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第2四半期のモバイル端末出荷数、PCの減少でマイナス成長

スマホ拡大もタブレット、PCが減少

 IDC Japanは、2015年第2四半期(4~6月期)における、スマートフォンやタブレット、パソコンなどからなる国内モバイルデバイス市場の実績と今後の予測を明らかにした。

 同社の調査によれば、スマートフォン市場、タブレット市場、パソコン市場、データ通信カードなどの市場を合計した国内モバイルデバイス市場の出荷数は、2015年第2四半期で前年同期比5.8%減の1065万台になった。

 スマートフォン市場は、新製品やフィーチャーフォンでAndroidを搭載した端末の出荷増で前年同期比23.6%増のプラス成長になったが、タブレットが前年同期比13.4%減になったことに加え、パソコンは前年同期比36%減と大幅なマイナス成長で、市場全体のマイナス成長につながったとしている。

 2015年通年のモバイルデバイス市場は、前年比4.1%減の5000万台と予測されている。パソコン市場は2015年も2桁のマイナス成長が予測され、タブレットも需要の一巡と大型スマートフォンの競合によりマイナス成長になると予測。一方、スマートフォンはフィーチャーフォンからの切り替えが進むことなどからプラス成長を見込む。

 こうしたことから2015年の国内モバイルデバイス市場は、家庭向けで前年比0.2%増の3879万台、法人向けは16.5%減の1121万台、全体で4.1%減の5000万台としている。

太田 亮三