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サクッと接続、触れれば即使える
SH906i対応Bluetoothキーボード「CPKB/BT」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


ポータブルなBluetoothキーボード

 今回はケータイ方面キーボード関係のブツ。モノはアイ・オー・データ機器のCPKB/BTという携帯向けのBluetoothキーボードである。コレ、ドコモのFOMA SH906i等のオプション品としても知られてますな。


アイ・オー・データのCPKB/BT。FOMA SH906iと組み合わせるのに向く小型キーボードだ。端末・キーボード間は無線(Bluetooth)により接続される
アイ・オー・データのCPKB/BT。FOMA SH906iと組み合わせるのに向く小型キーボードだ。端末・キーボード間は無線(Bluetooth)により接続される

 このキーボードの存在を知った瞬間、ムショーに試したくなった俺。どの点が「ムショ~ッ!!」なのかと言えば、サイズである。ヒジョーに小さい!! 薄い!! 超小型キーボード、カッコイイ!! とかいうマニア的野次馬魂でイジってみたくなった。


一般的なサイズのキーボードと比べるとこんな大きさ。外形寸法は幅151.5×奥行き92.1×高さ14mmで、質量は電池・カバー込みで約170gしかない 手に持つ、というか握ると、こんな感じ。冗談みたいなサイズですな そして、かな~り薄い。最薄部で6mm程度、いちばん厚い部分でも14mmしかない

 てコトで、この非常にカワイクてカッコ良いキーボードを、FOMA SH906iと組み合わせて使ってみた。今回は、その機能・使用感をレポートしてみたい。


日本語配列ベースの英語刻印キーボード

 前述のように、CPKB/BTはBluetoothキーボード。パソコンやケータイとBluetoothで無線接続して使えるワイヤレスキーボードなんですな。ちなみに、規格としてはBluetooth Version2.0+EDRに準拠し、通信距離は約10メートル(出力class2)、対応プロファイルはHID1.0/GAPとなっている。

 現在のところ、メーカー公認の対応機器は、携帯電話ではドコモのSH906iやSH906iTV、ゲーム機ではPLAYSTATION 3が挙げられている。また、アイ・オー・データのBluetoothアダプターであるUSB-BT20と併用すれば、Windows Vista/XP/2000ベースのパソコンでもこのキーボードを使える。

 まあ、モノとしてはけっこーフツーのBluetoothキーボードなんだが、超小型であるだけに、まずはキー配列やキー押下感が気になるところだ。


一見、英語配列に見えるが、よく見ると日本語配列をベースにした英語刻印のみのキーボードであることがわかる。部分的に変則的なキー配列となっているが、ま、超小型なので さすがにキーピッチは狭い。キースイッチはパンタグラフ式で、押下感触は悪くない ケータイのテンキーと比べると、より打ちやすいサイズのキーを持つ携帯電話向けキーボードであることがわかる

 写真で見ると極小キーのキーボードといった印象になるが、実際に使ってみると意外に悪くない使用感だったりする。さすがに(特に拙者の極太指だと)タッチタイピングは厳しいが、左右2~3本ずつ打法だと比較的に速く打鍵可能だ。

 キースイッチはパンタグラフ式で、ノートパソコンの打鍵感に似ているわけだが、サイズのわりにはやや硬めという印象がある。しかし、これはタイプミスをしにくい打鍵感ともなっている──軽くなら隣のキーに触れたりしても入力には至らず、この硬さがタイプミスをより減らしているように感じる。という点で、キーサイズと打鍵感のバランスは良いと思う。

 てか、コレ、このテの極小キーボード製品としては、打鍵感を始め、デザインや作りなんかもかなり好印象なんで、超小型Bluetoothキーボードを探している人は一度触れてみるとイイかも!!


サクッと接続、触れれば即使える

 このキーボードをFOMA SH906iと組み合わせて使ったわけだが、Bluetoothキーボードなので、使い始めに一度だけ、キーボードと相手機器をペアリングさせる必要がある。

 手順は簡単。具体的には、CPKB/BT側をペアリング待ち状態にする(電源ボタン7秒押しでLEDが赤青点滅)→FOMA SH906i側でBluetooth登録機器検索状態にする→間もなくCPKB/BTが発見される→FOMA SH906iに任意の数字4桁(パスキー)を入力→CPKB/BTにも同じ4桁の数字+Enterを入力、てな感じ。


FOMA SH906i側でBluetooth登録機器検索状態にする。この時、CPKB/BTをペアリング待ち状態にしておくこと FOMA SH906iがキーボードを発見してくれる。CPKB~と表示されたものがBluetoothキーボードCPKB/BTである。のでコレを選ぶ FOMA SH906iにパスキーを入力した後、それと同じパスキーをCPKB/BTでも入力する。パスキーは任意の数字4桁(以上)だが、両機器で同じ数字を入力する必要がある。キーボード側では、4桁の数字の入力後、Enterキーを押下するのを忘れずに
FOMA SH906i側でBluetooth登録機器検索状態にする。この時、CPKB/BTをペアリング待ち状態にしておくこと FOMA SH906iがキーボードを発見してくれる。CPKB~と表示されたものがBluetoothキーボードCPKB/BTである。のでコレを選ぶ FOMA SH906iにパスキーを入力した後、それと同じパスキーをCPKB/BTでも入力する。パスキーは任意の数字4桁(以上)だが、両機器で同じ数字を入力する必要がある。キーボード側では、4桁の数字の入力後、Enterキーを押下するのを忘れずに

 この手順を一度踏めば、それ以降はヒジョーにラクにCPKB/BT&FOMA SH906iを使えるようになる。FOMA SH906i側のBluetooth機能がオンになっていれば、CPKB/BTの電源を入れれば自動接続され、キーボードを使い終えたらCPKB/BTの電源を切ればOK。一度ペアリングしてしまえば(他のBluetooth機器と同様に)、使用時にキーボード側の電源オンオフを行なうだけで良いのだ。

 CPKB/BTには、専用のカバーが付属する。ので、携帯時はカバーを付けてCPKB/BTを持ち歩き、メモやメールやWebを使いたくなったら、FOMA SH906iを開いて置き、CPKB/BTのカバーを外して電源を入れる。と、その時点でFOMA SH906iをCPKB/BTから扱えるようになる。


携帯時はこのふたつのデバイスを持ち歩く。キーボードには薄いが実用的なカバーが付属していて便利 ケータイを開いて、キーボードのフタ取って電源を入れれば即使い始められる。Bluetoothデバイスって便利~!! 付属のカバーをキーボードの台座として使う……ことは、できなくもないが、やや無理がありますな。これがスムーズにデキれば、さらに便利度の高いキーボードなのに~

 打鍵感も案外良く、Bluetoothデバイスだけに使用開始時もスムーズでナイスなのだが、拙者的にはCPKB/BTに付属するキーのカバーがイマイチ。上の写真のよーにキーボード台座としては使えないのだ。

 キーの保護カバーとしては役立つが、使用時は当然このカバーを外すことになる。すると、単純に、邪魔なのだ。例えばカバーをキーボード背面に収納or固定でき、かつ、キーボード台座orキーボード滑り止めになれば、より良いと思う。けど現状、単なるカバーで終わってて、な~んか詰めが甘くて残念だと感じた。


FOMA SH906iとの相性は良好!!

 さて、CPKB/BTからFOMA SH906iをアレコレと使ってみた結果だが、全体的に使いやすいし、携帯電話のサブ・ガジェットとしては買い度が高いように思えた。

 CPKB/BTからFOMA SH906iを使う場合、何がデキるのかと言うと、FOMA SH906iの大半の機能を使える。メニュー操作、メールの読み書き、4方向キーや決定キーを使う様々な操作等々、イロイロと可能。

 CPKB/BTには、FOMA SH906iの主なキーに対応するボタンがあり、例えばESCキー=クリア、F1キー=iモード、F2キー=カメラ、F3キー=メール、F4キー=電話帳、といった感じ。キーボードのカーソルキーは端末側の4方向キーに対応し、Enterキーが決定キーの役割をする。

 ので、実際に使うと、4方向キー+Enterキーが、端末側のメニュー周辺のキーとなり、F1~F4までの4つのキーが端末側のサブメニュー等に該当する。Enter+0を押下すると端末電話番号が表示されたりもするので、CPKB/BT・端末側のキー対応を少し覚えると、ことのほかCPKB/BTからの携帯電話操作が快適になる。


端末側のiモード、カメラ、メール、電話帳の4つのボタンが、キーボード側のF1、F2、F3、F4に(順番に)対応している。端末側の4方向・決定キーは、キーボード側のカーソルキーとEnterキーに対応する。ちょっと使うとスグ覚えられて便利 例えばキーボードのF3キーを押せば、端末側でメール機能が現われる。以降、カーソルキーやEnterキーを使って、さらに目的の機能までアクセスしていく キーボードでバリバリと長文メールを書き始めるの図。ちなみに、メアド入力部等での入力の決定は、Ctrl+Enterとなる。ともあれ、メールの作成から送信まで、キーボードからの操作のみで行なえる

 で、拙者が主に行なったのは長いメールの記述。CPKB/BT操作時、FOMA SH906iの反応も速くてストレスが少なく、また前述のとおりキーボードサイズのわりにはタイプミスしにくい。これならある程度長い文書をケータイに対して入力する気になれる。とりわけ、俺のよーなキーボード漬け野郎&テンキー打ち苦手野郎は特に、キーボードを使ってケータイに長文打ち込めるってのが非常に有り難いっス。

 ただ、このキーボード、平滑な机上で使うと、時としてキーボード自体が後方にズレたりしますな。てのは、キーボード底面のゴム足が小さく、しかも2個しかないからだ。ゴム足に少々ホコリが付くと、キーボードが机上をスルリと滑りやすい。キー押下感がやや硬め=速く打つ時はキーを小突く感じにもなりがちなので、その都度、キーボード底面の滑りやすさが気になる。


キーボード裏面にはゴム足がふたつしかない。またこれらゴム足が小さいので、少し汚れるとすぐに滑りやすくなってしまう 電源は単四形乾電池×2本で入手性が良い。てゅーか、この電池蓋に滑りにくい素材のモノをペタリと貼ると、キーボード自体の安定性がメチャ高まるゾ!! 若干押しにくい電源ボタン。電源ボタン押下時は、真横にあるLEDの視認性もやや低くなる。カッコイイけど、使いやすさはスライドスイッチが上!?

 それから、発信・着信に関して少々気になったコト。キーボードで電話帳を呼び出しての発信は可能だが、キーボードを使って着信を受けることはできなかった。発信中に、発信を切ることもできないようだ。もしかしてデキたりする? ま、発着信をキーボード経由で行なうのはマニアックな感じでありあまり必要性を感じないが、CPKB/BT上のファンクションキーとしてオンフック・オフフックのボタンがあってもいいように思う。

 他は、電源のオンオフが少しヤリにくいように感じた。電源オンオフは電源ボタン3秒長押しだが、ボタン自体が小さく、やや奥まってもいるので、ちょっと押しにくい。また、ボタン押下時のLED表示も少々見にくい。このサイズならスライドスイッチでも良かったのに!? とか思ったりして。

 それと、このキーボード、入力が無い状態が2分続くと自動的に電源がオフになる。長いメールとか書いていて2分程度考え込んじゃう=キーを打たない状態は少なくないと思うので、この自動オフ時間の点でもすこ~し違和感が残った。

 でも、CPKB/BT対応の端末持ってる方にはオススメな感じ。特にパソコンのキーボード指向な人には。こういう、入力を快適にするキーボードがあれば、時として出張や旅行をパソコンレスにできるケースが出てくるからだ。

 具体的には、メールをマトモに受けられて、ちゃんと返信できればいい、てなケース。テンキー入力じゃ詳細・丁寧なメールを打つのがタイヘンと思う人でも、こういうキーボードがあれば、ストレスを抑えつつより長いテキストを入力できる。打つのがタイヘンなので最小限の内容の短いメールを出しちゃった、のと、いつのも通り十分長くて丁寧なメールを出せた、のとでは、現場においてマジで大きな差になってしまうと思う。



URL
  Bluetoothキーボード「CPKB/BT」製品情報(アイ・オー・データ機器)
  http://www.iodata.jp/prod/mobile/keitai/2008/cpkbbt/

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