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全体的にパーフェクト感が高い「hp jornada 548」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■E-700からGFORTへ

GFORT
ドコモのPocket PC、GFORT。カシオのCASSIOPEIA E-700と同等のハードウェアスペックなので、E-700のドコモバージョンなどとも呼ばれいるが、防滴性能や独特のデザイン・サイズなど、E-700とは別の魅力を多く持つ

 非常なるグレイトさを持ちまくっており、これすなわちグレイト過ぎってほどのPocket PC(WindowsCE3.0搭載のパームサイズPC)ことCASSIOPEIA E-700を愛用していた俺だが、思うところあってGFORTに鞍替えした。

 E-700は処理の速さも液晶のキレイさも抜群で、Windows CE 3.0もかな~り快適(特にUSB接続でのパソコンとのシンクロナイズとPocket IE等通信系アプリの使用感は抜群!!)なのだが、拡張スロットがSDメモリカード(およびマルチメディアカード)用のものなので、通信時にはPHSやPDCをケーブルでつなげなきゃなんない。

 E-700本体がドえれぇ便利さなだけに、この些細な手間こと“通信機器とのケーブル接続”がドえれぇ面倒臭さに感じられるのであった。要するに、ん~やっぱりスコッとPHSカードとか挿して使いたいなァ、ボカぁドえれぇ勢いでそう思うなァ、と。そんなわけで、E-700からドコモのGFORTに買い換えた。

 GFORTは、ハードウェアの基本スペックがE-700とほぼ同じPocket PCだが、JIS防滴I型対応(小雨程度をしのげる防水性能)だったり、多少の耐衝撃性能があったりする。E-700のヘビーデューティー版(&つながる通信機器はドコモ限定)という感じの製品なのだが、Pocket PC野郎として注目しまくっちゃうのが、増設スロットがType 2のCFスロットだという点。P-in Comp@ctをスコッと挿して通信しまくれるのだ。


 すげぇキレイな液晶、快適な処理速度、もちろんパソコンとのシンクロナイズも気持ちよく行なえて、それでType 2のCFカードスロットが使えるとなれば、P-in Comp@ctユーザーの俺としてはE-700の改良版と思えてならないほど魅力的!! イカス!! ナイス!! P-in Comp@ctを挿せるE-700的存在!! くわッ!! これはぜひ使っていきたい!! ていうか使わずし……(気絶)……気づいたら机上に置かれていたのだった!! ズギャーム!!

 でも、使ってみたら、けっこう細かな不便さを感じたりした。あんまり贅沢言うなよって程度の不満なのだが、例えば、P-in Comp@ctを挿すときは本体上のカバーを取り外さないとイケナイ。P-in Comp@ctを挿しっぱなしにすれば、当然、本体上のカバーも外しっぱなし。P-in Comp@ct挿し中は、GFORTの少々嬉しい魅力である防滴性能がかなり損なわれるのだ。それから、GFORTにはクレイドルってモンが存在しない。なので、パソコンとのシンクロナイズ時はUSBケーブルと接続する手間がある(USBコネクタ部にも防滴カバーがあるのでコレをいちいちパカッと開くのも少々面倒)。また、クレイドルがないので、充電する時も、ACアダプタからのケーブルを(やっぱり本体の防滴カバーを開いてから)本体に挿す必要があるのだ。

 GFORTはE-700以上の実用性とタフさ(と、ついでにデカさ)があってナイスデジタルガジェットと言えるのだが、パソコンやP-in Comp@ctと組み合わせて長く使うと思うと、ちょこっ、ちょこっ、と、些細なストレスを感じがちな製品なのであった。



■あ、電池切れだ……


新潟キヤノテックのCF-Pocket。Type 1・Type 2の各種CFカードに対応するとともに、IBMのマイクロドライブにも対応している
 ACアダプタつなげんの面倒だなぁとか思いつつGFORTを使い続けていた俺だが、雑誌記事の撮影のために、GFORTを数日貸し出すことになった。そして数日後、GFORTが戻ってきたのだが、おっ、数日間貸してたわりにはまだバッテリーが残ってるゼさすがPocket PCだぜタフだせスタミナだゼとか思って安心したのがマズかった。GFORTさんのご帰還後、忙しくて4~5日GFORTちゃんをそのまま置いといたら、あらま、バッテリー切れでデータが全部消えちゃいましたヨ!! ごめんねGFORT。

 Windows CE機ユーザーならご存知のとおり、CE機はバッテリーがカラになると本体内のRAMに入っていたデータや設定ファイルが全部消え、出荷時の状態に戻ってしまう。で、こうならないようにと、CE機のマニュアルには「気ぃつけて充電しとけやァ~!!」ってコトがビシッと書かれていたり、メモリカードやパソコンへのバックアップ手段がデフォルトで提供されていたりする。このことは心得ていたのだが、何となくザウルス感覚(ザウルスはバッテリーが切れてもデータは飛ばないヨ!!)でGFORTを扱っちゃった俺、ついうっかり……。

 GFORTをイチから設定し直しつつ感じたのは、むむむぅ~やはりPocket PCにはクレイドルが必須かもしんない~、ということ。クレイドルに載せときゃ充電できるんだしシンクロナイズもラクだしで、問題がないのだ。そうだよクレイドルだよ。クレイドル!! クレイドル命!! やはりクレイドルに乗るE-700を……というのは、なんかこう、自分で自分を否定する感じ!! イヤン!! と葛藤して思い出されたのが、アレだ、新潟キヤノテックCF-Pocketである。

 CF-Pocketは、日本ヒューレットパッカードのPocket PCことjornada 548のためだけに作られた、Type 2のCFカードアダプタだ。jornada 548の拡張スロットはType 1のCFスロットなので、CF-Pocketを使ってソレをType 2に変換してチョという製品である。

 で、このCF-Pocketを使えば、jornada 548にもP-in Comp@ctを挿せるわけで、P-in Comp@ct挿してラクして通信したい俺の欲望はまず叶えられる。そしてjornada 548はベーシックなスタイルのPocket PCなので、モチロン、クレイドルが付属している。クレイドル!! そしてCF-PocketでP-in Comp@ct!! しかも、あの、HP95LXとかHP100LXとかHP200LXとかのヒューレットパッカード!! こっ、これは!! CF-Pocketもjornada 548もP-in Comp@ctも、俺のために各社が鋭意開発・販売したとしか考えられん!! ていうかすぐそーゆーふーに考えるんじゃねえよ>俺。ああ確かに焦りすぎですな>拙者。

 ここはひとつ、名機HP200LXでも取り出して心を落ち着け……と思ってHP200LXを触ってみたら!! んんんッ!! やっぱりhpの製品は硬派な感じでイイかもしんないっていうかイイ!! オトナっぽいんだよhpはな!! オモチャっぽくねえんだよhpはよ!! チャラチャラしてねえってことだよhpは!! inventなんだよ既存の流れに迎合なんかしねえんだよ!! などと案の定燃え上がって速攻でjornada 548とCF-Pocketを購入(真夜中のネット通販してたら気絶したんだヨ=これも案の定ですな)した案の定な俺であった。


jornada 548にCF-Pocketを挿し、そこにP-in Comp@ctなどのCFカード類を挿す CF-Pocketに挿すCFカードと、jornada 548の前後の向きは揃う。CF-Pocket装着時は、その分jornada 548の厚みが増すが、CF-Pocket自体はType 2のCFカード2枚分程度。見た目よりスリムにCFカードを収められる


■独自路線のjornada 548

jornada 548
E-700ともGFORTともまったく違う外観・質感を持つ、日本ヒューレットパッカード製Pocket PCのjornada 548。ボディはアルマイト加工された金属に包まれている

 ヒューレットパッカードの最新型Pocket PCことjornada 548の詳細も案の定同社の製品紹介ページで参照していただきたいと思う案の定だらけの俺だが、まずはその第一印象などを。ていうかイキナリだがE-700やGFORTと比べて残念だと思った点を。

 それはただひとつ、液晶の“眠さ”だ。E-700やGFORTは、誰がどう見ても確実にスゲぇキレイな液晶ディスプレイが搭載されている。その美しさはPDA全部ひっくるめても最高峰。ダントツ。最強。そういう機種を立て続けに使ってきた俺が見たjornada 548の液晶は、あんまり明るくなく、鮮やかでもなく、液晶自体の反応速度もやや鈍いと感じられた。まあ、しょうがないだろう。jornada 548の液晶は、4096色表示のSTN液晶(バックライト付き)。一方、E-700やGFORTの液晶は6万5536色表示のTFT液晶(バックライト付き)。モノが違う。jornadaのは一世代前の液晶って感じなであって、トーゼン、発色や反応速度が違う。


 でも、PDAに載ってるカラー液晶としては、まあ平均以上のものではないだろうか。カラー写真なんかを見てもまずまず満足できる色合いだと感じられるし、明るさも十分ある。ホントはある種のオーバースペックとも言えるキレイさのE-700系Pocket PCの液晶などと、他のPDA類の液晶を比べちゃイケナイのかもしれない。まあ、ともあれ、現在のPocket PCと言えば誰でもE-700とかGFORTを思い浮かべると思われるので、jornada 548のはそーんなにはキレイじゃないですヨ、と。

 その他には残念なところがない。と言うよりもむしろ液晶のネムさを除けば全体的にパーフェクト感が高い。例えば、ヒジョーに便利なカバー(液晶を被うフタ)。内側がプラスチックで外側は(ボディーと同様にアルマイト処理された)金属。本体上部を軸にパカッと開けるので、使用時は直射日光を避けられるひさしになり、携帯時は液晶をガッチリ保護してくれるフタとなる=安心して裸(ユーザーが裸だと猥褻物陳列罪とかだヨ!!)で持ち歩ける。カバー裏にスタイラス収納ができるあたりも、なかなかスマートで実用的(スタイラスをなくさないヨ!!)なギミックだ。

 ポケットコンピュータの老舗でありまた硬派でもあるhpならではの、質実剛健かつ落ちついた質感もイカス。jornada系は展示品がある店舗が少ないので実機に触れられるチャンスが少なくやや残念だが、jornada 548もjornada 720(コレも買っちゃったんダ!!)も、実際に手にしてみると持ち物としてニンマリできちゃう手触りがある。他のPocket PCも、その製品としての作りは十分に良いと思うが、jornada 548や720は作りが良いと同時にユーザーを満足させるような高級感や渋さ、それから、贅沢さと言っても過言でない風格が感じられる。スーツのポケットから取り出したりするシーンもキマるゼってな感じだ。

 もしかしたら「こういう地味なPocket PCはねぇ……」と感じる人がいるかもしれない。だが、jornada 548を見て触ったら、たぶん、わりと多くの人が、きっとそこに性能とは別のクオリティを感じて欲しくなっちゃうのではなかろーか!? そういう意味では、jornada 548は、他一連のPocket PCとは一線を画した、hpならではの独自路線Pocket PCだという印象がありまくるっつーかコレかなり持ってて気分イイですヨ、みたいな。



■実用的かもしんない!!


jornada 548の前面カバーは、上方約100度程度まで開く。開いたカバーの内側には平らなスタイラスペンが収納されている
 hp独特の良さは、jornada 548自体の使い勝手にも現れている。そうそうソレですよね、と頷ける使用感が多々あるのだ。

 一連のPocket PCは、基本的なソフトウェア構成はおんなじで、基本的なハードウェアもだいたいおんなじだが、メーカー毎に異なる点(仕様)が少なくない。内蔵アプリケーション(後からインストールするものではなくてROM上に焼き付けてあるもの)や、ハードウェアボタン類がけっこう違うのだ。

 jornada 548でイイなぁと感じるのは、まず、ハードウェアボタンが必要最小限で、かつ、非常にイイ位置にあるということ。具体的には、本体左側には押せて回せるジョグダイヤル(アクションボタン)と録音ボタンだけがある。電源ボタンなど、携帯時に不意に触れて電源が入ってしまうボタンはない。録音ボタンは、デフォルトでは押せば録音スタンバイ(電源オン)になるが、スタンバイからの起動を禁止する設定にもできる。細かいことだが、裸で持ち歩くのに適したカバーがあり、フタを閉めた状態で不意に電源が入ってしまうことも防げるボタン配置、このあたりは非常に実用的な設計だと感じる。


 ていうかイキナリ細かいこと書いてますな拙者は。でも、もうひとつ細かいことを。それは、フタを開けた状態で見える、本体下方にある4つのボタン類と、その下の電源ボタンだ。電源ボタンを押せば電源が入るわけだが、画面タップだけで電源が入る設定にもできる。最初は、画面タップで電源オンなんて機能が必要かぁ~!? とか思ったが、jornada 548をしばらく使うと、なるほど便利と感じられた。

 jornada 548は前述のように、フタ付きのPocket PC。そしてスタイラスがフタ内部に収まっている。使い始める時は、たいていフタを開くわけで、同時にスタイラスを取り出す。で、この後に電源ボタンを押すとなると、スタイラスを持った手で電源を押すことになって、少々、スムーズ感がなくなる。フタ開けて電源押してスタイラスを持つってパターンだと、今度は手が前後に動く感じで、やはりスムーズ感がない。たぶんコレは、実際にアクションしてみないと想像できない微妙な“非スムーズ感”だと思う。

 ともあれ、一番スムーズなのが、フタを開けた手がスルリと持ったスタイラスの先が画面に触れて電源オンになるという、文章上で書くと流れるようだけど実際に簡単に行なえるアクションなのだ。このアクションは、タップによる電源オンなしには実現しないのであり、なるほどだからタップで電源オンなのかーッ!! と、この機能に激しく同意する俺なのであった。

 4つ並んだボタンはプログラマブルなショートカットボタン(ホットキー)だ。デフォルトでは、右から、仕事(ToDo)、予定表(スケジュール)、連絡先(アドレス)、HPホームメニューへのショートカットとなる。他のPocket PCと同様、デフォルトでも多くの人に使いやすい設定になっているのだが、いちばん左のHPホームメニューキーがなかなかイケてる。




 HPホームメニューは、プログラマブルなアプリケーションランチャをメインとした機能(ユーティリティソフト)で、この機能自体非常に便利だ。具体的には、1画面に最大12個のアプリケーションをアイコンのカタチで登録でき、ワンタップでアプリを起動できる。また、Windows CEのパワーマネジメント設定、メモリ設定、それからHP設定(液晶の調節などを含むhp独自の設定メニュー)やHPタスクスイッチャ(hp独自のジョブ終了用ソフト)を、やはりワンタップで呼び出せる。jornada 548をフツーに使ったりちょっと設定を変える程度なら、HPホームメニューだけで済む。HPホームメニューさえ呼び出しときゃぁだいたいjornada 548を使いこなせる感じなのだ。

 で、この便利なランチャを、ワンボタン押下で呼び出せるのだ。あー画面の明るさ変えてぇーと思ったらこの(いちばん左の)ボタン、アプリ起動してぇと思ってもこのボタン、ゲームしてぇとか音楽聴きてぇと思ってもこのボタン、全アプリを終了してぇと思っても、このボタン押せばいいのだ。ボタンを押せば、目的を実現するためのショートカットアイコンがズラリと現れる。デパートの案内窓口みてえなボタンなのである。案内窓口の美人で美声のお姉さまに尋ねるとズバリと売り場を教えてくれるが如く、アレやりてぇと思っていちばん左のボタンを押せば、jornada 548が持つ機能へのショートカットアイコンをズラリと表示してくれるのである。



■全体的に成熟度の高いjornada 548


jornada 548を専用クレイドルに載せたところ。クレイドルの背面からはUSBケーブルと電源ケーブルが一体化したケーブルが伸びている。机上に置いてもケーブルがすっきりとまとまる
 その他、ナイスだと感じられるのは、例えば前述のHP設定。ホットキーや画面タップ電源オン、メモリ管理、液晶ディスプレイの設定をするための、(非常に便利な)ユーティリティだが、特にイイのは液晶表示とサウンドを一括してしかも細かく調整できる点。

 具体的には、屋外と室内と省電力とカスタマイズというプロファイル別に、液晶のコントラストと明るさと音量の3つの要素をヒッジョーに細かく調整できる。段階数では、コントラストが21段階、明るさが11段階、音量が11段階。

 眠い液晶が残念だとか前述したが、ココの設定を微妙に調節すると、最大限まで見やすい設定にチューンしていくことができる。使用場所や使用状況毎の設定をキッチリやっちゃえば、バッテリーの持続時間と液晶表示の快適さをうまく兼ね備えたカスタマイズも可能だ。


 ちなみに、この機能も、前述の[4つ並んだいちばん左のボタン]を押した後、画面をワンタップするだけで呼び出せる。深い機能まで一瞬で行けてパパパッとまとめて設定を終えられる感覚なのである。

 そんなわけで、jornada 548は、全体的・部分部分に類い希なるスムーズ感があるPocket PCであ……ああっ!! そう言えば肝心なコトを書くのを忘れていた。jornada 548、処理速度も十分にクイックなのでストレスなく使っていくことができる……じゃなくて!! CF-Pocketのコト。

 CF-Pocketは、CFのType1とType 2の両規格に対応したアダプタで、一般のCFメモリカードをはじめ、ドコモのPHSカードP-in Comp@ctや、IBMのハードディスクカードmicrodriveも使える。使い方は簡単で、jornada 548のCFスロットにそのままスコッと挿すだけ。もちろん挿したjornada 548を使い続けていい。Type 2のCFスロットを搭載したPocket PCとして扱うことができる。で、CF-Pocketとjornada 548とP-in Comp@ctの併用は、至って楽勝でノープロブレムなのだが、ちょっと違和感もありますな。

 jornada 548は、もしかしたらE-700よりもスマート!? とか思えちゃうほど贅肉のないナイスバディPocket PCなのだが、CF-Pocketを装着すると、本体上部背面がちょっと厚くなる。そーんなに気にならない厚みであり、装着時したらいきなり「カッコ悪ッ!!」というイメージになったりもしないので、俺としては納得できる範囲だ。が、もしかしたら、スーツの胸ポケットに入るか入らないかの瀬戸際の厚さになるかもしれない。で、えーと、それだけです。

 てなわけで、jornada 548を使っている現在としては、今さらこう思うのもナンであると同時に我ながら悲しいような気がしなくもないが、最初からコレ使っとけば良かったかも~的な到達感がある。ハードウェア的にもソフトウェア的にも、また、モノ的にも非常に良くできている。CF-Pocket使えるし……まあこの点は、P-in Comp@ctなんかよりも大容量CFメモリカード使うから関係ねーよと思われる方もいるかもしれない。ともあれ、Pocket PCとしての充実度・成熟度としては、もーかなり高いレベルなんじゃないだろうかと思う。





URL
  NTTドコモ「GFORT」製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/mobile/lineup/gfort/index.html
  ヒューレット・パッカード「hp jornada 548」製品情報
  http://www.jpn.hp.com/hho/jornada/548/index.html
  新潟キヤノテック「CF-Pocket」製品情報
  http://www.niigata-canotec.co.jp/producs/cfpocket.html

2001/03/12 00:00

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