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ソフトバンク出資の低軌道衛星OneWeb、静止衛星のIntelsatと合併

 次世代衛星通信のOneWeb(ワンウェブ)は、Intelsat(インテルサット)と合併すると発表した。OneWebに出資するソフトバンクグループは、新会社の株式を議決権ベースで39.9%保有する筆頭株主となる。

 OneWebはソフトバンクグループが出資する米国のベンチャー企業。低軌道に大量の衛星を打ち上げ、衛星によるブロードバンドサービスの提供を計画している。

 一方のIntelsatは、1965年に設立された国際機関に端を発する衛星通信企業。約50機の静止衛星を運用し、世界の200カ国以上をエリアとする衛星通信ネットワークを展開している。

OneWebを紹介するソフトバンクグループの孫正義氏(2月8日の決算説明会にて)

 Intelsatは合併により財務体質を改善し、OneWebには両社の衛星通信ネットワークが統合されることで、計画が加速するメリットがあるとしている。

 合併はIntelsatの株主の承認を得た後、OneWebの株式をIntelsatの株式へと交換する形で行われる。Intelsatのニューヨーク証券取引所への上場は維持し、OneWebの衛星工場やIntelsatの米国内拠点なども継続して営業する。

 ソフトバンクグループは、株式交換とあわせてIntelsatへの出資も行い、Intelsatの株式を議決権ベースで39.9%保有。追加で議決権なしの優先株式も取得する。