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十分な音量と楽しめる音質のiPod向けスピーカー「AS-100」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


iPod向けスピーカー、ロジクールAS-100

ロジクールAudioStation high-performance stereo system for iPod(AS-100)。iPod用Dockコネクタを備えたiPod向けの汎用スピーカーで、FM・AM受信およびiPodの映像出力端子も備える。ロジクールストア価格は34,800円
 クルマ運転中でも仕事中@室内でもiPodのお世話になっている俺。最近はiPod用スピーカーに興味津々だが、ちょいと良さそうなブツを見つけたので試用してみた。

 まずは、ロジクールのAudioStation high-performance stereo system for iPod(以下、AS-100)。2006年9月に発表された製品だが、パーツ調達の遅れのために発売が延期され、最近になってようやく市場に現われた。

 このAS-100、iPodを本体中央にセットするタイプのスピーカーで、本体サイズは406×108×184mm・本体質量は3,540g。据え置き型ですな。パッケージには9種類のユニバーサルドックアダプター(iPod装着用アダプタ)が付属し、これを使うことで、iPod mini(4GB/6GB)、第4世代iPod(20GB/40GB/U2モデル)、iPod with Photo(20GB/30GB/40GB/60GB/U2モデル)、iPod nano(1GB/2GB/4GB)、アルミボディのiPod nano(2GB/4GB/8GB)、iPod with Video(30GB/60GB/80GB)をセットすることができる。


本体中央操作パネル部の上に、iPod接続用Dockコネクタを装備する。セットするiPodに合わせたユニバーサルドックアダプターを装着したうえで、iPodを載せる 付属のユニバーサルドックアダプターは9種類。ほとんどのiPodに対応する 横幅は約40cmでやや大柄な印象だが、奥行きは約11cmと薄め。机上や棚の上、ベッドサイド等々、いろいろなところに置けそうだ

 特徴的なところでは、まずiPod photoやVideoのためのコンポジットビデオ出力端子およびS-Video端子を持っているので、AS-100をテレビ等とつなげばiPod上の写真やビデオを再生できる。iPodからの音楽再生の他、FM・AM放送の受信・再生も可能だ。本体内にAMアンテナを内蔵しているが、外付けのAM用ループアンテナが付属する。FM受信時には付属のFMアンテナ(コードタイプ)を使う。また、AUX入力端子(3.5ミリステレオジャック)を備えるので、外部オーディオ機器からの音声を鳴らすこともできる。


本体背面のコネクタ類。左から、AM・FM用接続用コネクタ、iPodからの映像出力端子(RCAピンのコンポジット、S-Video)、AUX入力端子が並ぶ

 AS-100は、iPod用スピーカーであり、かつ、外部オーディオ機器を接続可能の据え置きスピーカー。iPodからの映像をテレビ等に出力する端子も装備。さらにAM・FMも受信可能。iPodの使用がメインとなるが、ラジオとしても汎用(のアクティブ)スピーカーとしても使えるというわけだ。


十分な音量と楽しめる音質

 ここ10日ばかりAS-100を使っているが、全体的にかなり便利&快適っスね。

 AS-100のスピーカー部は2ウェイで、2.54cmのソフトドームツイーターと10.16cmのロングスルー型ウーファーを搭載する。出力は80ワット(RMS)で、高音用と低音用にそれぞれ別のアンプを用いるバイアンプ方式を採用している。


2ウェイスピーカーを搭載。ツイーターは2.54cmのソフトドーム型、ウーファーは10.16cmのロングスルー型。総合RMS出力80ワットで、かなりデカい音も出たりする

 で、音質については、例えばやや良さげなヘッドホンやスピーカーと比べると、すこーし寂しい。とは言え、楽曲のジャンルをあまり問わないバランスの良さがあり、聴き疲れしない。そのままでも十分楽しめる音が出るし、低音・高音それぞれを微調整できるので、ある程度は好みの出音を求めてもいける。音楽の細部までジックリと聴き込むという方向でなく、好きな曲をリラックスして流すなら十分高音質と言えそうだ。

 音量もかなり出ますな。10畳くらいのスペースでは十分過ぎるほどの音量が得られる。小さな音で聴いても、低音や高音が物足りないという印象も弱い。スピーカーの幅が固定なので、距離を置いて聴くスタイルにはあまり向かないが、3Dステレオ機能をオンにすればそれなりに音の広がりを感じられる。十分大きな音を出せるスピーカーだが、その観点から考えると、本体は比較的に軽い。設置面等に振動が伝わってビビり音を出すこともあるので、大音量派は注意が要るかも。

 でまあ、気楽なリスニング~好きな曲を気持ちよく流すにはオーケー感が高いAS-100だが、ハードウェアとしてひとつ残念なのは、専用ACアダプタがけっこー巨大であらせられること。


AS-100付属のACアダプタ。箱の部分のサイズは約16×8×5cmもある。こーゆーデカさのACアダプタを見たのは久々な感じ

 ワールドワイドで販売するからか、コストの問題か、AS-100は電源としてACアダプタを採用しているんですな。コレがデッカイのであった。本体内に電源部入れちゃうのはダメなんでしょうかねえ……。気軽に置き場を決められるスピーカーとして、大きなACアダプタが使い勝手の足を引っ張っている気がした。


外観も操作性も良好

 ユーザーによって印象違うと思うが、AS-100は外観もイカスと感じた。スピーカーのグリルネットを装着すると、静かなイメージであり、外すとまた違った雰囲気──中央にセットしたiPodのホイール部とスピーカーが、なんかこう、リズミカルな印象になったりする。中央の操作パネルの光り方もキレイですな。

 中央の操作パネルはタッチ式。ディスプレイ部を除き、光っているところが操作ボタンになる。なお、電源をオフにすると、各ボタン類のバックライトが消える。電源オフ時、ディスプレイに時刻表示を行なえるが、この表示の明るさも変更可能だ。さらに、電源オフ時にディスプレイ時も非常時にするかどうかも設定できる。他、iPodの液晶表示(バックライト)を点灯させ続けるか、操作時のみ点灯させるか等々、けっこー細かく設定可能だ


スピーカー部に付属グリルネットを装着したところ。シンプルなイメージになる グリルネットを外すと、ちょいと先鋭的なイメージに 中央の操作パネルはタッチ式。ディスプレイ部を除き、光っているところが操作ボタンになる

 AS-100の操作だが、iPodの操作は付属リモコンでもを使ってもiPod本体を直接操作しても行なえる。ただし、リモコンで行なえるのは曲の送り・戻し、再生・一時停止のみだ。ボリュームはリモコンもしくは本体のパネルで操作する。iPodのホイールでボリューム調整を行なってもAS-100のスピーカー音量の変化はない。


本体デザインとマッチしたツヤ有りブラックのリモコン

 多量の曲等から目的の1曲や1枚のアルバムを見つけたりする場合はiPodを操作し、そこから曲送り等の単純な操作をする場合はリモコン、てなパターンで操作するわけですな。

 リモコンの機能・操作感はフツーだが、使用開始後、少々気になったのは、希に、リモコンによる“1曲毎の送り戻し”が“早送りや早戻し”になってしまったこと。1曲の送り戻しをする場合、一度、しっかりとリモコンのボタンを押す。あるいは、早送りしたいなら、やはり、しっかりとボタンを押し続ける。てな感じで意識しないと、期待しない動作になってしまうことが(たまに)あった。が、使い始めてから数日して、この症状はほぼ出なくなった。リモコンのボタン部の接触不良だったんだろうか?

 それから、ラジオ受信だが、ラジオ聴取に必要十分な機能を持っている。受信はAM、FM1、FM2のメニューで行なえて、選局は手動でもオートスキャンでも行なえる。各メニューには8局まで周波数を登録できる。

 ただ、選局方法選択時に[select]ボタンを長押ししたり、周波数登録時に[source]ボタンを長押しする必要がある。他の機器でもありがちだが、こういう操作、たまにしかやらないので、忘れちゃうと説明書を見る必要が出ますな。

 それと、ソース選択に関し、リモコン側では各ソースをダイレクトに選べて、本体側では[source]ボタンにより順繰りにソースを選ぶ。これ自体は問題はないが、[source]ボタン長押し操作は本体側でしかできないのが、ちょいと不便。また、その非常に小さな不便さから、「なんでリモコンと本体のパネル、同じボタン類を並べなかったのかナ!?」なんて思う。本体側はデザインを優先して、だと思うが、本体側でしかできない操作があること、リモコン側と本体側では操作感が少し違うことに何となく違和感を覚えたりして。

 しかしまあ、便利に楽しめるAS-100である。AS-100にiPodをセットすると、当然、iPodに対する充電が行なわれる。外で聴き、持ち帰ったらAS-100にセット。iPodとiTunesを頻繁にシンクロナイズさせる場合は話が少々変わるが、iPodを楽曲貯蔵庫として使っている拙者の場合、iPodの利便をさらに引き出してくれるという印象のAS-100である。


軽快さが魅力のAS-50EX

 前述のAS-100と発売日はズレたものの、兄弟機にあたると思われるAudioStation Express Portable Speakers for iPod(以下、AS-50EX)も同時に試用中の拙者であった。で、ぶっちゃけ、このAS-50EX、iPod用スピーカーとしてはかなりコストパフォーマンスが高いと思われる。


ロジクールのAudioStation Express Portable Speakers for iPodことAS-50EX。本体サイズ300×120×85mm、質量940g(電池除く)。小型・軽量のiPod用スピーカーで、ロジクールストア価格は12,800円

 AS-50EXの詳細については、ロジクールの製品紹介ページニュースリリースをご覧いただきたいが、コレ、前述のAS-100ほど高級でなくラジオもなく、操作パネルも必要最小限というシンプルなiPod向けスピーカーだ。基本的にはiPod専用で、iPodからの映像を出力できる端子もある。また、LineIn端子を持つので、他のオーディオ機器と接続すれば汎用スピーカーとしても使える。


AS-50EXは電池でもACアダプタでも使える2電源タイプ。モバイル用途を考慮し、専用ケースも付属する 操作は本体のボタン(電源オンオフおよびボリューム調整)もしくはリモコンで行なう。iPod本体を直接操作することもできる。リモコンを格納しておけるホルダー機構もちょいと便利 本体背面には、ACアダプタ接続端子の他、VideoOut端子やLineIn端子も備える。iPod photoやVideoの再生(テレビ等接続)、外部オーディオ機器の再生にも対応しているのだ

 前述のAS-100と比べると、高音も低音も少々物足りず、またあまり大きな音は出ないAS-50EXだ。が、しかし、本体が940gで横幅が30cmというポータビリティ。ロジクール的には、ACアダプタでも電池でも駆動できるようにしたことで、マジで本気のモバイル用途を見据えているようだが、拙者的には室内のどこにでも気軽に移動して使える点がイカスと思う。また、その小ささ軽さを考えると、十分に聴ける音、楽しめる音を出してくれると思う。


AS-100とAS-50EXを並べてみた。サイズも機能も性能も価格も違う兄弟機(!?)ですな AS-50EXの電源ボタン兼ボリューム。リモコンを使用しない場合には、このボタンで電源のオンオフと音量調整を行なう。このボタンを使わず、リモコンだけで電源オンオフおよび音量調整も行なえる 付属ケースに入れた状態。iPodドック部、後部コネクタ部は開口しているので、このように開いた状態、ケースに入れたままでも使用できる。手前に広がるベロ部分は、もちろん閉じられる(ベルクロ式で留まる)

 気軽に使えるiPod用スピーカーが欲しいなら、コレ、まずオススメっす。安いし、音もわりとイイし、メチャ簡単に使えるから。全体的に軽快さがあって良い。外観もカワイイですな。

 また、拙者的には屋外に持ち出しての使用は「するのかなぁ!?」てな感じだが、クルマとかで数泊の旅行に出る、キャンプサイト(バンガローとか!?)で使う、短期の主張先で使う、てな用途に向きそうだ。小型軽量である必要はなく、さらに音質が欲しい、機能も欲しい、てな場合には前述のAS-100って感じだろうか。

 ちなみに、AS-100のリモコンと、AS-50EXのリモコン、どちらの電源ボタンを押しても、両スピーカーの電源が入っちまったりするので、隣り合わせの併用は向きませんな。ともあれ、両機とも別の側面からそれぞれイケてるiPod用スピーカーなので、一度店頭とかで実機に触れてみるとおもしろいであろー。



URL
  ロジクール iPod/MP3用スピーカー製品情報
  http://www.logicool.co.jp/index.cfm/speakers_audio/ipod_mp3_speakers/&cl=jp,ja
  ロジクール「AS-100」ニュースリリース
  http://www.logicool.co.jp/index.cfm/172/2687&cl=jp,ja
  ロジクール「AS-50EX」ニュースリリース
  http://www.logicool.co.jp/index.cfm/172/2752&cl=jp,ja

2007/06/25 14:31

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