BIC大好き人間のためのペンスタンド「BIC Pen Lid Pen Holder」


 筆者は自称“BICボールペン”大好きコレクターだ。かつては国内外の出張の度にホテルの部屋に備え付けのホテルロゴ入りのBICボールペンを必ず持ち帰り、その数は軽く200本を超えたこともあった。

 部屋を片付ける度にその多くを整理してきたが、今もBICのボールペンは大好きなボールペンの最右翼だ。安くて、軽くて、ちょうどいい軸の太さ、くっきりベッタリ描ける1.0mm軸のリフィル、夏にはインクのボタ落ちや、冬にはインクの凝固があったりと、歴史と伝統の割に全身から溢れ出るあの独特のチープな雰囲気は他のボールペンの追随を決して許さない独特の魅力を持っている。

 こすったら消える子供の科学のようなボールペン「フリクションボール」が登場しても、もうこれ以上スムースな書き味はないと思えるほどの「ジェットストリーム」を毎日使っていても、BICはやはり特別な、ボールペンの中のボールペンなのだ。そんな数あるボールペンブランドの中のブランド「BICボールペン」のキャップ(Lid)の形をしたペンスタンドを見つけてしまった。

「BIC Pen Lid Pen Holder」。国内市場ではほとんどブラックカラーしか見かけないのが残念だ多くの筆記具を入れても重心が低く安定感は抜群だ。クリップ部分をもって移動できる

 一般的に市場でよく見かけるBICボールペンのペンスタンドといえば、BICボールペンのブランドマスコット「BICボーイ」君が両手でBICボールペンを支えるような格好のモノが多い。しかし、今回のペンスタンドにはBICボーイ君は一切登場しない。

 デザインしたのは英国の「j-me」というデザインユニットだ。本物のBICボールペンキャップの重さは1g以下、そして相似形のペンキャップの形をした頑丈なペンスタンドは300倍以上の309g(実測)。プラスチック製だが、底面の厚さは10mm以上あり、重心が低く、安定している。多くの筆記具を入れても転倒の心配はほぼ無いだろう。

 本物のキャップは光沢のあるブラックだが、ペンスタンドはマットブラックであることを除けば、クリップの形状から少し扁平なトップデザインまでオリジナルのキャップそっくりに作り上げられている。ただ一つだけ個人的に残念なのは、海外では、本物のBICボールペンと同じく、ペンスタンドも黒、青、赤、緑のカラーモデルが存在するが、日本国内で入手できるのは最も無難なカラーのブラックがほとんどという点だ。おそらく日本では4色の中で真っ先に在庫がなくなるのがブラックであろうから、ある意味、正しい市場調査がされていると言えるのかもしれない。

 実際に使ってみると、使い勝手も極めてグッドだ。ペンスタンド本体より大きく飛び出したクリップ部分を摘んで、ペンスタンド全体を家の中であちこち持ち運ぶこともきわめて容易だ。できることなら海外から個人輸入してでも全色揃えたくなってきた。

ボールペンのBIC社は歴史と伝統があり、けっこう御茶目っ気のある企業だBICボールペンのキャップ(Lid)をそのままただデカくしたペンスタンドは圧巻だ)
トップの扁平さ加減もリアリティがあってBICファンなら一つは欲しい馴染みの文房具屋さんで、オリジナルのオレンジ色のBICボールペンを頂いた

 

製品名購入場所購入価格
ペンスタンド「BIC Pen Lid Pen Holder」御徒町ガラクタ貿易1470円

 

(ゼロ・ハリ)

2012/11/29 06:00