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常時携帯可能な電子辞書が欲しい!! 「SII SR-ME7200」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


常時携帯可能な電子辞書が欲しい!!

SIIのSR-ME7200。英語~ビジネス方面向けの電子辞書で、コンパクトでありながらも充実した英語系コンテンツを内蔵している。2006年の9月に発売された、やや古めの電子辞書ですな
 小さい電子辞書が欲しいのう、と考えていた最近の俺。普通一般の電子辞書はハガキくらいのサイズがあるが、それを常時携帯するのはチョイと邪魔。携帯電話感覚で持ち歩ける電子辞書がないかなぁ、と。結局、途中、紆余曲折があったが、SIIのSR-ME7200を購入・使用している。

 コンパクトな電子辞書は各社から多数発売されている。んですけど、拙者、電子辞書においてはバックライト付きじゃないとイヤなんスよ。で、コンパクトサイズでバックライト付きの電子辞書ってなると、製品数はずいぶん少ない。

 また、どーせ買うなら発音機能付きの製品がイイなぁとか思ったりもするが、バックライト&発音となると、さらに製品数が少なくなる。そんな感じで、欲しい機能から絞り込まれちゃって買うならコレしかない、となったのが、このSR-ME7200なのであった。

 だがしかし、SR-ME7200を使ってみたら非常に便利であり、かなり楽しめたりもした。もちろん、使っていて感じた難点なんかもあるわけだが、今回はそのあたりまで含め、SR-ME7200の使用感をレポートしてみたい。


バックライト機構と発音機能

 まず、SR-ME7200のサイズ。幅110.7×奥行83.5×厚さ(最薄部/最厚部)12/22.5mmである。単四形乾電池×2本で動作し、電池込みの質量は約172g。携帯電話よりも若干嵩張るが、十分に常時携帯可能なサイズ・質量だ。


ハンディサイズの電子辞書ですな。カードケース~小さな財布が入るスペースがあれば、すっぽり収まる。軽さも携帯向け 一般的なサイズの二つ折り携帯電話端末と並べてみた 競合機(!?)かもしれないカシオXD-P600と並べると、SR-ME7200の方がちょいと小さいことがわかる

 このくらい小さいと常時携帯品リスト入りですな。非常にコンパクト&ライトウェイトなんだが、性能面・機能面は侮れない、っていうか十分に実用的である。

 ひとつはバックライト機能。当然だが、やや暗めのところでもシッカリと表示が見えて快適。それと発音機能。ジーニアス英和大辞典(の見出し語訳2万8,000語)や旅行会話英語、TOEICテストといったコンテンツで、英語のネイティブスピーカーによる発音を聴くことができる。


キーボード右上のバックライトボタンを押すと、液晶がバックライト表示になる 英和辞典検索画面。スピーカーのマークがあるジーニアス英和大辞典が発音機能に対応している スピーカーのマークで、発音機能に対応するコンテンツがひとめでわかる

 これら機能的は便利であり、このサイズにこれら機能が入っていて嬉しいんであるが、ハガキサイズの電子辞書とか、あるいは他社製の小型電子辞書と比べたりしちゃうと、若干物足りない部分があったりもする。

 非常に残念なのは、発音機能の音声を即聴けるスピーカーを内蔵していない点。ま、小型で薄型なんでしょうがないとは思うが、音声を聴くにはイヤホンを接続する必要がある。また、本体のイヤホン端子には、フツーのポータブルプレイヤーで使える標準な感じのイヤホンのプラグ(ミニプラグ/直径3.5mm)は挿せず、それより小さいプラグ(ミニミニプラグ/直径2.5mm)を挿す仕様になっている。


本体右側にイヤホン端子とボリュームダイヤルがある。接続できるのは2.5mm径のマイクロ(ミニミニ)プラグを持つイヤホン 付属のステレオイヤホン。高級感はなく、地味な付属品って感じ

 SR-ME7200には、ミニミニプラグのステレオイヤホンが付属しているのでプラグ径に関しては大きな問題ではない。けど、せっかく楽しく便利な発音機能なのに、本体のみで音が聴けないのは少々寂しいですな。

 バックライト表示は快適だが、正直なところ、バックライト非点灯時の表示はやや物足りない。SR-ME7200は、例えばカシオ製電子辞書の液晶表示と比べると、若干黄色みがかって見え、コントラストも少々低め。なので、あまり明るくない状況下では見ていて疲れる。ゆえにバックライト機能、と考えれば良いのではあるが……。

 なお、表示文字サイズは3段階に変えられるので、大きめの文字にしておけば見づらいこともあまりない。が、そうすると一覧性に欠けるようにはなる。


表示文字サイズは3段階に変更できる。最小だと、顔を近づけて読むようなサイズで、通勤・通学中に勉強するにはまあまあ実用的なサイズ!? 中サイズはおおむね快適に読める。大サイズなら暗めのところでもバックライト非点灯で読めたりする感じ


 とは言え、このサイズでバックライト機構と発音機能を盛り込んでいるのはナイス。日本語・英語の辞書類は、仕事~さほど専門的でない英語学習等に使うに十分だし、何かと重宝するSR-ME7200である。


使いやすい2系統の操作キー類

 しばらくSR-ME7200を使っていたら、キーの使いやすさに気づいた。キー自体は全体的に小さめで、両手の親指なら打てるものの、タッチタイプはちょいと無理。なのだが、決定、戻る、スクロールといった操作が、もしかすると一般的なハガキサイズの電子辞書より便利!? とか感じた拙者。

 SR-ME7200の主な操作は、キーボード右下の4方向ボタン周りのキーで行なえる。上下左右と、決定/訳、戻る/クリアあたりのボタンですな。また、これらとほぼ同じ機能を持つボタンが、キーボード左上にもある。頻繁に使うキー群が、本体の左上と右下にある、てな感じ。


キーサイズ自体は小さめで、タッチタイプは無理な感じ。ただ、本体左上と右下に、ほぼ同等の機能を持つ操作キーがあるのが非常に便利なのだ


 多くの電子辞書は、本体下側~右下側に操作キーが並んでいる。机上に置いて使うには特に問題のない配列だが、これ、立ったまま両手で使うとか、あるいは片手で持って使うには、かなり操作しづらい配列だったりする。

 一方、SR-ME7200の場合は、多くの電子辞書と同様に、本体下側~右下側のキーで操作することもできるし、本体左上のキーによる操作も行なえる。ので、机上に置いても違和感なく使えるし、本体を両手でホールドして、どちらかの親指で本体下側のキーを操作してもいいし、さらには左手親指での操作も行なえる。文章で書くとややこしいが、置いても、両手でも、片手でも、いつも非常に自然に扱える操作ボタン位置なのだ。

 しかし、例えば左手のみで持った場合、単語入力はちょいと無理ですな。ただ、SR-ME7200内蔵の英語発音系コンテンツを片手で使うには非常に快適なインターフェイスとなる。左手親指だけで、電源オン~コンテンツ選択~各項目閲覧・選択~発音~戻る操作まで行なえる。通勤・通学中、片手で英語学習するような場合にはすこぶる現実的な操作性である。


旅行会話英語やTOEICテストは容易に片手操作で利用できる音声発音付きコンテンツだ 旅行会話英語の場面別会話は、項目の階層を辿っていって必要なセンテンスを見つけていける。適切な英文が表示され、もちろん、発音を聴くことができる TOEICテストでは、英単語を中心に学習できる。主要な英単語を覚え、発音を聴けるとともに、例文を参照・リスニングすることもできる

 まあ、片手のみで使いましょう!! という方向ではナイんだが、本体を持った左手の親指で操作ボタン類を扱えるのは、なんつーか、感覚的な操作を行なえて快適だ。また、後述の数独コンテンツに関しては違和感なくゲームを楽しめるというメリットも大きい。


数独で暇つぶし

 SR-ME7200では、数独も遊べる。ナンバープレイスゲームですな。1~9の数字を、81のマスに入れていく例のあのゲームである。

 電子辞書でSUDOKUぅ!? とか思った俺だが、SR-ME7200の数独は意外なほど遊びやすかった。本体左上のキーとテンキーを使って、数字をわりと快適に置いていけるからだ。左手片手だと、数字の7以降あたりを入力できないので、結局は両手で遊ぶゲームになるが、電子辞書でここまで遊べれば十分!? という印象である。


メニュー(のG)に数独が!! 問題のレベルは3種類。収録問題数は約400。1日3問解いても、半年くらい堪能できますな 経過時間が表示され、最速クリア時間が記録される。画面全体を数独の表示に使うので、まずまず見やすい

 SR-ME7200の数独プレイ雑感だが、ニコリが提供しているというだけあって、わりと良い問題が多いように感じる。解いていく途中、感覚的に規則性が見えたり、数字の並びがキレイだったり。グジャグジャな問題はまだ経験してないっス。
 ただ、ウェブサイト等で遊べる数独系ゲームの場合、マス上に“入る可能性のある数字を仮置きする”ことができたりするが、SR-ME7200の場合はそういう機能はない。ので、時として(いつもより)解くのに苦労したりも。

 でもまあ、ポケッタブルかつ高機能な電子辞書であり、しかも数独まで遊べちゃうとなると、ミョーに使用頻度が高くなる。ので、モト取れた感があってイイですな。

 ちなみに、SR-ME7200はSIIのコンテンツカード(シルカ)対応なので、SDサイズの専用カードによりコンテンツの追加が可能だ。


専用コンテンツカードのシルカ(SILUCA)に対応する 本体左側にカードスロットがあり、ここにSDカードサイズのシルカを挿入する カード内のコンテンツを利用する場合、キーボード右上のカードボタンを押す

 何となく興味本位でトラベルカードDC-A019を買ってみたが、各国語をイロイロと発音して楽しいんだが、本音を言えばミニゲームがたくさん入ったカードも発売して欲しい。パズル遊びまくりのSR-ME7200ってわけですよ!! 学習そっちのけでゲーム漬けなんですよ!! ……だったらゲーム機買え>俺!! ってわけでした。

 ともあれ、SR-ME7200、仕事や英語学習に十分使えるし、常時携帯可能だし、バックライト機構も発音機能も役立つし、数独まで遊べるしで、なかなか使いでのある電子辞書となっている。小さくて高機能な電子辞書を探している方は、一度チェックしてみるといいかもしれない。



URL
  電子辞書「SR-ME7200」製品情報(SII)
  http://www.sii.co.jp/cp/products/english/srme7200/

2008/01/21 12:05

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