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パソコンやスマホが不振、第3四半期のモバイル端末は前年比2割減

 IDC Japanは、スマートフォンやタブレット、パソコン、データ通信カードなどを含めたモバイルデバイス市場について、2014年第3四半期(7月~9月)の国内出荷台数実績をまとめた。あわせて2014年通期、2015年以降の動向の予測も示されている。

 同レポートによると、第3四半期の出荷実績は前年同期比19.9%減少し、1039万台となった。落ち込みの大きな要員はスマートフォンで、iPhone 6/6 plusが登場する直前の時期となったことによる買い控え、Androidスマートフォンの不振が影響した。パソコン市場でも、Windows XPサポート終了によって沸いた特需の反動が今回、影響した。

 2014年通年では、iPhone 6/6 plus以降、スマートフォン市場は好転する兆しがある一方、パソコン市場は縮小傾向が続くと推測。このため出荷数は5142万台(前年同期比8.6%減)になるという。なお、内訳は、スマートフォンが2569万台、タブレットが818万台、パソコンが1541万台、その他通信データカードなどが214万台とされている。

 2015年はスマートフォン市場が前年を上回る可能性がある一方で、タブレット市場の伸びが大きく鈍化、さらにパソコン市場も2桁のマイナス成長になると同レポートでは予測する。そのため、2015年通期では前年比2.3%減の5026万台とされている。

関口 聖