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ぜってー落とさねえぜ俺はな!! ~ケータイ落下防止グッズ~
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■ケータイを落とさないために


 最近ではいろんなケータイ用ストラップが売られていて、なんかケータイ本体よりもむしろストラップの方が重要という方向のユーザーもいたりなんかする。まあ、ストラップを取っ替え引っ替え楽しむのも、ケータイ世代のひとつの遊びだと思うが、俺はあんまりそういう方向のストラップ遊びにはこだわったりしていない。

 だが、ストラップはいろいろ試してみている。カッコいいストラップとかイキなストラップとか可愛いストラップとかいう方向ではないのだが、わりと始終ストラップを探している。ケータイを落っことさなくなるようなストラップがないかなぁ、という感じで探しているのである。


ストラップ自体がふたつに分離するタイプ。ディパックなどにぶら下げて使うには便利だが、ストラップ自体を手首に通して使うなどすることが少ないので、落ちるときは確実に落ちる
 俺は、モノを落っことすというコトを過度に嫌う奴なので、とにかく何かを落としたくないと思う。まあ当たり前のコトだが、落としてもヘーキであるモノに関しても、ぜってー落とさねえぇ俺はな!! という勢いでビシッとホールドしているのである。が、時にはやっぱり落としてしまう。まあ、家の中で落とすなら大した問題にはならないし、地べたの上にポトリと落とすのも大事じゃない。

 しかし、落とした時に、落としたことに気づかなかったら!? 落とした場所が湖面だったら!? 落とした瞬間、ソレがクルマに轢かれちゃったら!? クルマじゃなくて電車だったら!? あるいは落下地点にワンちゃんのウンチくんが鎮座していたら!? 考えれば考えるほどイヤーンというコトになってくるわけだ。特に外出時頻繁に取り出して使うし、しかも顔に付着させて使用するケータイがワンちゃん……とか考えると、もはやこれは絶対に落としていいはずがない。落とした瞬間、そのケータイは全米震撼史上最悪究極無比のイヤーンな存在になってしまうのだ!! ってそんなにリキむこともないが、ケータイを落とさないためのストラップは、やっぱり必須だと思える。

 最近のケータイに付属するストラップにも、落下防止の工夫がされている。例えばドコモのD502iなどには、一般のストラップの先にパチンと止めるクリップ状の器具が付いている。これをシャツや上着のポケットなどに止め、不意の落下を防ぐというわけだ。このクリップタイプ、携帯時は安心できるのだが、通話時がけっこう面倒。電話を受けたりかけたりする時、いちいちクリップをピキッてはずさなければいけないからだ。

 カシオのcdmaOne端末ことC303CAや、ノキアのJ-PHONE端末ことDP-154EXなんかには、分離可能なストラップが付いている。ストラップ自体がふたつに分離するので、携帯時はしっかり端末を保持し、通話時はワンタッチでストラップを外せる。不意に外れてしまうこともないので比較的便利だ。なので、俺は一時このタイプのストラップを多用していたのだが、湖上で電話をかけた時にすげー不安になった。単純な話だが、分離タイプのストラップを使った場合、通話時のケータイは手で持ってるだけ。手を離せば水面にチャポンなのである。



■伸び縮み型ストラップ


携帯時も通話時もケータイの落下を防いでくれて便利だが、カールコード部分のテンションが強いと通話しにくい。逆に、そのテンションが緩いと、端末から手を離した時に地面まで端末が届いてしまう
 やはり携帯時も通話時も、不意に落とす危険のないストラップが欲しい。そんなわけで次に使ってみたのが、ビヨーンと伸び縮みするタイプのストラップだ。いや、ストラップと言うよりは樹脂製のカールコードだ。

 ケータイ売り場なんかに行くと必ずひとつやふたつはあるカールコードタイプのストラップだが、結論から言って、俺はわりと短期間でこのタイプのストラップを使うのをやめた。

 カールコードタイプのストラップは、基本的に体(衣服)のどっかに一端を装着し、もう一方は端末に装着する。で、携帯時は短くまとまっていて、通話時はビヨーンと伸びて、実用上はそーんなに問題なく使える。また、ケータイ用として売られているタイプは、少々重めのモノをぶら下げても伸び切っちゃわないような強めの弾力があるので、携帯時・通話時とも、端末をうっかり落としても地面にガチャンなんてこともない。

 でも、なーんか使いにくいのである。通話時、このビヨーンと伸びたカールコードが、妙に強めのテンションでケータイを引っ張り続けるからだ。まあ、別に、支障はないと言えばないのだが、なんか気持ち悪いのであった。じゃあもっとテンションが緩いタイプを、と思って緩いのを使うと、今度は落とした時にしっかり地面まで落下しそうなほどビヨヨヨヨーンと伸びまくる。

 それと、これは個人的見解だが、カールコードタイプのストラップを端末に装着すると、なーんか全体的な見栄えがヘボいのであってダサい感じ。

 そういうわけで、結局このカールコードタイプ、わりと何本も買ったりしたのだが、使うのをやめてしまった。



■ストラップはデフォルト、+α


釣具店などで見かけるピンオンリール。最近の軽いケータイは釣具用(ラインカッター等用)の小型のもので十分だろう。ピンオンリールのワイヤーの先の部分は、メーカーによって異なる。中央はシマノのピンオンリールだが、この先端部分はスナップ状になっていてケータイの取り付け・取り外しに便利
 前述のように、ストラップをカッコ良くしたりカワイクしたりすることに興味がない俺としては、ホントーは、フツーでフツーでしょうがねえほどシンプルなストラップを使いたいのである。単なるヒモ状態の、おもしろくもおかしくもねえ端末にデフォルトで付いてきたストラップをだ。

 でもデフォルトなストラップだと落としがち。しかし落下防止用のストラップを使っても快適にはならなかった。まーいーか、落ちたら落ちたでかまわねーか。落とさないようにせいぜい握力でも鍛えるか……なんて思っていたら、実は身近に非常に便利なグッズがあったのを思い出した。それはピンオンリールだ。  ピンオンリールというのは、ワイヤーやヒモをバネで巻き取るタイプの道具で、掃除機のコードを巻き取るあのシカケと同じような構造になっている。本体には安全ピンやクリップが付いていて、これを衣服やベルトなどに止める。で、本体から出ているワイヤーに落としたくないモノを装着して使う。いろんな用途に使われていて、例えば鍵束をピンオンリールに付けてベルトに装着すれば、外出時に鍵を落とすことがなく、鍵を使うときもワイヤーをギューッと伸ばせばいい。釣り人には当然の道具だったりして、ピンオンリールにランディングネットやラインカッターやペンチなんかを保持させて使う。 で、小型のピンオンリールにケータイを取り付けて使うと、これがけっこうイイ感じであり、かつ、安心して使えるのである。

 ピンオンリールは、当然だが前述の分離式ストラップのように、通話時にケータイ落としても落下することはない。また、カールコードタイプのストラップのように、(小型のものなら)引っ張る力もそんなに強くない。が、ワイヤーが出る長さに制限があるので、例えば腰にピンオンリールを装着していれば、地面に端末がぶつかってしまうこともない。

 それと、ピンオンリールは最初から"何かリング状の部分とつないで使う"ためのスナップなりスプリットリングなりが付いているので、そこにケータイのストラップをクイッと引っかければすぐ使える。外出時だけピンオンリールにケータイを付けることができるわけだ。

 それから、ピンオンリールは汎用的な道具なので、一工夫すればPDAやデジカメなどをぶら下げることも可能だ。まあ、ピンオンリールの巻き取りバネ自体にはそーんなにパワーはないので、PDAやデジカメを腰からぶら下げるなんてことはできないが、落下破損防止の道具としていろいろなモノと組み合わせて使える。

 てなわけで、最近の俺は、ケータイを始めとする各種小物にはフツーのストラップを付け、外出時にはピンオンリールとストラップをつなげて落下防止を実践しているのであった。ちなみに、ピンオンリールは、例えばアウトドア関係のショップや、鍵屋さん、それから釣具店に行けば手に入る。


ピンオンリールを衣服などに装着できるよう、裏側には安全ピンなどが付いている。ちなみに、エバーグリーンのピンオンリールには、本体裏側に安全ピンと平らなフックがついている製品があり、汎用性が高い。またその製品はヒモが金属(ビニール皮膜)なので非常にタフ
多くのピンオンリールのワイヤー部分は、長さが50~60センチ程度あるので、ケータイ用に使うのにちょうどいい



2000/06/12 00:00

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