■気合入りで登場の新型ザウルス
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ザウルスMI-E1。ザウルスシリーズ初のキーボード搭載
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キーボード搭載でP-in comp@ctを挿せてCFとSDのふたつのメモリカードスロットがあってフロントライトカラー液晶搭載でと、従来のザウルスユーザーからもザウルス以外のPDAユーザーからもすっげぇ注目された新型ザウルスことMI-E1。俺の場合、シャープのウェブサイトでコラムを書かせていただいたこともあり、MI-E1のβテスト機を触らせてもらい(短時間ですけどね)、その場で超激欲しくなって予約した。で、めでたく発売と同時に購入でき、現在はMI-E1ユーザーとなっている。
というわけで、今回は新型ザウルスMI-E1のレビューを。なお、MI-E1に関するスペック等各種情報はシャープ公式のMI-E1紹介サイトで、また、ザウルス関係の各種情報や状況はSharp Space Townを参照していただきたい。
購入後、さっそくとばかりにパソコンとのシンクロナイズから動画再生までズイッといじくり回して感じたのは、今回のザウルス、いろんな意味で気合が入ってるということ。
例えば、従来のザウルスシリーズに比べて一番目立つ変更点である、キーボード搭載と縦画面表示。俺としてはどちらも非常に使いやすく感じているのだが、それと同時に、ここまで一気にザウルスを“進歩”させたという開発者の気迫も伺える。また、キーボード搭載や縦画面表示は、ポジティブに捕らえれば“進歩”だと感じられるものの、保守的な見方をすれば“これまで培ってきたザウルス的文化を捨てた”というふうにも見える。
大雑把な話、MI-E1の至る所に“従来のザウルスからの思い切った変更”が見られる。これが良いのか悪いのかはまた別の話として、とにかく、鮮烈なほどの“思い切りよう”だと感じられる。そんな意味で、「今回のザウルスは以前にも増してすげー気合入ってますな」と感じたのだ。
アレですな、恋愛とかで思い詰めちゃった女の子が髪をバッサリ切ったのを見たって感じですな。あーんなにキレイなロングヘアだったのに、別人のようなショートカットに!! しかもウェーブまであてちゃって!! みたいな。
で、抽象的な話はよして、結論から言って、約10日程度MI-E1を使ってみてこう思う。俺としては、最新型ザウルスの変貌ぶりは、多くの面で嬉しい方向でのシフトだと感じた。ただ、この大きな変更とともに、従来では感じられなかった少々の使いにくさが生まれたことも確かだ。
アレですな、ちょっとキミその長髪どーして切っちゃったのぉ……でも、いや、イイよ。それってかなりイケてる!! イカス!! みたいな。とは言いつつも「前のスタイルも捨てがたかったなぁ」みたいな印象も少し。
あら、また多少、抽象方向に話が寄ってますな。てなわけで、具体的かつ率直なところをどんどん述べていったりしたい。
■キーボードの良し悪し
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QWERTY配列のキーボード。スライドして現われるギミックは魅力的
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まずはキーボード。本体カバーをズッとずらすと小さなQWERTY配列キーボードが顔を出す。カバーがズレてボタンが出るというギミックは他のハードウェアにもあったりしたが、これほど緻密でサイバーなキーボードはMI-E1が初めてだと言えよう。まずは外見的にカッコ良いのでナイス。
メールやインクワープロ機能を使い、キーボードから日本語入力をしてみると、β機で使った時と同様、やはり意外なほど快適に入力できる。
俺はこれまで11台のザウルスを使ったが、その中で最も効率的に日本語入力ができると感じるのは、このMI-E1のキーボードによる入力だ。使い始めて間もなく、従来のペン入力(手書き文字入力やソフトウェアキーボード入力)の3倍程度のスピードで日本語を入力できるようになった。まだまだタッチタイピングとまではいかないが、この入力効率があるなら届いたメール全部に対してMI-E1から返信してもいいかもな~などと思える。また、連文節変換による漢字変換もなかなか快適。PDAにしてはかなりお利口な部類に入ると感じる。
ただし、これは俺が使ってみての俺の印象。ザウルスに限らず、キーボードに対しての使用感や印象は、ユーザーの好みによるところが多い。例えば、配列にこだわる人なら「こんなキーボード全然ダメだよだってシフトキーが左側にしかないじゃん」とか思うかもしれない。爪を伸ばした女性なら「一番上の段のキーを押そうとすると爪が引っかかるしキー自体が低いから全体的に押しづらいわねぇアタクシは気に入れないわ」と言うかも知れない。器用さにおいてやや不自由しつつチマチマしたこたぁでぇっきれぇだァとか言う御仁なら「こんな米粒みてぇにちっこいボタンなんか押してられっかふざけんな!!」と怒るかもしれない。でも、俺は、このキーボードを“実用的”だと思い、同時に“従来のペン入力よりもずっと速く日本語を入力できる”と感じた。
ただ、まだまだ洗練の余地は残されているとも思う。例えば、シフトキーが左側だけにある点。これが左右にあれば、英文字をもっと快適に入力できる。機能キーにしても同様で、左右にあればもっと速く各種記号を入力できる。その他いくつも「ココをこうすればもっと快適に……」という部分がある。でも、これもやはり俺の印象。他の人はそう感じないかもしれない(特にキーボードの配列や操作性に関しては)。
恐らく、多くの人はこのキーボードを「便利」と感じるだろう。だってやはりどう考えてもペン入力より効率よく日本語が入力できるんだから。でも、この効率の良さを得た代わりに、失ったものもあるという印象。というのは、キーボードとペン入力を使い分ける場面が出たときの操作性。そのちぐはぐさが生まれてしまった。
今までのザウルスだと、全部ペン操作・ペン入力で使えた。が、MI-E1はペン操作・ペン入力・キーボード操作・キーボード入力が使える。なので、例えば、日本語入力をキーボードで、機能等の切替をペンで、というふうに操作した場合、キーボードを使いつつペンも使うという操作上の繁雑さが生まれる。大雑把に言えば、ペンもしくはキーボードのどちらかに操作・入力を決めてしまえば、こういう、ペンとキーボードを使い分けることから来る戸惑い・繁雑さはなくなる。が、従来のザウルスおよびMI-E1が持つインターフェースの良さは画面上を直接タップする操作性にあり、MI-E1が持つ快適さはキーボードや各種キー類の操作性にあり、これらの良さのオイシイところだけ使おうとすると、なーんかちぐはぐな感じがするのだ。これは今までのザウルスにはなかった感触で、どっちかと言えばマイナスのフィーリングだと感じる。
でも、まあ、この「なーんかちぐはぐな感じ」というのは、贅沢な悩みかもしれない。MI-E1は他のPDAには見られない効率的な日本語入力機構があり、従来のザウルスのようにペン操作でも使いまくれる。結局、キーボード操作とペン操作の二刀流に慣れればいいだけで、慣れりゃ無敵じゃんとも言えたりするわけだし。
ちょっと細かい操作性をつついてしまったが、実際のところ、俺は日本語をある程度多く入力する時にはキーボードを使い、その他あまり文字入力をしなくていい場面(簡単なスケジュール入力やアドレス検索等)ではペン入力を、という感じで割り切っている。そして、おおむね非常に快適に使えている。そんな中で、たまーに、キーボードとペンを両用し、ほんの少し「なーんか鉛筆でメモを取りながらパソコンを操作してるみたい~」とかいう違和感を感じたりしているのであった。
■オーディオ・ヴィジュアル機能
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今度のザウルスは、音楽も動画もインターネットも! という欲張り仕様。カードスロットもCF用とSD用のふたつを搭載している
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一世代前のザウルスでは、静止画やMP3データの再生ができたが、MI-E1ではさらにMPEG4動画の再生もできるようになった。具体的には、本体メモリなりCFカードやSDカードに入れたMPEG4動画を、内蔵アプリケーションのムービープレイヤーで再生できるということだ。
MPEG4動画と言えばやっぱアレだろインターネットビューカムVN-EZ5だろ!! とか思ったが、VN-EZ5の記録メディアはスマートメディア。MI-E1に直接挿すことができないので、結局、パソコン経由でMPEG4動画をコピーしなきゃならない。
なーんだ面倒じゃん……と思ったら、Sharp Space Townで早くもMPEG4動画配信サービスが始まった。現在のところ、封切り映画の予告編や関連インタビュー動画を配信している。これら動画はMI-E1に直接ダウンロードできるので、出先でいろいろな動画を再生できる。実際、P-in comp@ctとMI-E1の組合せでこれらの動画をダウンロード・再生してみたが、ダウンロードに2~3分かかるものの、再生は比較的にスムーズ。MPEG1動画ほどキレイ・スムーズではなく、ましてやMPEG2動画なんかには及ばない画質ではあるものの、手軽に動画を楽しめるという点では愉快であって実用的だと感じた。
それから、MI-E1と同時に発売されたMPEG4ビデオレコーダーCE-VR1がおもしろい。これは各種ビデオ映像をMPEG4に変換するための機器で、テレビやビデオデッキやビデオカメラとつなげば、身近なビデオ映像をどんどんMPEG4データ化することができる。MPEG4データの記録先はフラッシュメモリ。CE-VR1にはPCカードスロットがあり、使えるメモリはPCカードおよびPCカードアダプタが使える各種メモリカード(SDメモリカード、マルチメディアカード、CFメモリカード、スマートメディア、メモリースティック)となる。
つまり、CE-VR1を使えば、たいていのビデオソースをSDメモリカードやCFメモリカードにMPEG4ファイルとして録画することができ、これらのカードをMI-E1に挿せば、その場で録画した動画を再生することができるのだ。
で、実は俺、コレをやりたくてCE-VR1も買った。んで、いろいろ試してみたところ、(俺の場合は)役立つとか実用的という印象ではないのだが、ヒジョーにおもしろいと感じた。例えば、ホームビデオやテレビ番組を、ほとんどワンタッチ(CE-VR1の録画ボタンを押すだけ)でMPEG4動画にできる。そしてMI-E1で観られる。わざわざザウルスで動画観なくてもいいじゃんとか突っ込まれそうだが、わざわざザウルスで観るところが楽しいのだ。このポケットサイズのコンパクトPDAの中にお気に入りの動画が入っていて、いつでも好きな時に再生できるってあたりが、非常に趣味的な考え方ではあるが、すげー愉快なのである。てなわけで、MI-E1のMPEG4動画再生機能、俺としてはかなり満悦中。
■P-in comp@ct挿しっぱなしっス
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ザウルスでインターネットするのに、CF Type II対応で、P-in Comp@ctが利用できるようになったことは大きい
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実用面では、前述のキーボードの入力効率の高さと、それからType IIのCFカードスロットが非常にグレイトだと言えよう。すなわち、MI-E1が、ある意味でパーフェクトと言えるメール端末になる。
単純なことで、MI-E1にはP-in comp@ctを挿せる。挿しっぱなしにしておいても特に不都合はない。邪魔になるわけでもないし、増設メモリとしてはSDメモリカード(もしくはマルチメディアカード)を使えばいい。で、P-in comp@ctを挿しておくと、MI-E1がいつでも即、通信できまくりのメール・ウェブ端末になるのだ。
富士通のLOOX(エッジインモデル)もそうだが、通信端末本体にPHSが内蔵されている状態というのは、非常に快適だ。ケーブル接続等の些細な手間さえなく、一瞬の暇を見て積極的にネットの利用ができるからだ。
MI-E1とP-in comp@ctの組合せはまさにそうで、思い立ったら即メールなりウェブなりを使えるのがいい。加えて、MI-E1のメール受信機能に関しては、もうこれ以上ないかもしれないってほど、楽勝感が高い。
ひとつは、本体前面にある、メールチェックボタンの使用だ。「メールをチェックしてみてぇ~」と思ったら、このボタンを押すだけでいい。MI-E1が起動し一連のメール受信操作を行なってくれる。もの凄く楽勝。恐らく、PDAにおける快適なメール受信は、MI-E1とP-in comp@ctを連携してのこの方法か、あるいはPDA内にauの@MAIL端末やJ-PHONEのスカイメール端末を内蔵してプッシュ指向でメールを受信するスタイル(ていうかそんなPDAねえよ>俺)に行き着くのだろうとか、思わず遠い目をしてしまうほど、ラクにメールを受信できる。
もうひとつ、MI-E1には“タイマー受信”なるメール受信方法があって、これもまたすげぇ便利。タイマー受信は、一定時間おきに全自動でメールを受信する機能で、一定時間毎にメールを受信する設定や、特定の時刻が来たらメールを受信する設定にできる。例えば、1時間おきにメールを受信するとか、午前9時から午後5時まで30分おきにメールを受信するなんてこともできる。朝9時と11時と午後の1時と3時と5時に受信するという設定にもできる。もちろん、ユーザーは何もしなくていい。全自動でMI-E1がメールを受信しまくってくれる(ただしP-in comp@ct等の通信機器を接続しておく必要がある)。
全体的に、MI-E1とP-in comp@ctを組み合わせて使うと、非常に積極的に(出先で)メールを読み書きするようになる。メールチェックボタンやタイマー受信機能により、もうビシバシとMI-E1の中にメールが入りまくる。すげぇ怠惰なスタンスでいても、メールがMI-E1の中にたまっていく。で、これらを読み、ちょっと返事を出したいと思ったら、内蔵キーボードでペチペチと返事を書き、送信できる。簡単で手間がなく実用性がある。モバイルメール端末としてはかなり理想に近い使用感だと言えよう。
そんなわけで、まあ、JAVAスクリプトやフレーム対応のウェブブラウザなんてのもけっこうイケてるとは思うわけだが、ポータブルで現実的な送受信手段を持つメール端末として、MI-E1はホントに便利だなぁと感じている俺であった。
■やや不満な点など
MI-E1は俺にとって多くの面で納得できる、非常に高機能なザウルスとなった。もちろん、前のシリーズから大幅な変更(表示やインターフェイスやアプリケーションの削減等)があったので、そこからくる細かな違和感や不満もある。だが、それらをうち消してくれるほど、実用性と魅力に溢れた“すげーイカシてるザウルス”だと思える。
でも、うち消しきれない不満も残ったりしたので、MI-E1の後継機種がよりジョリーグッドになってくれればいいナ~という思いも込めて、敢えて苦言を呈したりしたい。
ひとつは、実際使い続けてみてわかったバッテリーの持ち。MI-C1などと比べると、かなり短いという印象がある。速度的にMI-C1よりもかなりサクサク動くし、通信系機能の楽勝感が高いので、ビシビシ使っちゃうというのもある。それからフロントライトを点灯させると「これってバックライト液晶!?」と思いそうになる色鮮やかさを見せる反射型液晶ゆえ、俺がフロントライト点けまくりというのもある。でも、やっぱ、フロントライト点けつつ通信とかちょこちょこやりつつで、トータル1時間半~2時間程度しかもたないというのは残念。超残念。明るい屋外でフロントライトを点けずに使えば、ん~、まあこの倍くらいの時間は使える感じなのだが、やっぱもっと長いバッテリー持続時間が欲しいところ。特に、MI-E1は専用のバッテリーを使い、しかも、付属のACアダプタがかなりデカいっていうかMI-E1本体よりずっと嵩張る感じなので、やはりこのバッテリーのスタミナ不足は残念感が高い。俺などはこの残念感を完全にうち消すべく、予備バッテリーを3本も買っちゃいました。
それから、前述のように、付属のACアダプタがゴロッとデカいというのが頭痛がするほど残念。持ち歩きたくないサイズ。今時の携帯電話のACアダプタ4個分って感じの容積ですなこりゃ。これはMI-E1のパッケージをなるべく安くするための処置だそうで、つまり、安く仕入れられるACアダプタを採用したんだそうだ。まあ、確かに安いほうがいい。そう言われてみれば、俺の使い方で連続2時間しか持たないというバッテリー容量も、気にしつつ使えば1日十分に使える。ザウルスばっかり使い続けるわけじゃないしね。そう考えてみると、バッテリーの持ちも、ACアダプタのデカさも、何となく納得できそうになる。
だがしかし!! やはり納得しちゃダメだ!! ていうか納得しないでいきたい!! ACアダプタさえちっこければ、バッテリーの貧弱さもなんとかカバーできるんだよアニキ!! ACアダプタがデカいから持ち歩きたくないわけで、そうなると俺みたいに予備バッテリーをバカ買いしたりするんだよ!! だから結局このデカいACアダプタが元凶!!
ACアダプタ問題、どーにかなんないのかナ~といろいろ調べたり試したりしたら、MI-C1に付いていたかなりコンパクトなACアダプタことEA-65がそのまま流用できる雰囲気。ていうか現在、MI-E1にEA-65を繋げて使い続けて10日以上が経つ。プラグの極性・サイズも、電圧も、電流の最大値も、なーんか問題なさげ。というわけで、俺はMI-E1にはEA-65がマッチすると信じ、俺のACアダプタ問題はこれにて一件落着。ただしこれは俺独自の強引な解決方法であるゆえ、俺と同じコトをやって、MI-E1およびACアダプタEA-65が融解ないし破裂ないし爆発炎上したりしてユーザーやユーザーの仲間が死亡したりしても誰も責任を取ってくれないので、自己の責任の上で試したり試さなかったりして欲しい。
あと、液晶パネルに、なーんか小さいゴミみたいのがある雰囲気なんですけど。まあいいんですけど。でもフロントライトを点灯するとかなり目立つんですけど。これはゴミでしょうか!? それとも反射型液晶ならではのドット欠け!? 俺は最近、フロントライト液晶搭載のケータイを何機種か買ったのだが、そのどれもに、MI-E1と同様のゴミらしき“目立つドット”が存在している。ん~、実用上まったく問題ないんですけど、嬉々としてMI-E1を使っているそのテンションが下がるひとつの要因になっているので、やはりうち消せない問題と言えよう。
あと、SDカードスロットやCFカードスロットに、なーんか折り畳み式みたいなフタが付くといいなぁと思った。カードを抜いた時に空洞ができるとホコリとかゴミとかが入り込みそうで怖いっス。
ついでに、SDカードを抜くときに、そのバネが強すぎで、何度かSDカードをビョーンって飛ばしちゃいました。注意深くやっても、たまに注意深さを失ってしまい、ビョーン!! これもどうにかして欲しい感じ。
あとキーボードを含む、本体前面にあるボタン類が、なーんかちょっと硬い感じ。硬いわりには一部のよく使うキーがヘタったりしがち(電源キーとかホームインデックスキーとか)なので、ん~、この硬さ・ヘタリ加減のバランスもご一考願いたいものだ。
あっ、あと透明のカバーだが、これはコレで安心確実で実用的ではあるが、結局は邪魔になりがちですな。個人的にはアイゲッティとかのカバーもいまひとつ馴染めなかったのだが、MI-E1のカバーはそのギミックも使用感もチャチな印象。カシオペアE-700みたいな(液晶保護ギミックのある)専用ケースを付属させるとかして、もうちょっとスムーズな使用感を追求して欲しかった。
それから付属・内蔵可能なペン。アレ、やっぱり短すぎ。まあ、文字入力はキーボードでやるから短くてもイイと言えばイイのだが、やはりあの長さ(MI-C1付属のペンと同じ長さ)は使いにくい。
あと本体前面の十字キーの真ん中に決定キーがあるMI-E1希望。あと本体のどっかに回せて押せるジョグダイヤルも希望。あとMP3プレーヤーとしてだけ(専用リモコンナシで省電力で)動作するモードとかも希望。あとSDメモリカードスロットもういっこ希望。それかCFカードスロットもういっこでもオッケー。もしくはインターネットビューカムをCFカード対応にしてくれること希望。それからDDIポケットがとっととCFカードサイズのPHSを出してくれることを希望。ていうかドコモのPHSの基地局の電波をもっと強くしてくれること希望。もしくはドコモの基地局を作りまくってくれること希望。あと……あっ、いつの間にか細かい文句を!! しかも俺独自の文句かも!! さらにはシャープと関係ない文句まで!!
そうなのである。細かい文句はいくらでもあるのだ。他にもレポート・自由帳がなくなったこと(MOREソフトで追加しないとそれらの機能で作ったデータが使えない)とかいう雑多な不満や、マルチメディアなザウルスなら本体に音楽とか動画の音とか出せるスピーカー内蔵してくれよとかいう欲張りな要求なんかはいっぱいあるのだ。が、それはそれで、未来に期待していきたい!! 現在のところ、MI-E1からは、つい数週間前まであった要望や期待に強く応えてくれている最も使いやすく強力なザウルスってことで、俺は非常に高い満足感を得ている。
■ URL
ザウルスMI-E1ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/001121-1.html
ザウルスMI-E1製品情報
http://www.ezaurus.com/
2000/12/25 00:00
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