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ソフトバンク「+Style」に軍事技術応用のスマートサイクルグラスなど11製品追加

 ソフトバンクは、IoT製品やベンチャー企業の新製品を中心に、ユーザー参加型の共同企画やクラウドファンディング、完成している製品の販売などを手がけるサービス「+Style」に11の新製品を追加した。クラウドファンディンとして量産化のための出資を募るのが4製品、量産化が決定しており、「+Style」のWebサイトを通じて日本で販売を開始する製品が7製品となっている。いずれも8月中に詳細が発表されたり、販売が開始されたりする予定。26日にはこれらラインナップに加わる製品の説明会も開催された。

クラウドファンディングに登録される4製品

 クラウドファンディングに登場する4製品は、着るだけで活動量計として心拍数などを計測できる、AiQ製の「BioMan」(バイオマン)、オープン認証規格に対応し、二段階認証で指紋センサーを利用できるAuthenTrend製の「ATKey.Pro」(アットキー プロ)、ハーブなどの植物と金魚鉢を合体させ、水槽の水を植物の養分にするなどの生態系を創りだすARKY製の「Herbs & Fish」(ハーブ&フィッシュ)、海外で広がっている無線通信規格のZ-waveに対応し、風向や湿度などを計測し無線で宅内にデータを送信できるPopp & Co.製の「Z-weather」(ジーウェザー)の4つ。

「BioMan」(バイオマン)
「ATKey.Pro」(アットキー プロ)
「Herbs & Fish」(ハーブ&フィッシュ)
「Z-weather」(ジーウェザー)

販売予定製品

 「+Style」の「ショッピング」カテゴリーに登録され、オンラインで販売される予定の7製品は、いずれも8月下旬の販売を予定する。

 Kopin製の自転車用ウェアラブルグラス「Solos」(ソロス)は、米オリンピック代表チームにも採用されているという製品で、米国と同時期に発売される形。同社は軍事技術を民生品として展開するために独立した企業で、「Solos」の光学システムはオリンパスの瞳分解方式を採用。KopinはF-35のパイロットが装着するヘルメットに内蔵されるディスプレイデバイスの開発も担当したとのことで、「Solos」のディスプレイデバイスもKopinが手がけている。

自転車用ウェアラブルグラス「Solos」(ソロス)

 「Solos」はスマートフォンと連携した情報を表示でき、ピントを遠方に合わせるとディスプレイはボケで見え、視界を邪魔しにくいなど、見え方の部分でも特徴がある。ディスプレイを表示するブーム(アーム)は上下に移動が可能。サングラス部分はオークリーとの共同開発で、近視用の度付きのレンズも提供される予定。耳近くにはスピーカーも搭載している。内蔵バッテリーは日立マクセルとの共同開発で、従来比2倍という高密度リチウムイオンバッテリー。今後はマイクを内蔵し音声認識が可能なバージョンの開発も検討されている。

「Solos」(ソロス)

 Eggplant製の「Move It」(ムーブ イット)は、特製のグリップを付け替えることでスマートフォンと連携しながらさまざまなジムトレーニングやフィットネスに対応する。いくつかのトレーニングがコンパクトなセットになっており、トレーニング内容はスマートフォンで管理や共有が可能。トレーナーが監修したプログラムも提供される。

「Move It」(ムーブ イット)

 MediThinkが販売するJawbone製「UP3」は、阪神タイガースコラボモデルが「+Style」にて数量限定で販売される。直筆サインも付属する藤浪晋太郎投手モデルが限定50セット、球団ロゴの入った配信タイガースモデルが限定120セット。

「UP3」阪神タイガースコラボモデル

 「Conte」(コンテ)はピクセラのホーム管理サービスで、連携するセンサーとして新たにポーランドのFibaro製ジェスチャーセンサーが販売される。「Conte」のホームゲートウェイとは、日本ではZ-waveの920MHz帯で接続される。

「Conte」(コンテ)連携デバイスのFibaro製ジェスチャーセンサーなど

 Pamily製の「Friendsbot」(フレンズボット)は自宅で留守中の犬などが退屈しないように遊べるという犬用のスマート玩具で、ボール型の本体がコロコロと不規則に動くようになっている。捕まえた時の振動や動きの組み合わせで膨大な数の動きを作り出せるようになっている。シェパードが噛んでも壊れないという強固な構造で、防水性能も備える。充電台にセットすれば、非接触充電で充電される。今後はレーザポインターで光の点を地面に出す、猫用の製品も登場する予定。

「Friendsbot」(フレンズボット)

 Dash Robotics製の「Kamigami Robots」(カミガミ ロボット)はスマートフォンアプリで操作できる、組み立て式の虫型ロボット玩具。Bluetoothで接続されるモーターやギア、バッテリーを搭載した基部になる基板と、折り紙をモチーフにしたという、組み立て式のボディがパッケージに同梱される。ボディは折ってピンで留めるだけで完成する。昆虫などの走る仕組みを再現しておろ、タイヤではなく足を動かして走るため、カーペットや砂地の上でも遊べる。スマートフォンアプリでは、ぶつけるとポイントが貯まる、相手をフリーズさせられるといった、バトルや遊ぶルールを自由に組み合わせて作成できる。

「Kamigami Robots」(カミガミ ロボット)

 オーラ製の「ハローキティーフォン」はすでに販売されているモデルで、「+Styleオリジナルセット」として、市販されているハローキティのリップ型モバイルバッテリーとオリジナルネックストラップをセットにして販売される。SIMカードは同梱されない。