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ケータイ新機能チェック
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「au Smart Sports」でランニング生活
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2月17日に第2回東京マラソンが開催された。思えば1年前、運よく東京マラソンの出場権が当たったのに、十分な練習もしないまま出場してしまった。前日もあまり睡眠がとれずに極寒の東京都内を走りはじめた。最初はそこそこ快調だったものの、20km地点から左足が痛くなり、その後は歩いたり走ったりの繰り返し。1回目だったこともあり、途中の給食地点は店じまいが続く。財布を持っていなかった私は応援の方からもらったチョコレートがゴールを目指す支えだったのを覚えている。
残念ながら今年は出場権が得られなかったため、昨年の恩返しにと自らもチョコレートを配ってきた。昨年と違って、給食も沿道からの支援も十分に提供されていたようだった。いわゆるお祭りなので、応援するだけでも楽しい。とはいえランナー願望がある自分としては、やっぱり走る側で参加したい。来年の抽選がどうなるかはわからないけれど、ちょうど最近「au Smart Sports」というサービスが始まり、GPS対応の「Run&Walkアプリ」がダウンロードできるようになった。戻るなら今しかない! というわけで、さっそく同アプリを試してみた。
■ 「au Smart Sports」とは
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PCで走行記録を確認することもできる
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「au Smart Sports」は、auが提供するGPSケータイを活用したランナー支援サービスだ。無料のBREWアプリが配布され、実際に走ったコースがGPSで記録され、ケータイやPCから確認できるのがうれしい。トレーニング中も「現在128人がワークアウトしています」などと表示されるため、なんだか頑張る気持ちになれる。そう、一人じゃない感じがするのだ。
ダウンロードすると、まず会員登録が求められる。主要メニューだけ使える無料のライト会員と、全メニュー使えるが情報料がかかるベーシック会員の2種類がある。とはいえベーシック会員も2009年1月31日までは情報料が無料なので、とりあえずベーシック会員になって、いろんな機能を試してみるのがいいかもしれない。今のところベーシック会員のみ使える部分は、パーソナルトレーナーモード、ペースメーカーモード、お気に入りペース、BIKE機能の4つだ。
なお「Run&Walkアプリ」の使用中は、GPSで取得した位置情報がサーバーに送信され、地図をダウンロードし続けるので、「au Smart Sports」を試すだけでも、パケット定額サービスに入っていたほうが安心だろう。ちなみに、最新の春モデルの一部には同アプリがプリセットされており、それ以前に発売された端末でも対応している端末もあり、その場合はアプリをダウンロードして利用できる。自分のケータイで使えるかどうかは、auのサイトで確認してほしい。
■ まずはフリーランモードを試してみた
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走った距離や時間、速度、消費カロリーなどが確認できる「DATA」タブ
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「Run&Walk」機能には、パーソナルトレーナーモード、ペースメーカーモード、フリーランモードの3つの走行モードが用意されている。最初にフリーランモードを試してみた。操作方法やどういう動作をするのか把握するために歩きながら動きをチェック。走行開始ボタンを押すと、位置情報取得画面がしばらく表示されて、MAPとDATAという2つのタブが現れる。DATAタブでは、走った距離と時間、現在の速度、消費カロリーが表示される。MAPタブでは地図と現在地が表示される。地図はいわゆる都市地図で、詳細ではないものの走る分には問題ないレベルだ。5分ごとにガイド音がなるので、通常は閉じてポケットやバッグに入れて走ることになる。
走ったコースは、携帯サイトやPCサイトで確認することができる。走行ルートや標高データが表示されるのは結構おもしろい。まるでマラソン中継のデータ表示のようだ。なおPCサイトのログインにはIDやログインが求められ、モバイルサイトで確認することができる。ワークアウトデータは、1日あたり距離が長いほうから3回分まで残せるようになっている。
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現在位置や移動経路を確認できる「MAP」タブ
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パーソナルトレーナーモードでは、想定ペースとの差を確認できる「ペース」タブが利用できる
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■ 走りながらLISMOを楽しむ
この「Run&Walkアプリ」はLISMOとの連携が考慮されており、音楽を聴きながら走るのならケータイ1台で間に合うようになっている。実はLISMOを使うのは今回が初めてだったのだが、イヤホンで聞けば十分に高音質。いつもはiTunes Music Storeで音楽やビデオをダウンロードしているので、ダウンロード購入には全く抵抗ないが、せっかくサイトで紹介しているプレイリストも、1曲ずつしかダウンロードできないのはちょっと大変。そして1曲の単価も若干高め。もっとも、パソコンを使えば音楽CDからファイルを作って転送できるので、手間はかかるが、こちらの方法もある。
音楽を聴いていても、ガイド音はきちんと割り込んでくれるので安心して走ることができる。ところで、私の使っているW52CAは標準でイヤホンが付いていたが、ケータイは白い筐体なのに、イヤホンは黒のゴムコードっていうのは少し格好悪い。スマートにスポーツするために、そのうち格好良いイヤホンを買いに行くつもりだ。
■ 谷川真理さんによるパーソナルトレーナーモード
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現在は女性を意識したパーソナルトレーナーモードが用意されている
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「au Smart Sports」がただのアプリやサービスでないのは、マラソンランナーである谷川真理さんをキャラクターに据えた「パーソナルトレーナー」によるところが大きい。パーソナルトレーナーモードを利用するにはベーシック会員への登録が必要になるが、4週間で体を作れるよう、変化のあるトレーニングメニューが用意されている。おいしいものを食べても太らない体を目指す「スローランで美ボディ☆」(初日は時速4.8kmで15分)、走れる体を目指す「続けられるカラダ作り」(初日は時速10kmで12分)の2コースが用意されている。
パーソナルトレーナーモードでは、MAP、DATAに加えてペースのタブが追加され、ペースを意識しながら走ることができるようになっている。グラフとアイコンで自分の速度や走行割合を把握できるので、時々ペースを確認して取り組むとよいだろう。そのほか、ワークアウトの基礎知識、谷川真理さんのコラムという読みものが用意されている。
■ ペースメーカーモード
慣れてきたら自分でペースを決めて走ってみるのが効果的だ。自分で4区間に分けてペースを設定できる「お気に入りペース」や、「しっかり歩く」から「トップアスリートに挑戦」までの5段階用意されているプリセットペースを選んでスタートする。区間でペース配分を変えるなんて凝った設定は……と思うかもしれないが、単に緩急をつけるだけでなく、練習コースの上り下りの速度差を吸収するためにも役立ちそうだ。
<プリセットペース>
しっかり歩く |
45分 |
5.0km |
6.6km/h |
最初のジョギング |
18分 |
3.0km |
10.0km/h |
女性にオススメ |
30分 |
5.0km |
10.0km/h |
男性にオススメ |
25分 |
5.0km |
12.0km/h |
トップアスリートに挑戦 |
40分 |
10.0km |
15.0km/h |
■ auおすすめコースにチャレンジ
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おすすめコースの走行記録。標高データも確認できる
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おすすめコースは、東京都のみ3カ所、それ以外の都道府県では1か所ずつ全国で登録されている。お気に入りコースに登録すれば、近くのおすすめコースで試してみるといいだろう。私はそこそこ近くて距離もほどほどの代々木公園コースに出かけてみた。
おすすめコースを設定しない状態では現在地がほぼ中心の地図が表示されるが、おすすめコースを設定すると、おすすめコース全体が表示される地図に固定され、その上を現在地を表すマーカーが動くようになる。
どのコースでもそうだが、実際に来たことのない場所だとなかなか走りながらコースを把握するのは難しい。時間に余裕があるなら、一度歩きながら確認しておくと、次回から安心してコース通り走れるだろう。ただ、代々木公園コースでは、最初の分岐点で直進するはずのところが、実際には封鎖されていた(3月3日時点)。スタート地点が入り口ではなく公園の中心になっているなど、とくに目印がない場所になっているのも少し不自然に感じた。また、一般の道路を走ったときと比べて実際のルートと記録される走行ルートのずれが大きいことにも気づいた。理由はよくわからないが、場所によってはそういうこともあり得るので、はじめてコースを確認する際は注意しよう。
■ RunとWalkだけじゃない
BIKE機能にはフリーランモードだけが用意されている。スタートやストップなどの操作がすべて1ボタンと簡単なので、グローブをしたままでもそれほど操作しづらくはないはずだ。Run&Walkと比べて追加機能があるわけではなく、メニューがシンプルになっており、おすすめコースがBIKE用になる点、走行結果がBIKEとして記録される点が異なる。
Run&Walkと違って注意したいのは、数時間を超えて走るランナーはそうそういないと思うが、高速で移動するロードバイクだとフル充電したバッテリーがなくなる可能性もあるので、この点は注意が必要だ。数時間走った記録がなくなると、使うのが楽しくなったところに水を差してしまいかねない。
■ とにかく試してみるのがオススメ
いろいろ試した結果、GPSの性能が十分活かされ、操作性もこなれた良いサービスだと改めて感じた。ランニングやバイクでトレーニングしているau利用者は、ぜひ試してみることをオススメしたい。今後も新しい機能やメニュー、コンテンツが追加され、筆者を来年の東京マラソン完走まで導いてくれることを期待している。
■ URL
サービス概要
http://www.au.kddi.com/ezweb/service/sports/
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(株式会社ゴーガ:小山文彦)
2008/03/26 14:34
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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