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電動スケボーに音声認識のドッグロボ――7月のソフトバンク「+Style」新ラインアップ

 ソフトバンクは、アイデアや試作中の製品を支援する「+Style(プラススタイル)」の新製品として10製品を追加する。6月27日から7月下旬にかけて徐々にサイト上で紹介される。

 追加されるのは、電動スケートボードや、センサーで検知した色に変化するライト、心臓の鼓動を記録するセンサー、スマートフォンアプリも用意された犬型ロボット玩具など。今回は、そのなかでも特にユニークなものを紹介する。

電動スケボー「E-GO2」

 これまでドローンなどを開発してきたというYuneec(ユニーク)社が手がける製品が電動スケートボードの「E-GO2(イーゴーツー)」だ。

 重さは6.3kgで、最高時速20km、最大駆動時間が4時間(約30km)で走れるE-GO2は、ドローンで培ってきたモーター、センシングなどのパーツや技術を利用して設計されたもの。リモコンで前進するよう操作しつつ、荷重をかけることで左右へ曲がる。

 7月下旬にも+Styleのサイトに掲載され、クラウドファンディングが開始される予定。担当者によれば想定価格は8万8000円程度。日本では公道での走行は違法となるため限られた場での利用になりそうだが、もし公道で使えるようになれば、普段は街中にあるアートや公園、お地蔵さんの前を訪れてひたすら一筆書きにいそしむような陣取りゲームのユーザーが、1日中、陣取りバトルをする場合などで活躍しそうなアイテムだ。

宙に浮くスピーカー

 「Mars(マース)」は、円盤のようなスピーカー部と、円筒形のウーファー部で構成されるスピーカー。7月下旬に発売される予定。価格はサイト上で案内される。

 磁石を使って、スピーカー部がウーファー部から20mmの高さに浮く、というギミックを備える。音は360度に拡がる形で、スピーカー部はIPX7の防水性能を備える。スピーカー部だけを外に持ち出して、水辺で使う、といった用途も想定されている。

 宙に浮くというギミックが未来感溢れる一方、防水性能でどこでも使えるという利用シーンの幅広さが魅力だ。

カメレオンのように色が変わる「COLOR UP」

 「COLOR UP(カラー アップ)」は、台湾のペガトロン社が手がけるライト。COLOR UPを何か物に当てれば、その物の色を得てライトを調色するという仕組みを採り入れた。インテリアとして利用することが想定され、気分にあわせて色を変えて楽しめる。

 電球をモチーフとした形を採用し、ライト部は柔らかな素材を採用。電球で言えば口金にあたる部分の底にセンサーを配置する。柔らかなライト部を手で押し込むと空気圧が変化し、それをスイッチにして口金の底にあるセンサーが触れている物の色を取得する。ライトは三原色で構成されており、1000万色表現できる。たとえばバナナにセンサーを当てた状態でライト部をぎゅっと掴めば、バナナの色を検知して、ライトの色が黄色に変わるという。

 開発元のペガトロンは、iPhoneの受託製造で知られる。自社ブランドでの製品はこれまで手がけておらず、「COLOR UP」で新たな挑戦に取り組む格好。米国では1つ99ドルで販売されたそうだが、日本での価格は未定とのこと。7月下旬に発売される。

子犬ロボット「MeetCHiP」

 「MeetCHiP」(ミートチップ)は、子犬型のロボット。4本の足の先には前後左右に移動できる車輪(メカナムホイール)を装備しており、家のなかを自由に動き回りながら、ユーザーの呼び掛けに応じたり、あるいは専用スマートフォンアプリを通じてユーザーに感情を伝えたりできる。腕時計のように装着して、リモコンのように使うスマートバンドでは、付属するボールを投げればチップが蹴り返してくる「サッカーモード」や、ユーザーが投げたボールをチップが取って戻ってくる「キャッチボールモード」を選べる。

 ボールやバンドとの通信は赤外線で行う形。「+Style」には7月中旬に掲載され、9月~10月頃に発売される予定。価格は2万9800円。発売時には日本語での呼び掛けにも対応する予定。

サムスンのファッションブランドからソーラーパネル付バッグ

 「SOL BAG」(ソルバッグ)は、サムスンのグループ会社であるサムスン物産から提供される太陽光発電のソーラーパネルを備えるバッグ。

 イタリアの都市、ラヴェンナの建築をモチーフにするファッションブランド「RAVENOVA(ラベノバ)」の製品として提供されるもので、バッグの表面デザインは六角形のパネルに覆われる。この六角形のパネルのうち7個がソーラーパネルになっており、デザイン性と機能の両立を図った。充電機能は屋内では光量が足りず、よく晴れた屋外での利用が想定されている。

 11月にはスマートベルト「WELT」をリリースする予定も明らかにされた。詳細は別途案内されるとのことだが、腰回りのサイズと活動量を計測するベルトになるという。

 このほか妊婦の利用を想定した心拍計測センサーデバイス「Skeeper Mama(スキーパー ママ)」や、水を入れたグラスやペットボトルなどに付けておけば、定期的にライトが光って水分摂取を呼び掛ける「水分補給デバイス ULLA(ウーラ)」、Bluetooth対応の気温・湿度計、同じくBluetooth対応の調理用温度計といった新基軸のデバイスなども紹介されていた。