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俺がCAMEDIA C-5050ZOOMを買った理由
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


CAMEDIA C-5050ZOOMを買った理由

オリンパス「CAMEDIA C-5050ZOOM」。F1.8の明るさを誇る、7群10枚の高解像マルチバリエーター3倍ズームレンズを搭載。現在の店頭価格は10万円前後
 オリンパスのCAMEDIA C-5050ZOOMとキヤノンのPowershot G3と競い合い中であって俺内部における人気を二分しているハイエンドコンパクトデジカメだ。つまり、拙者はたびたび「んーむ5050を持っていくかG3を持っていくかどーしよーっかなー!?」と迷ったりしている。両方ともイイんです。そして両方ともある意味個性的。撮れる写真もかな~り違う。結局、両方とも持ち歩いたりして荷物が重い拙者なのであった。

 てなわけで今回はその常用的高画素デジカメのうちの一機種、オリンパスのCAMEDIA C-5050ZOOMをば。C-5050ZOOMに関する詳細はメーカーの製品紹介ページをごらんいただくとして、まずはコレを買った理由などを。

 去年の秋から冬にかけて、仕事で何台もの最新デジカメをいじくった俺。いじくり過ぎて「デジカメ嫌いになっちゃうかも~」と思ったってコトは以前書いた。デジカメに対する好奇心が、台数をいじくりまくることで満たされた去年。最新デジカメについていろんなコトを知ったゆえ興味が薄れたとも言えよう。いわば食い過ぎ状態ですな。

 それとは別の意味で、デジカメ嫌いになりそーなフィーリングでもあった。というのは、デジカメ三昧の現在においてもまだ“フィルム式カメラ使用歴”のほうが長い拙者。デジカメの利便は好きだが、モノとしてはフィルム式カメラ(特に一眼レフ)ほどはデジカメを好きになれないでいる。デジカメには俺っちゅーオトコを熱くさせるメカニカルな部分が足りなくて電子的過ぎってのもあるのだが、それ以上にモノとして、こー、なんというか、薄っぺらくて刹那的な感じがするのだ。


 サイズ、性能、機能、経済性に利便等々、デジカメは機種毎にヒジョーにマトモで正しい魅力がある。けれど、外観とか質感だけで「くぅ~ッ欲しぇーッ!!」と思えるハードウェアは数えるほどしかないし先ほど数えたら数分でカウントを終了したほど。例えばジッポーのライターと100円ライターのように、あるいはガーバーのナイフとメーカー不詳のカッターナイフのように、なぜだかデジカメっちゅーモンには“持ち物としての物質的愛着”が湧きづらい、と感じる俺である。

 で、前述、何台も何台も何台も最新型デジカメをいじくった時にも、そういうコトを感じていた。デジタルカメラとしてすっげぇ良くできているとか激魅力的とかいう製品は多数あった。そういう魅力に「欲しい!!」と感じて「うっ!!」と気絶して気づいたら机上に置かれていた機種も何台かある。しかし正直なところ、その多くのケースで俺はデジカメの内容に惚れたのであって、物理的なモノとして惚れたよーな感覚ではないのだ。

 ところがCAMEDIA C-5050ZOOMは、まずその外観、それから手触りから俺の脳髄に染み込んできた。アタマでは「あーオリンパスのC-X0X0シリーズの最新5メガ機ね」とわかってはいたが、C-5050ZOOMを持つ手がいつまでもその感触を堪能していた。

 率直なところ、C-5050ZOOMであっても、例えばオリンパスのOMシリーズ一眼レフ(なくなっちゃいましたな)などと比べれば、メカニカルでカメラ的な魅力には欠ける。が、他一連のデジカメと比べると、ヤケに際立った質感的・外観的魅力がある。「ある」って言っても、まあ俺においての話だが……とにかくそれほど、C-5050ZOOMのイイ感触と超シブの外観と、ナゼか触り続けたくなってしまうようなモノ的良さを感じてしまったというわけだ。

 それで「いいなァ」と思いつつ、触り続けていたら、操作性面での魅力、さらには画質面での魅力を見つけ、ついに予約購入。内容が多少アレでも「このデジカメ超しびー!!」というコトで「えーい買っちゃえ!!」と思ったが、使用感や性能に正々堂々と後押しされて気分良く購入できた。


ダイレクトボタン&ジョグダイヤル

 外観がイイか悪いか、感触がどうか、シブいかダサいかカッチョイイかヘボかは現物でご判断いただくとして、俺的結論から言えばC-5050ZOOMはそれ以前のCAMEDIA C-X0X0系とは大きく異なる製品だと感じた。

 例えばC-4040ZOOMとC-5050ZOOMを大雑把に比べると、画質的傾向もちょいと独自なメニュー表示も見栄えもホールド感も基本的な機能も、まあだいたい同じって感じがする。細かい(!?)コトにこだわらなければ、4メガ機がC-4040ZOOMで5メガ機がC-5050ZOOM、と考えちまいがちだ。

 しかし使ってみると違う。従来のCAMEDIA C-X0X0と、このC-5050ZOOMは、かなり別物。違うメーカーの製品っていうか違う開発チームの製品っていうか、ずいぶん大きな違いを感じる。その最たる点が、C-5050ZOOMの新しい操作系であり操作感である。


 C-5050ZOOMには、新しいインターフェイスとしてダイレクトボタンとジョグダイヤルによる操作系が実装された。ダイレクトボタンは、主にマニュアル指向の撮影時に使う各種機能が割り振られているボタンだ。が、それを押しただけでは役立たない。ダイレクトボタンを押しながら、ジョグダイヤルを回すことで、初めて各種設定を行なえる。で、その使用感が俺に物凄くマッチした。

 ダイレクトボタンは6つあって、それぞれ、フォーカスモード設定ボタン、測光モード設定ボタン、露出補正ボタン、フラッシュ動作モード設定ボタン、セルフタイマー等設定ボタン、ドライブモード設定ボタン(デフォルト/カスタマイズ可能)。露出補正ボタンとフラッシュ動作モード設定ボタンを同時押しするとフラッシュ調光を行なえる。で、どれかのボタンを押すと、液晶画面上に選べるモード一覧が表示され、ジョグダイヤルを回すことでその中のひとつを選べるというギミックだ。

 要は、ダイレクトボタンを押しつつジョグダイヤルを回すと、即、けっこー細かな機能設定ができちまう、と。上記のとおり、ダイレクトボタン&ジョグダイヤルで設定できる機能は、フツーは専用ボタンを何度か押したりメニューの中にある項目を選んだりしないと設定できないもの。これをスパッと呼び出して設定完了できるあたり、非常に快適だと感じる。

 こういう、いわゆるショートカット的な操作系は、ある程度高機能なデジカメにも見られる。また、フィルム式で電子化されまくりの一眼レフカメラにもけっこーある。のだが、C-5050ZOOMの場合、非常に合理的に実装されているのがジョリーグッド!!

 まず機構としてよくできている。ボタンを押しつつジョグダイヤルを回さないと設定できない、というのは例えばフラッシュ動作モードやフォーカスモード切り替えに関しては「ちょっと回りくどい」と感じたりもする。ボタン一押しだけで済んだほーがラク、と。しかし、そう感じたのは最初だけで、使っていくと「不意に動作モードが切り替わっちゃったりしなくて安心」と思えるようになった。ダイレクトボタン&ジョグダイヤルは、機能へのクイックアクセスと誤操作防止を自然なカタチで具体化するアイデアなのであった。

 ボタン位置も良い。実は最初、けっこーバラバラの位置にあるダイレクトボタンに「あーもう覚えにくい」とか感じていた。だが、C-5050ZOOMを少々使い込むとイキナリ、その印象が変わった。まずは、6つのボタンが両手人差し指の位置にバッチリ来るというのが良い。加えて、各ボタンは手探りで探せる特徴的な形状・位置になっていること───ボタンの高さ、感触、位置が指先の感触だけで区別できるようになっているのが良い。C-5050ZOOMを少々使っていくと、わりとすぐにボタン機能や位置を“指が覚えてくれる”のだ。で、覚えた以降は、ユーザーはホールドする手はそのままで、さらに視線も液晶画面に向けたままで、スコスコスコッと多様な設定変更を行なえちまうのである。


 いやコレほんと、ユーザー本位のギミックでありボタン位置であり動作であると思う。使えば使うほど操作のスムーズさが増していくあたり、よく考えられている。……ただ、個人的にはジョグダイヤルの位置がちょーっと中途半端な印象もある。俺の手がデカいからだとは思うのだが、ジョグダイヤルが例えばAELボタンの下あたりにあったらサイコー!! かも。ついでに、設定時に画面に出てくるリング状のアニメーション、あれ最初すげーわかりづらいっス戸惑うっス。普通に縦とか横に並んでくれててイイっスよミョーに凝られると逆にわかりにくいっスよ、とか思ったりもした。まあすぐに慣れちゃいますけどネ。

 C-5050ZOOMはオリンパスのハイエンドコンパクト機ゆえ、機能は非常に豊富。Powershot G3のような、ある種ハデでヒキのある機能こそないが(ってどうしてG3と比べる>俺)、ことマニュアル指向撮影に関してはいろんなコトができまくりだ。そういう多機能さ高機能さを、「設定面倒だから使わなくていいや」という怠惰さに埋もれさせないギミックとして、このダイレクトボタン&ジョグダイヤルはマジでイカシてると思う。「いかに機能を用意するか」という段階から「用意した機能をいかに使わせるか」という段階へ入ったという象徴だよコレ、と思うのは考え過ぎか? ともあれそういう意味で、従来の機種から一皮むけたなぁと感じられるC-5050ZOOMのインターフェイスだ。


液晶が微妙に残念だが他はまあ文句なし

 それ以外の操作感・使用感としては、んーと、だいたい問題ない感じ。

 ボディは(おれにとって)やや小型なので、くわッ!! とホールドするにはやや高さが足りない気がするものの、ラバー張りのグリップ部と同じくラバー張りのレンズ部は持ちやすく安定感がある。本体背面には右手親指を置ける十分なスペースがあるので、指の置き場に困るってこともない。

 携帯性はイイほーで、レンズキャップもハズレにくくなった(よーな気がするんですけど気のせいですか!?)。ONにしやすい(けどOFFにはややしづらい)電源ボタン、4方向ボタンの中央にOKボタンを配したメニュー系ボタン、それから最初は記号の意味にやや戸惑うけれど覚えちゃえば超便利なモードダイヤルなど、どれも快適に使える。

 ちなみに……オリンパスのデジカメは、全体的には使いやすいほーだとは思うが、初めての人がいきなりスイスイと操作できるような“簡単さ”にはやや欠けるような気もする。最初にちょっとした敷居の高さがあるかもしれない。が、間もなく慣れられることと、慣れちゃえば効率よく操作していけるのもまたオリンパス製デジカメの妙味だと思う。

 ただ、ひとつ残念なのが、CAMEDIA E-10などから受け継いだと思われるマルチアングル液晶モニター。メーカー曰く「液晶モニターを下向き20度、上向き20、60、90度にそれぞれ可変できるマルチアングル機構により、ウエストレベルやハイアングルでの撮影が可能です」てなモニターだ。

 このモニター、便利ではある。横位置で写真を撮るには非常に便利。ローアングルで撮るときには特に便利で、楽な姿勢で液晶を確認しつつ撮れる。ややハイアングルの撮影にもやや便利で、机上の小間物とか食べ物とかを撮るときも役立ってくれる。が、縦位置での撮影時には全然役立たないのが残念。超残念。キヤノンのPowershot G3とかニコンのCOOLPIX5000とかのよーに、縦位置でも横位置でも役立つマルチアングル液晶にして欲しかった。でも液晶固定式よりはずーっと快適に撮影できるギミックではあるんですけどネ。


 その他、主立ったところでは、起動速度はそーんなに速くないものの、まずまず実用的な速度だと感じる。CAMEDIA E系がなくなって(なくなったんですか!?)、その後継機種的5メガピクセル機で、しかもマルチアングル液晶ってことで、当初は画像記録速度が超遅かったりすんのかしら? と思ったが、そういうことはなかった。実用上差し支えない程度にクイックに画像が記録され、その他のソフトウェア的な動作速度も十分速い。電池のもちも良く、5枚撮りのAEB撮影なんかしてると電池よりもずっと早くメモリがなくなる感じだ。

 それと、メニュー系の操作感でひとつ、老婆心的蛇足を。操作に慣れたり、機能を理解したり、自分が使う機能を心得てしまえば何のコトはないのだが、メニューの階層の深さに戸惑う人はあると思う。けっこー深いっスよ。そして階層毎の項目数も多い感じ。なので、例えば以前は押すだけ簡単デジカメを使っていて、そこから「これからは気合入れるゼ」ってことでC-5050ZOOMに乗り換えた場合には、メニューを把握するまで少々時間がかかるかも。メニュー内容が整理されてないとかダメとかヘボってわけではないのだ。多機能でありかつ、機能設定の自由度が高いからしょうがないってことですな。


凝れるしこだわれる画質

 最後に画質について少々。

 俺的結論から言えば、C-5050ZOOMはデフォルトの設定でかな~り楽しめるデジカメだと思う。ホワイトバランスも測光も正確な感じで、被写体および光加減および露出がキマった時にズギャーンと現れるスゴい解像感の写真、これは写真を堪能する上での大きな強みであり喜びだと思う。

 C-5050ZOOMは、ノイズが超少ないとか色がチョーキレイとかってデジカメではないと思う。画質については、よーく観察すると、例えば光量が十分足りているもしくな全然足りていない場合以外は、わりとサラサラしたノイズを感じたりする。が、そのサラサラ感が逆に高精細な印象を高めているケースが多い気がする。フィルムにおける粒状感と同様だと思うが、細部はサラサラしているものの、全体を見ると解像感の強い描写になっているような感じだ。時としてその解像感は“強烈”のレベルにまで。しかもソレを印刷するとドキッとするほど克明な写真が!! みたいな。

 色については、デフォルトの設定で撮ると、えーと、個人的な言い方で済まないが「見たまんま」であることが多い。ナチュラルと言えばナチュラルだが、良くも悪くも「見たままそのとおり」という感じ。リアル? と言えばそうだ。素材性が高い? と言ってもそうで、要は「オリンパスのカメラだから」という個性的な発色をしないように思う。ただ、設定でホワイトバランスを微調整(←ヒジョーにビミョーに調整可能だヨ!!)したり、コントラストや彩度、あるいはシャープネスを調整すれば、かなりダイナミックに発色や描写が変わる。

 C-5050ZOOMのプログラムオートや、あるいはシーンモードでは、何も考えずに撮っただけでうまく撮れることが多い。が、それは「キレイに」という印象ではなくて、「この風景を撮ればこうなりますな」という印象で、もうかなり素直なデジカメさんですねーという感じなのだ。時には「そう!! この光景!!」と喜べることもあれば、「こんなモンかぁ……ちぇ」と肩すかしを食らうこともあるだろうっていうか俺はそんな感じ。


何となくそのヘンの土手を撮ったもの。写真としては悲しさを通り越してオモシロくなってくるほど、見たまんまの平凡な風景となった。やっぱテキトーに被写体選んでもキレイな写真撮れるわきゃねえよなー、とか思う拙者。しかし、この超細い草ボーボーの被写体のディテイルをかなーり良く解像しているよーな気がしてならない キャベツ食いまくり中の象。いや動物園行なったんですけど、寒いもんだから他の動物みんな非活動的で象くらいしかいなかったんですよ被写体的動物が。って、またもやテキトーに被写体を選んだ俺だが、象の皮膚感をこーんなにビシッと出してくれたデジカメは初めてかもしれない

光量が多くも少なくもない部分は、なーんとなく粒状感が目立つような気がする。だが、そのノイズっぽさは、気持ち悪いわけでもキタナわけでもない(と感じる)。オリンパスのこの系統のデジカメは、黒がクッキリでて気持ちいいとも感じる ハイコントラストな被写体がハイコントラストのまま写ってしまった。色も見たままに非常に近い。正直なデジカメだと言えよう

非常に個人的な思いではあるが、見たままに写って「嬉しい」と感じた一枚。この抑えた黄色がね、黄色がね……って構図がイマイチっスね。すまんす 非常に個人的な思いではあるが、見たまんまに写りやがって「あーあ」と思った一枚。ここで露出や彩度を微調整するば、きっと期待していた紅葉が撮れたんだろうなぁ、と。でもその後再度現場に向かったら葉が散った後であった。なーむ。

 でも、画質的に目立った癖がないってのは、イイと思う。特に発色の癖が(ナイとは言わないが)少ない点は、予想を外れた大良好結果こそ出ないものの予想外の大失敗も起きないと思う。撮影者として、結果に対してストイックな判断を下せるというメリットもある。で、もうちょっとどうにかしたくなったら、画質を調整していく。自由に、自在に、ダイナミックに“作って”いくのだ。

 要は、こーゆーデジカメって、(使い込めば)非常にコントローラブルな道具になるんじゃないだろうか、と思うのだ。デフォルトでは普通に撮れる。素っ気ないほど当たり前に撮れる。だから基準がよくわかる。その先、パラメータを調整していくと、違う結果が得られる。さっきの普通画質と、今度の調整後画質を比べると、パラメータ変更がどう功を奏したのか失敗につながったのかがわかる。これは、最初から絵作り著しいデジカメにはできにくいことではなかろうか。

 てなわけで、画質面ではその素直さ&フレキシビリティのよーなところに魅力が感じられ、かつ、自主的に操作していける道具としての気持ちよさもあるC-5050ZOOM。一眼レフを持ち出すほどは気合入ってないけど、んーじっくり撮りたいは撮りたいんだよなー、という気分の時、実によく働いてくれる1台となっている。


・ CAMEDIA C-5050ZOOM製品情報(オリンパス)
  http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/C5050z/index.html

2003/01/20 15:44

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