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メモリカードも高速に読み書きしていきたい!!
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


IEEE1394でつないでます

LEXAR MEDIAのファイヤーワイヤーCFカードリーダー。USB 1.1と比べれば読み書きは超速!!
 くわッ!! また買っちゃったよーんデジカメ!! 今度はキヤノンのIXY DIGITAL 320だゼ!! 撮るぜ撮るぜ撮って試して堪能!! ていうかこのデジカメ200aとほぼ同じ外観ですな……とかいう話はまた今度として、今回はメモリカードリーダ・ライタについて。

 今秋はグレイトなコンパクトデジカメが多々登場している感じだが、それと同時にUSB 2.0製品もやや熱め。夏頃から盛り上がり始めたUSB 2.0関連機器が、いよいよ年末にかけてヒートアップしまくりてな感じだ。

 外付けのHDDやMOやDVD系のドライブからスキャナまで、USB 2.0対応製品が増えまくり中なのだが、個人的にはUSB 2.0対応のメモリカードリーダ・ライタに興味津々。例えば10月中旬から下旬にかけて、ロジテックのLMC-CA84U2、プリンストンテクノロジーのDulim602、Vertex LinkのRD6 USB 2.0が出てくる。

 このよーな製品を見ると、んむむー多種類のメモリカードを高速で読み書きできる点において、まったく今すぐ即購入したい気持ちである。……が、一応製品が出揃うのを待ってたりする俺でもある。そしてUSB 2.0製品出揃い待ちモードの俺は、当然まだUSB 2.0のカードリーダ・ライタは使えていないのである。

 で、何を使っているかと言えば、IEEE1394接続のカードリーダ・ライタだ。具体的にはLEXAR MEDIAのファイヤーワイヤーCFメモリカードリーダーという製品である。

 この製品、何がどーイイのかと言えば、単にCFメモリカードの読み書きが速いっちゅーコト。他一般的なメモリカードリーダ・ライタすなわちUSB 1.1接続のものと比べたら超っ速!! PCカードアダプタにメモリカードを挿し、それをPCカードスロット経由で読み書きするときよりも速い。非常に快適にデジカメの画像データ等をCFメモリカードから読み込めるっつーわけだ。

 ただ、この製品については、速さ以外の点ではあーんまり満足していない。不便ってわけじゃないのだが、要望がたくさんあったりする。例えばケーブルの太さをどーにかして欲しいとか、CFメモリカードしか使えなくて残念とか、本体の座りが悪い──本体はフラットだがケーブルが硬くて太いので机上にシックリとセットできないなど。ぶっちゃけた話をすれば、市場にこの製品くらいしかIEEE1394対応CFメモリカードリーダ・ライタがないので使ってるんです、みたいな。


変換していきたい!!

パナソニックのSDメモリーカード用コンパクトフラッシュアダプター「BN-CSDABP3」
 何だかんだ不満を持ちつつもLEXAR MEDIAのファイヤーワイヤーCFメモリカードリーダーを使用中だが、やはり高速でCFメモリカードの読み書きできるのはもの凄く快適だ。時々他の種類のメモリを読み書きする時に、例えばメモリースティックを使うときなんかは、USB 1.1接続のカードリーダ・ライタを使う。と、これがずいぶんとトロいのであり、そんな時に「あぁLEXARのアレは快適だなぁ」と改めてIEEE1394接続の気持ちよさを認識する。

 現在の俺の環境においては、CFメモリカードは快適に使えるのだ。LEXARのアレがあるから。しかし、他のメモリカードはイマイチ快適ではないのだ。USB 1.1対応のリーダ・ライタしかないから。じゃあ前述のUSB 2.0対応のリーダ・ライタを速攻で買……と思うが、現在はまだ待ちモードなのであり、実を言えばimationのFlashGO! マルチタイプのUSB 2.0対応&対応メモリ増加版のような製品が出てくるんじゃないかと思って牽制していたりする。さておき、CFメモリカードはLEXARのアレを使えば快適だが、他のメモリカードは快適じゃない。この環境をどうにかしていきたい俺なのであった。

 で、最初に手を出してみたのが、パナソニックのSDメモリーカード用コンパクトフラッシュアダプターことBN-CSDABP3。SDメモリカードをCFメモリカードに変身させるアダプタだ。なんで手を出したかと言えば、今秋の新型デジカメとか、他の小型ガジェットとかを見ていると、どーもSDカードの勢いが凄まじいゼと。欲しいかも!! と思う製品はSDカード対応だったりしがちだゼと。きっとこの先SDメモリカード使いまくるよーになるんだろーナと思ったところで、じゃあSDメモリカードとCFメモリカードの垣根をなくすこのアダプタしかないゼ、と。

 てなわけで早速購入・使用してみたわけだが、んーむ、こりゃ便利ですな。使い方も何もなく、BN-CSDABP3にSDメモリカードを挿せば、そのままCFメモリカードスロットに挿して使えるようになる。アダプタ自体がType1のCFメモリカードサイズなので、一般のCFメモリカード対応デジカメからPDAまで分け隔てなく使える。もちろんLEXARのアレにも挿せて、高速で読み書きできる。


 BN-CSDABP3の細かな使用感だが、全体的に問題ナシであるものの、SDメモリカードを挿す部分がミョーに緩くて心配と言えば心配。このテのアダプタは、メモリカード等を挿したときにカチャッてな感じの“装着感”があるのが普通だ、と思っていた。今、俺は、カードを挿し込んだ!! という実感を伴う手応えだ。が、BN-CSDABP3にはそれがほんのすこーししかなく、SDメモリカードがスルッという感じで入る。挿した状態のSDメモリカードも緩い感じで、微妙にグラついたりする。まあこの手応えのなさや緩さは、実際には何ら問題を起こす要素ではない。のだが、なんかちょいと気分的にヘンな感じではある。

 しかし、このBN-CSDABP3、実用性は非常に高い。てのはSDメモリカードは比較的に高速で読み書き可能で、また、大容量のものも多く販売されていて、ついでに、相対的にさほど高価ではないのだ。そのよーな身近なカードを、CFメモリカードとしても使えるってのは良い。BN-CSDABP3を持っていれば、SDメモリカードを買った時点でソレをSDメモリカード兼CFメモリカードとして使えてお得感が高いかも!! と。

 む。そうだそうだよ。これからはSDメモリカードを買って、それをCFメモリカードとしても使って……そうだそうしよう兼用して節約していきたい!! そう思った瞬間もう1個BN-CSDABP3を買っちまいました!! ていうかソレって節約の逆の無駄遣いかも>俺。


もっと変換していきたい!!

ダイヤテックのCF-PCカードアダプター「CTOP」
 そんなハコビでLEXAR MEDIAのファイヤーワイヤーCFメモリカードリーダーすなわちとても速いリーダ・ライタでSDメモリカードとCFメモリカードが使えるようになった。メモリカードの読み書き速度的に言えば、これまで一点豪華主義であった環境が、二点豪華主義になったのだ。

 するってぇと、二点だけでなく三点、四点、ていうか全部のメモリカードをLEXARのアレで高速に読み書きしていきたい!! と思うようになった俺。あぁそう言えばスマートメディアをCFスロットに挿せるようにするアダプタみたいなのもあったっけ!! それから他にもその手のミョーなアダプタが!! と一気にネットを検索し始めた。もちろん、全ての手持ちメモリカードをLEXARのアレに挿せるようにするためだ。

 結果、ハギワラシスコムのHPC-CSA01とか、プラネックスのCF-MSをはじめとする各種アダプタなどを見つけたが、同時に俺の変換系カード類も引き出しから見つけた。何とまあ!! 俺ったら各種PCカードアダプタを持っていまくりなのか!! SDメモリカードおよびマルチメディアカード用、スマートメディア用、メモリースティック用、CFメモリカード用、さらにはxDピクチャーカード用のPCカードアダプタまで!! xDメモリカード対応製品持ってないのに!! つまり、これら多数のPCカードアダプタが全体的にムダになってしまいそうな雰囲気なのだ、CF系アダプタカードを買い始めると。……そこで、例のアレを買ってみることにした。すなわち、ダイヤテックのCF-PCカードアダプターことCTOPである。

 CTOPは、各種PCカードをCFカードカードスロット(Type1)に挿せるように変換するアダプタだ。コネクタ部がCFメモリカードと同じサイズで、その後ろからPCカード接続用のコネクタが伸びている。コネクタ部分はゴムカバーで覆われており、CFカード部とPCカード接続部はフレキシブルで折りたたむことができる。

 多種多様なPCカードアダプタを持っており、それらアダプタをムダにせずにCFカードスロットにて活用したいユーザー=俺にとっては、非常に都合が良くて便利な製品ではある。また、マニアックだが定評のある製品を多々発売しているダイヤテックの製品ってことで、俺としては安心感もある。のだが、しかし、失礼な話ではあるが、この製品を手にした瞬間、俺は笑ってしまった。

 なんとまあ強引なハードウェアなのだろうか。PCカードを無理矢理CFスロットに入れるべく、子亀の上に無理に親亀を乗せているようなスタイルだ。利便を図ったゴムカバーも、何だかこうアイデア商品みたいで微笑ましい。そして全体的に古き時代の秋葉原感があるというか、ジェンダーチェンジャー3段重ねみたいな試行錯誤感があるというか、非スタイリッシュというか、「そのまんまやないかい!!」というツッコミを入れられる余地満載というか、なんだか親近感を伴う笑みを誘発してくれる外観なのであった。


すげぇ便利だけど……

リーダライタやアダプタのおかげで非常に便利になった。メモリカードの種類が多いのは市場競争という面でナイスではあるが、一ユーザーとしては統一していただきたいという面も
 しかし、使ってみたら実に便利だと感じた。とりあえず前述の全PCカードアダプタを使ってみたら問題なく使えたし、やはり前述のLEXARのアレに挿しても大丈夫。

 この1枚のアダプタことCTOPにより、俺の手持ちの全てのメモリカードが、LEXAR MEDIAのファイヤーワイヤーCFメモリカードリーダーで、高速にて読み書きできるようになった!! うれP!! 眠っていた古いサイバーショットを使う気になったゼ!! FinePixも使いたい気分!! CTOPによって大いなる実用性を得た俺のメモリカード類であった。CTOPの値段は、ダイヤテックのオンラインショップで4980円。この価格でこの実用性は安い。

 のだが、でも、結局、こういう実用性って、本来はなくてイイはずなのではなかろうか。CTOP自体は非常に便利だし有り難い製品と言えるが、その“便利で有り難い感じ”は、メモリ市場のおかしな歪みから生まれたものだ。

 例えば市場に1~2種類のメモリカードしかないなら、コトはここまでおかしな状況になっていない。各社が別々の規格・カタチ・意図のメモリカードを出しまくるから、アダプタだスロットだ何だとメモリカードを読み書きするシクミも多種多様になり複雑化しちまうのである。その複雑化を単純化の方向へ持っていくCTOPは混沌の中の秩序でありナイス偉いグレイトと言えるが、核戦争後の放射能除去装置(ってそんなモンねえよ>俺!!)みたいで、製品の向こうにメモリ市場の残念感が見え隠れして悲しい。

 オイこらS社!! 独自規格メディアばっか作ってんじゃねえ!! てめえT社!! スマートメディア作っといていきなりxDとか言い出してんじゃねえ!! M社も力技でSD普及させようとすんな!! 一種類にしてくれ一種類に!! と言いたい消費者は多いのではないだろうか。実際、スマートメディアのPCカードアダプタを3枚も買わされて悔し~ッ、とか、ええっメモリースティックってフツーのノートにはそのまま挿せないんだぁ知らなかった~、とか、メモリ市場の陰で悲しい思いをしているユーザーは多かったりするし、大手メーカーとのシガラミで残念感のあるメモリカード対応の自社製品を出さざるを得なくなっちゃったけどどうにも文句は言えない技術者さんおよび広報さんもいたりする。

 でもまあ、多様性は楽しさおもしろさに直結するって部分が大きいので、メモリの種類が多いのをそのまま否定したくはない拙者。また、適材適所的に性能やサイズの違ったメモリカードがあるのは、ハードウェアがより洗練されたモノになることを助ける点でナイスではある。

 のだが、一消費者としては、メモリとかリチウムイオン電池とか大容量ストレージメディアとかケーブルとかコネクタとかリモコンとかいったモノは、なるべく統一していただきたいし、必要最小限だけ買って節約したいし、末永く使いたいしで、そういう統一性の部分に技術と金を使っていただきたいなぁと思うわけだ。


・ ファイヤーワイヤーCFメモリカードリーダー製品情報(LEXAR MEDIA)
  http://www.digitalfilm.com/japan/products/prod16_FWreader_main.html
・ BN-CSDABP3製品情報(パナソニック)
  http://www.pcc.panasonic.co.jp/p3/products/pccard/cardadapter/bncsdabp3/index.html
・ CTOP製品情報(ダイヤテック)
  http://www.diatec.co.jp/news/ctop_pr/index.html

2002/10/28 15:07

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