちり収まるギリギリサイズのタイトなケースで、内側にポケットがあるとかいうようなギミックは一切ナシ。質実剛健とも言えるが、免許の書き換えの時にもらった免許ケースみたいで、モロにフツー過ぎて、肩すかしを食らった感が高かったりした。


jornada 548レザーケースプレゼントキャンペーンでもらった皮ケース。フツーに使えるフツーの皮ケースだ。が、それ以上のものでもそれ未満のものでもない感じ。付加的機能などは全然ない たぶん、これが正しい使い方だと思うが、hpのレザーケースプレゼントキャンペーンのページの写真では、んー、なんか違う使い方(入れ方)をしている。どっちが正しいのだろうか!? ともあれ、この皮ケースにjornada 548を入れると、それだけでパンパンになってしまうのであった

 さておき、話を戻し、スタイラスや液晶保護シート以外に買ったのは、5点。jornada 548用の予備バッテリー(パワーパック)と専用カバー、それからjornada 720用の皮ケースと予備バッテリーとバッテリーチャージャだ。これらを順に紹介してみたい。


楽しいカバーとカッコいいパワーパック

中央がjornada 548と最初から付いていたカバー。左右が新たに購入したカバー。カバーの取り替えは至って簡単。カバーの色が変わるだけでjornadaのイメージが大きく変わる。jornada 720用のカバーなんてのも出ればいいのになぁ……

 うわぁあぁあぁ~全部欲しー、と思ってしまったのが、jornada 548用のカバー。本体前面をガバッと覆うフタである。

 548に最初から付いているフタは、けっこう地味っていうかシックな紺。これはこれで悪くない。が、前述のhp eselectで売られている色違いのカバーが、どれもかなり魅力的。モノとしてはjornadaに付いてるのと同じなのだが、色が違う。色は10種類くらい用意されており、それぞれちょいとイイ色なのだ。カバー1枚のお値段は2580円。けっこう高い感じだが、んー、あの色もこの色もその色も欲しーっ!! という魅力アリ。

 俺はサンセットオレンジとクールバイオレットを買ってみたが、使ってみるとかなり愉快。単にjornada 548の外観が変わるだけではあるものの、色が変わるとけっこー気分がイイ。見た目のイメージが変わるだけで、買った当初よりも落ちてきている機器の新鮮みが蘇る感じ。548野郎なら一度試してみると愉快かもしんない。

 ちなみにこのカバー、jornada 500シリーズ用となっていて、548にも525にも使えるようだ。また、カバー1枚に1本、スタイラスが付属している。これを知らずに別途スタイラス3本セットを買っちゃった俺は、現在モトのスタイラス1本と、追加で買った2枚のカバーに付属していたスタイラスと合計して、6本もスタイラスを持っているスタイラス大臣としてゲンナリしている。カバー買う人は予備スタイラス買う必要ないかも。

 それから、興味本位で(高かったけどエイヤッという気持ちで)買ってみて、これは案外イイ感じかもしんないと思ったのが、外付けパワーパック(jornada 500シリーズ用/8080円)。

 コレはタバコの箱大のリチウムイオンバッテリーパックで、jornada 548などに接続して拡張バッテリーとして使える。使い方は2通りあって、ひとつは、jornada 548などの内蔵バッテリーと併用する使い方。最大4時間の駆動時間延長が可能で、単に使用可能時間を延長するために使ってもいいし、長時間連続で通信するとかバックライト明るくしまくるとかいう時にバッテリー容量確保のために利用するのもいい。


 もうひとつは、jornada 548などのバッテリーを充電するという使い方。パワーパックをjornada 548などのPocket PCに接続し、充電モードにすると、約1時間でPocket PC側のバッテリーを約50%まで充電できる。出張先や旅行先で電源が確保できなかった場合など、いざという時の予備電池的存在。Pocket PC内蔵のバッテリーに充電してしまうので、Pocket PC使用時にはパワーパックを取り外して使えるのだ。

 まあ、単なる予備電池パックという存在ではあるが、パワーパック自体がモノとして良くできているのが嬉しい。例えば、外見がカッコイイ!! というのは置いといて、例えばパワーパック充電時は、jornada 548のクレイドルに載せるだけでいい。端子部がjornada 548の下と同様の形状なので、クレイドルをそのままチャージャとして使えるのだ。

 また、パワーパックをjornada 548などにつなぐ場合は、パワーパックの巻き取り式コードを引き出してつなぐ。コードの長さは約60センチあり、適度な柔らかさと強さがある。コードはパワーパック左横のスイッチをスライドさせることで自動的に巻き取られる。単なるバッテリーパックのわりには、使いやすさと作りの良さを兼ね備えていて「持ってると安心だしちょっとイイ気分になれる」という製品だ。


jornada 500シリーズ用外付けパワーパック。右下のスイッチでバッテリーの動作モード(充電か電源供給か)を切り替える。左下に見えるのが各モードでの動作・バッテリー容量を示すランプ

このようにjornada 548などと接続する。接続ケーブルは薄型でないモジュラーケーブルのような柔軟さと強度がある。本体左側にあるスライドスイッチを動かすと、ケーブルが自動巻き取りされる


使えるケースと安心な予備バッテリー

 jornada 720用のアクセサリとして真っ先に注文したのが、専用の皮ケース(jornada 600/700シリーズ用)だ。お値段9280円でなーんか高い感じだが、実際使ってみたらかなり便利。


外見的には大きめのシステム手帳っぽい感じの皮ケース。皮の手触りはイイ感じ。ケース内側は、ポケットがある区画と、jornadaを収める区画に分かれている

jornada 720がスッポリ収まる皮ケース。ケースはジッパーで閉じられる。ケース内側には3つのポケットがある


 何が便利かって、まず、ポケットがすげーいっぱい付いてる点。ジッパーを閉じて720を収める部分??ケース内側に計3つのポケットがあり、ケース外側でノートのように開いたり閉じたりできる部分に計11のポケットとペン差しがひとつ。定期券にクレジットカードにハイウェイカードにビデオ会員カードにCDレンタル会員カードにPCカードにCFカードに……とにかくいろーんなカードが収まりまくってしまうのだ。

 小銭入れらしきポケットと、お札を折らずに入れられるポケットもあるので、jornada 720が収まっちゃうビッグなサイフとして利用してもイイかもしんない。ちなみに、jornada 720にカードH"やPCカードアダプタ&P-in comp@ctを挿したままでも、無理すれば辛うじてこのケースに収まるが、ちょっと危うい感じ。カード挿しっぱなしでも収まるという余裕があればさらにグレイトなケースだと思うのだが、まあ、カード類はやたらたくさんあるポケットのどこかに入れるってことで妥協。


こんな感じで使う。ケースに入れたままでもキーボードが打ちにくくなったりはしない。ただ、ケースに入れたままPHSカードなどを使おうとすると、ジッパー部分にちょっと当たる(気にしなければ気にならないが)。また、PHSカードなどを挿したままだと、少々無理をしないとジッパーが閉じない ヤケにいっぱいポケットがあるの図。カード類なら十数枚収められるだろう。手帳と定期とサイフとjornadaしか持ち歩かないという人なら、このケースで手荷物がワンパックになるかもしれない

 それから、jornada 600/700シリーズ共通の標準リチウムイオンバッテリー(9280円)と、それ用の充電器(1万800円)も買ってみた。バッテリーはjornada 720に最初から付属しているバッテリーと同じモノ。充電器は、このバッテリーを単体で充電したい時に使う充電器だ。で、ちょっとおもしろいのが、後者の充電器。


jornada 720用のバッテリーと、バッテリーを単体で充電するための充電器。フツーはあんまり必要にならないと言えよう。バッテリーは、この他に大容量タイプも存在する

 充電器には、ACアダプタは付属しない。なので、使うときには、jornada 720などに付属していたACアダプタを、この充電器に接続する。となるとjornada 720などはACアダプタと未接続状態になりそうな感じだが、そうはならない。この充電器は、ACアダプタとjornada 720(もしくはクレイドル)の間に挟み込むように接続することができるのだ。つまり……
 [家庭用電源]→[充電器]→[jornada 720]
というような接続ができる(ACアダプタと充電器を接続しただけでも、当然、使える)。

 しかも、上記のように接続した場合は、充電器上のバッテリーと、jornada 720などに接続されているバッテリーの、これら2本のバッテリーを同時に充電することができるのであった。む!! 技あり!! 一工夫してあるところが偉いですな。

 とか喜んでいる俺だが、実のところ、jornada 720は思いの外すげーバッテリーの持ちがいいので、まだ予備バッテリーが役に立ったことがないのであった。んー、この調子だと、この先も役に立たないかもしれない……。

 そしてさらなる追い打ち。
 ダイヤテック社から、非常に小さなACアダプタが出ているのだが、jornada 720などに対応した製品も発売された。製品名はミクロパワー、型番はFPS-101HPだ。コレがあれば、jornada 720などのバッテリーの心配はほとんどなくなる。まあ、ACアダプタなのでコンセントがないと使えないが、困りまくりの果てにコンセントさえないなんて状況はほとんどないので、ミクロパワーをポケットに忍ばせておけばだいたいナントカなると言えよう。

 てなわけで、半分くらい趣味的に、hp jornada関連アクセサリを買い漁っている拙者なのでござった。


・ hp jornadaシリーズ製品情報
  http://www.jpn.hp.com/hho/jornada
・ hp eselect(直販ページ)
  http://www.hpeselect.com/Default
・ ダイヤテック社のミクロパワー(jornada 720などに対応)
  http://www.diatec.co.jp/special/shinsaku-ac2.html

2001/04/02 00:00

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