■ああっ不覚!! 既に発売中だった……
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東芝 モバイルディスク MEHDD20A。オープンプライス。容量2GBのPCカードType II準拠ハードディスク。店頭価格は5万円前後
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先日、家族の者がウィルスをゲットして大切なデータが全部消えて涙目でマシンをリカバリしているのを見てからというもの、俺はいつもより余計にバックアップを取りまくっているのであった。
1週間くらいマシンを使ったら、とりあえず新たにできたデータを全部バックアップ!! デジカメで写真を撮りまくったらこれもとりあえずバックアップ!! スプレッドシートで新しい表を作ったらまたもやバックアップ!! ウェブブラウザにURLを登録しまくったらやっぱりバックアップ!!
オラオラオラいつでも来やがれウィルスめぇ~。いつだって俺ぁリカバリの準備できてんだゼぇ~。バックアップは常に最新なんだぜぇ~。ていうかウィルスチェッカ入れろよ>俺。でもこれまで1度もウィルスってのがやってきたことないのであった。まあウィルスに汚染されないとしても、ハードディスクというのはいつか必ず絶対にブッ飛ぶんだから、やはりバックアップは重要と言えよう。
バックアップを頻繁に取っていると、バックアップ先のメディアの手軽さを求めまくるようになる。俺の場合、手っ取り早くバックアップを取るのにはIBMのマイクロドライブを使っている。現在マイクロドライブ中最大容量の1GBのものを使っていて、常用のノートパソコンのPCカードスロットに挿すだけでバックアップの準備完了。思い立ったら即、簡単に使えるって点がイイ。
より念入りなバックアップもするゼ!! と市販のバックアップソフトと、それから手持ちの640MBのMOやDVD-RAMドライブを動員……とか思うものの、ノートパソコンにSCSIカード挿してMOつなげてバックアップソフトが動く様をじっくり眺めて待つなんてことを考えると、やはり、マイクロドライブみたいなお手軽大容量メディアが便利だ。
でも、最近はデジカメ画像が増えており、最低限バックアップしないといけないデータが500MBを上回ってしまった。これからも増えそうな予感。だいじょーぶかなー。あ、そう言えば、東芝から2GBのPCカード型ハードディスクが出るとか聞いてたなぁ……と思って調べてみたら、ギョギョギョ!! とっくの昔に出て、しかも販売中じゃないですか!! 不覚!! チェック漏れ~!!
■2GB!! かなり余裕!! 安心!!
不覚なんですよわかってくださいよ不覚で十分ですよそれを言うならふたつで十分ですよだゼなどと、ひとり孤独にわけのわからねえ戯言をほざいていたら、インプレスさん経由でこの2GBのPCカード型ハードディスクをお借りできたので使ってみた。
この製品、モノとしてはType IIのPCカードで、中に1.8インチのハードディスクが内蔵されているというもの。Windowsマシンなら標準のデバイスドライバで使えるので、つまり、PCカードスロットがあるマシンなら、挿すだけで即使えるようになる(まれに挿しても認識されないマシンがある、らしい)。容量は前述のように2GB。製品名は“モバイルディスク”という。
なお、このモバイルディスクの詳細については東芝の製品紹介ページを参照していただきたい。加えて、モバイルディスクのFAQを参照していただくと、話が早い。ついでに、東芝ダイレクトPCにて、とりあえずモバイルディスクを買っちゃったりするとこの記事を読む必要がなくなって効率的だと言えよう。
で、使ってみたところ、モバイルディスクは、2GBのハードディスクとして使えた。当たり前であった。それだけであった。終了。
ていうかおもむろに終了するのもナンなので、他のディスク類と比較するべく、ベンチマークなんぞを取ってみた。使用したマシンは、ThinkPad770X。コレのPCカードスロットを使った。が、なんか最近の俺の最強に強まってるはずのThinkPad770Xさん、PCカードスロットがやや調子悪気味。メモリースティックをPCカードアダプタに挿して、PCカードスロット経由で読もうとすると、まずマウントまでに30秒以上かかったりして。しかもなーんか読み出しが遅かったりして。たまにハングアップしたりして。これってThinkPadおよびドライバのせい!? それともメモリースティックのせい!? ともあれ、俺の環境でのベンチマークってことで、あくまでも参考値として捉えて欲しい。以下がその結果だ。
【俺環境におけるベンチマーク結果】(KB/sec)
| read | write | copy | |
SunDisk 80MB | 1289 | 429 | 613 | * |
Lexar128 MB(8X) | 1250 | 1209 | 834 | * |
マイクロドライブ | 1292 | 1096 | 812 | |
マイクロドライブ 1GB | 1263 | 1065 | 861 | |
モバイルディスク MEHDD20A | 1294 | 1208 | 909 | |
モバイルディスク MEHDD20A | 561 | 266 | 409 | ** |
ThinkPad 770Xの内蔵HDD | 6387 | 6132 | 5646 | |
(*はフラッシュメモリカード/**は後述のFilmPort経由での読み書き)
まず、マイクロドライブと比較してみると、読み書きはおんなじよーなスピード。LEXARの8倍速CFメモリカードとも似たような速度。とりわけ超っ速でも激遅でもなく、まあ、フツーに使えるのであった。
だが、やはり、2GBという容量はキョーレツ。場合によってはシステムもアプリケーションもデータも含めて全部入っちゃいますな。俺が最低限バックアップすべきデータは、現在約500MB。なので、これも、かなり余裕をもってバックアップできるのである。モバイルディスクになら俺のデータを3~4個分入れられる。例えば、ある程度大きな仕事なり、大がかりなデータ・階層変更なりがあっても、最初の分のバックアップ、作業途中の分のバックアップ、作業完了後のバックアップというふうに、作業経過ごとのバックアップを1枚のモバイルディスクに入れられるので非常に便利だ。
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専用ケースは四隅の柔らかいゴムでHDDを衝撃から守る。安心感アリでいい感じ
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ていうか!! これがあれば俺としては来年、いや再来年、いやもうちょい先まで、ちょくちょく快適にバックアップ作業ができるじゃないか!! そして時にはノートからノートへの環境移行作業なんかにも使える!! ある時はモバイルで仕事する時のデータ全部入りディスクとして役立つ!! 長期旅行する時(できねーけど)はこのディスク1枚を肌身離さず持ち歩けば大安心!! そう言えばモバイルディスクには、部分的に柔らかいゴムが付いていて衝撃に強そうで、ある程度の外圧にも耐えそうな硬さを持っていて、しかもわりとコンパクトな専用ケースが付属していた。んー!! これは買うしか!!
ということで、直前に書いた「これは買うしか!!」という文字列を入力した直後、俺は東芝ダイレクトPCにアクセスして購入ボタンをポチッと押してみた!! そして「ああまた押しちゃったよ最近は押してばっかでカード限度額ヤベえかもなー」と思いつつ、この節の最初の「ということで」以下の文字列を入力している俺なのであった。原稿料を貰う前から金銭的なプラスマイナスで負の値が出ている俺なのであった。
■USBにしていきたい!!
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<DIV ALIGN="left">ウェップシステムのFilmPort USB プラス。標準価格9800円。Type I/IIのフラッシュATAカードとスマートメディアのスロットを搭載。メモリースティック、マイクロドライブにも対応する</DIV>
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ところで、前述のように、俺のマシンのPCカードスロットは、どうもなんか、いまひとつシャキッと動いてくれない。いや、マイクロドライブもモバイルディスクもCFカードもPCカードもわりとフツーに動くのだが、ただひとつ、メモリースティック&PCカードアダプタを使った時だけ、30秒程度沈黙してしまうのだ。マウスカーソルすら動かない状況になる。その後、待ってればメモリースティックを認識して元通りに動くのだが……。それに、どのメディアを使っていても、ナンカの拍子に、PCカードを挿した瞬間マシンがフリーズしちゃうことがたまーにあるのだ。まあ、ホントにたまーにだが……。でもやっぱりどちらの症状もなーんか釈然としない。
もしかしたら、PCカードみたいなレガシーなモンはよして、USBとかを使えばいいのかも!? とか思って試してみた。主目的はストレージ系のカード類の使用なので、とりあえずはカードリーダーを。
で、探してみたのだが、Type IIのPCカードが使えて、どーせならスマートメディアも使えて、さらにはCFもメモリースティックも、あわよくばマルチメディアカードまで使えるというカードリーダーは、存在していなかった。CFだけとか、PCカードだけとか、CFとスマートメディアだけとか、そんな感じ。
俺の場合、やはりマイクロドライブとモバイルディスクを使いたいので、基本的にはPCカードが挿せればいい。ついでに、スマートメディアとかメモリースティックなんかをできるだけ挿せる、マルチスロットの製品ならなおいい。と思ったが、マイクロドライブ対応を謳った製品となると、かなり少なくなる。しかも俺は通販野郎なので、PCカードが挿せてマイクロドライブ対応で通販で買えるカードリーダーなのであり、それで見つけられたのはひとつだけだった。具体的には、ウェップシステムのFilm Port USB プラスという製品。
Film Port USB プラスは、その名のとおりUSB接続でパソコンにつながるカードリーダーで、Type IIのPCカードスロット1基と、スマートメディアスロット1基を持っている。Windows 95 OSR2.1/98/98SEおよびMac OS 8.5/9.0に対応していて、電源はUSBポートから取る。使用法は簡単で、専用のドライバをインストールした後、パソコンのUSBポートに繋げばいい。すると、(Windowsの場合)ふたつのリムーバブルドライブとしてパソコンが認識する。後は一般のリムーバブルドライブと同様、各ストレージ系カードが使える。
使えるカードは、PCカードアダプタがあるフラッシュメモリ類(マルチメディアカード/メモリースティック/CFメモリカード等)、PCカードのフラッシュATAカード、マイクロドライブ(マイクロドライブ付属のPCカードアダプタ使用)と、スマートメディア。もしかしたら~と思って前述のモバイルディスクを挿してみたら、難なく使えた。
ちなみに、コレを使い始めてから現在約2週間が経つのだが、非常にイイ調子。そう言えば、USB接続のハードウェアで調子悪かったことはほとんどなかった。そうかッ!! 乗り換えどきか!! そうだ!! 乗り換えどきなんだよ!! やるぜやるぜ俺はやるぜ!! ぜひUSB接続にしていきたい!! USB接続じゃない製品は見えないところにしまって忘れ去っていきたい!! そんな勢いで、最近はUSB接続できるデバイスを集中的に買い、試している。その結果は、またいずれ、まとめてご報告したいと思う。
■ URL
東芝モバイルディスク製品情報
http://www2.toshiba.co.jp/mobileav/products/hdd/index.html
ウェップシステムのFilm Port USB プラス
http://www.uepsys.com/fpusbplus.htm
IBMマイクロドライブ製品情報
http://www.jp.ibm.com/NewsDB.nsf/2000/06211
2000/10/30 00:00
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