■ ちょいと便利なスピーカー製品2機種
今回は、常用しているけれど、「コレがイイんですよ!!」とまでは行かないものの、考えてみれば他にはなかなかナイというプチ便利な製品を2機種。どちらもロジクールのスピーカー製品で、それぞれAudioHubとPure-Fi Anywhereである。
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ロジクールのAudioHub。USB接続のPC用スピーカー兼USBハブという製品。ノートPCの後ろにあるのがソレですな。実勢価格は9,000円前後（2008年7月14日現在）
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ロジクールのPure-Fi Anywhere。iPodシリーズ用のポータブルスピーカーで、ACアダプタでも内蔵バッテリーでも使える。ブラックの他、ホワイトもある。実勢価格は1万円前後（2008年7月14日現在）
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AudioHubは、USB接続のステレオスピーカーで、ノートパソコンと組み合わせて使うと便利な製品だ。USB接続のスピーカー（電源はACアダプタ）として使えて、かつ、USB2.0×3ポートのUSBハブとして機能する。
Pure-Fi Anywhereは、iPod用のモバイル・スピーカー。本連載で以前に紹介したAS-50EX系列、mm50 Portable Speakers for iPodの後継機にあたる“どこでもiPodなスピーカー”である。
以降、それぞれの使用感等をレポートしてみたい。
■ MacBook AirユーザーにオススメのAudioHub
まずはAudioHubのほーから。モノとしてはUSB接続のPC用スピーカーなので、汎用的に使える＝ノートでもデスクトップでもスピーカーとして機能する。し、3ポートのUSBハブとしても使える。電源は専用ACアダプターですな。
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サイズは幅約43cm×高さ約9cm×奥行きだいたい15cmという感じ。ステレオスピーカー＋ウーファーが内蔵された2.1チャンネルスピーカーで、PCとUSB接続することで機能する
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MacやWindowsマシンとUSB接続すれば、まずはスピーカーとして使えるようになる。本体にはボリュームがあり、これを回せば音量調整、押せばミュートのオン/オフ操作となる
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本体右背面にはUSBポートが3つある。3ポートUSBハブ内蔵のUSBスピーカーというわけだ
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USB接続のスピーカーとしては、なかなか迫力のある音を出してくれる。デカい音出ますヨ。低音もバッチリ。高音も十分クリアに鳴ってくれる。……細かいコト言えば、ちょっと低音が強く、ヴォーカル域の透明感に欠けるような気もするが、実勢価格や機能・使用感を考えれば高コストパフォーマンスなスピーカーだと感じる。
基本的には机上据え置きで使うAudioHub。USBスピーカー機能だけだとやや平凡な製品になっちゃうんだが、これに加え、3ポートUSBハブ機能を持つ点がAudioHubの妙味だ。
要は、USBケーブル1本をノートPC等に接続するだけで、USBスピーカー＆3ポートUSBハブを使えるようになること。ラクなのであり、ノートPC側にある他のUSBポートを空けておけるのが便利。また、実使用上、モバイルに持ち出すノートPCのための、自宅用ポートリプリケーター的な用途に適したりする。
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AudioHubから伸びるUSBケーブルをノートPCと接続するだけで、ノートPCに高音質スピーカーが接続され、さらにAudioHubに接続された各種USBデバイスを使えるようになる
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外出する時は、ノートPCのみ持ち出す＝AudioHubからのUSBケーブルを外すだけでOK
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付属のウェブカメラスタンドを装着すれば、AudioHubにウェブカメラをセットしておける──ノートPCを持ち出す時、いちいちウェブカメラを取り外す必要がナイ。……けど、カメラを内蔵したノートPCには無用の機能になっちゃいますな
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てな感じで、モバイルノートPCユーザーに、高音質およびポートリプリケーター的な快適さを提供してくれるAudioHub。拙者的に、このAudioHubが最も活躍するのは、AppleのMacBook Airと接続した時ですな。
MacBook AirにはUSBポート×1しかなく、また、スピーカーもモノラル＆音質的にかなり貧相。だが、AudioHubをつなぐと、当然ではあるが、音質が劇的に向上し、空きUSBポート×3が得られる。これは単純明快にヒジョーに有り難い!! てなわけで、ぶっちゃけ、MacBook Airを室内でガシガシ使う人には、けっこーオススメ度の高いAudioHubなのであった。
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MacBook Airとの接続も、もちろんUSBケーブル1本。これで、MacBook Airに外付けスピーカーと3ポートUSBハブがつながったことになる
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AudioHubのスピーカー部は左右に約4cmずつ伸ばすことができる。使うノートPCのサイズに合わせてスピーカーの左右間隔を少し調整できるんですな
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3ポートのUSBハブは、どうもハブ自体はバスパワードではないようだ。バスパワードで動作するUSB機器にもよると思うが、多めの電流を必要とするバスパワードUSBデバイスの使用には向かない
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使っていて残念なのは、どーもAudioHub、バスパワードのUSBハブとしては機能していないらしい点。ACアダプタを接続する必要があるUSBスピーカーなのだが、USBハブ部は純粋なハブ!?
つまり、バスパワー動作可能なUSBデバイスをつなげ、PC側のUSBポートから十分な電力が供給されていない場合、もしくはバスパワードUSBデバイスの消費電力が大きい場合は、USBデバイスが動作してくれない（PC上でエラーが出たりする）。iPodやデジカメを接続しての使用は問題ないのだが、バスパワー動作可能な外付けHDDや光学ドライブの使用には向かないようだ。
■ Pure-Fi Anywhereは手軽なiPod用スピーカー
お次は、Pure-Fi Anywhere。主にiPodシリーズを使うためのポータブルスピーカーですな。
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Pure-Fi Anywhere本体。サイズは幅337×奥行き40×高さ93mmで、重量は約740g。実物見ると意外にコンパクトな印象になると思う。専用リモコンも付属する
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Pure-Fi Anywhereは内蔵のリチウムイオン充電池により約10時間連続再生が可能であるほか、ACアダプタでも使える。ACアダプタ本体にそのケーブルを巻き取れる機構があり、ちょいと便利
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Pure-Fi Anywhere一式（本体、ACアダプタ、リモコン）を収められる専用ケースも付属する
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本体には収納式の台座（というか足）があり、これにより自立する
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付属のiPod用アダプタにより、様々なiPodシリーズに対応する。対応表はこちら（←PDFですヨ）
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背面にはステレオミニの入力ジャックがある。ので、iPodシリーズ以外にも、様々なオーディオプレイヤー等を接続し、スピーカーから音を出すことができる
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てな感じで、写真を見れば、だ～いたい把握できるシンプルなポータブルスピーカー。音質的には、サイズ的にまあこんなモン＋αって感じで、抜きんでてイイとか驚くってほどではない。が、好きな場所へ持っていってポンと置いて鳴らす、という類のスピーカーとしては高音質だと思う。低・中・高音ともバランス良く鳴るし、前述のAudioHubより低音が寂しいとは言え、ある程度は鑑賞に堪える聴きやすい音質だ。
拙者的には、コレを外に持ち出すってコトは少ないが、室内で頻繁に活用中である。てのも、Pure-Fi Anywhereは内蔵電池で長時間（カタログスペックでは10時間）も使えるからだ。iPodを挿せばスタンドアロンで使えるオーディオとなるので、時には作業机で、時にはベッドサイドで、時にはリビングでと、利用範囲が広い。
スタンドアロンでの利便を増しているのは、付属のリモコン。いや、この類の“iPod対応・リモコン付きスピーカー製品”として考えると、かな～り快適に使えるこのリモコンこそ、Pure-Fi Anywhereの良さだなァとか勝手に思い込んでいる。
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長さ約95mm程度の板状リモコンが付属する。これがけっこー便利なんですよ。……でも作りは若干チープ!?
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リモコンでは、指でクルクルなぞっての操作こそできないが、曲の再生関連（銀色の丸い部分）やメニューの階層的操作（下側の黒い丸の部分）をコントロールできる
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本体にも操作ボタンがあるが、iPod本体のボタンとこれらボタンを操作することになる。ので、リモコンでの操作のほーが快適。ちなみに、本体の操作ボタン押下感は、かなり硬め
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もしかしたら、競合製品とかの付属リモコンで、もっと使用感の良いモノがあるのかもしれない。が、拙者経験の中では、Pure-Fi Anywhereのリモコンはダントツの使いやすさ＆機能性を持つ。
基本的には、iPodの操作系のほとんどを、このリモコンから使える。リモコンの上側の銀色の丸の部分で、再生/停止/送り/戻し/音量調整（iPod側）を行えて、下側の黒い丸の部分でメニュー操作（項目選択や決定/戻る）が可能だ。また、ワンボタンでシャッフルやリピートのオンオフができる。リモコンの操作とiPodの反応には、ほんの少しタイムラグが感じられるものの、Pure-Fi Anywhere上に置いたiPodに触れず、リモコンのみでほとんどの操作を進められて快適だ。
内蔵電池で長時間使用できて、小型なので容易に持ち運べる。しかもリモコンが使いやすい……というか、iPodをストレスなく操作するための優れたリモコンが付属、という時点で、似たようなスピーカーを持っているんですけど、このPure-Fi Anywhereばっかり使っちゃう俺なのであった。
あと、細かいトコロなんですけど、付属のACアダプタが好きっス。けっこー凝ってますよコレ。使い勝手も良い。例えば、プラグは本体に折りたためて、コードを巻き取る形状を備え、コードを途中まで出して残りは巻き取っておくこともできる。
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携帯時のACアダプタ。プラグおよびコードを本体にスッキリと収納できる。本体横の帯の部分はラバー製で、机上に置いても滑りにくく、また、専用ケースに入れた時にPure-Fi Anywhereへ傷が付きにくくなっている
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使用時はプラグをこんなふうに出す。コードの長さは約180cmだ
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コードを巻き取る機構を使うと、こんなふうに、途中までコードを出して、残りは巻き取って固定しておける。ちょっとしたギミックだが、非常に便利＆快適だったりする
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てな感じで、基本性能に加え、細かいところまでキッチリ作ってあるPure-Fi Anywhere。1万円程度の実勢価格も含め、満足度の高いポータブルスピーカーだと思う。
ちなみに、Pure-Fi AnywhereへiPodを接続した時、iPodへの充電も行われるが、それは“Pure-Fi AnywhereにACアダプタを接続している時のみ”となる。すこーし残念かも!? と思ったが、持ち出す前にPure-Fi AnywhereにACアダプタ挿してiPod乗せておけば、電池切れってケースは少ない気がするので、ま、いっか、みたいな。
なお、Pure-Fi Anywhereの背面には音声入力端子（ステレオミニ）があると前述したが、再生される音声はiPodが優先されるようだ。つまり、iPodを乗せているときは、背面の入力端子からの音声は出ない。iPodを取り外すと、背面につないだオーディオプレイヤー等の音を出せるというわけだ。
とまあ、ひととおり見てきたが、外でもスピーカーから音を聴きたい派のiPodユーザーにはぜひチェックして欲しいPure-Fi Anywhereである。外だけでなく、室内のいろいろな場所でiPodの音をスピーカーから出したいというケースにも向くと思うので、一度実機に触れてみて欲しい。
■ ＵＲＬ
ロジクール「AudioHub」製品情報
http://www.logicool.co.jp/index.cfm/speakers_audio/home_pc_speakers/devices/3503&cl=jp,ja
ロジクール「Pure-Fi Anywhere」製品情報
http://www.logicool.co.jp/index.cfm/speakers_audio/ipod_mp3_speakers/devices/3290&cl=jp,ja
2008/07/14 14:42
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