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KDDIとテラドローン、LTEドローンの運行管理システムを開発

「4G LTE 運行管理システム」リアルタイム制御画面

 KDDIとテラドローンは、4G LTEネットワークと活用したスマートドローンの運行管理システムを開発した。4月より実証実験を行う。

 両社が開発した「4G LTE 運行管理システム」は、LTE通信機能を搭載する「スマートドローン」を遠隔で制御するシステム。従来は人が目視できる範囲内でのみ飛行できていたドローンが、より広いエリアを飛行できるようにするもの。農業や測量、検査といった分野での空撮・計測用途や、物を運べることから配送サービスや災害時の活用が期待されている。

フライトプランの策定画面

 運行管理システムでは、自律飛行するドローンを使用する。フライトプラン(飛行計画)を三次元の地図上で設定して、LTE経由でドローンに送信する。撮影した映像や測量データをリアルタイムで伝送できる。

 フライトプラン策定時に飛行禁止エリアやビル配置を把握することで事故の予防につながるほか、複数のドローンが同じエリアを飛行する場合も衝突を回避する設計となっている。LTEの電波が入りづらい弱電界エリアでは、警告を表示したり、飛行ルートの変更によって回避する。緊急時の強制帰還にも対応する。

 両社は今回の 運行管理システムを「スマートドローンプラットフォーム」の第1弾と位置づける。今後、収集したデータを解析するクラウド機能などを開発し、トータルソリューションとしての提供を目指す。

【お詫びと訂正 2017/03/24 15:30】
 初出時、見出しの社名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。