スミス&ウェッソン製のタクティカルペン「TORPEDO」


 米国の銃器メーカーでは、コルトとスミス&ウェッソン社が有名だ。坂本龍馬の愛用していたピストルがスミス&ウェッソン社製という話は、アーミーマニアの間では常識となっている。そのスミス&ウェッソン社が、サバイバルなイメージのボールペンを発売している。

 「TORPEDO(トーピドー;魚雷)」と名付けられたボールペンは、外観からして普通のボールペンとはちょっと違うぞと思わせる。しかし、実際に自分の手で持ってみると、サイズこそ多少大きいが、見た目の印象よりは軽量で扱いやすい。

カラーバリエーションは数色あるが、筆者はこの淡いグリーンが気に入っている一緒に使うなら、船乗りが使う巨大な青い“ツバメノート”と50cm定規しかない一緒に使う小さいメモなら米国発世界標準のリーガルパッド以外思い当たらない

 本体のニックネームである「TORPEDO」は、キャップを取り外すと魚雷(TORPEDO)を彷彿とさせるスタイルから命名されたようだ。安全装置(キャップ)を取り外す前の魚雷の全長は155mm、重量40g。6061アルミニウム合金の採用で、堅牢、軽量で高精度に仕上がっている。

 キャップの取り外しもカチッと決まり、工作精度の高さを指先からも感じることができる。リフィルのボールペン芯先とは反対側も同様に尖ったイメージだが、ボディエンドは、タッチパネルやPDA用のスタイラスペン仕様になっている。

 しかし、全体の形状から受ける“いかつさ”から、タッチ液晶を傷つけてしまいそうで、なかなかPDAのデリケートな液晶画面をタップする気にはならないでいる。

 当然、スタイラスにはほど遠いイメージの堅牢な先端は、サバイバル環境や、緊急事態では十分な護身用具となることを暗に示している。丈夫なネジ2個で確実に固定されたキャップのステンレス製クリップには、「Smith & Wesson」のロゴマークアイコンと社名が誇らしげに書き込まれている。

 購入時の初期リフィルはドイツHAUSER社のモノが採用されているが、日本国内では、どこでも入手可能なごく一般的なパーカー社ボールペン“ジョッター”のリフィルがそのまま使用できる。現在、筆者は、パーカー社ジョッターのブルー(太字)を使用しているが快適だ。

アーミーウォッチは当たり前すぎて興醒めだ。シンプルでオールディーズな腕時計が似合うリフィルはごく一般的なパーカー製品が使えるので、リフィルの変更も容易だ標準的なプッシュ型ボールペンの保持姿勢だが、トーピドーならウエポンイメージだ

商品名実売価格購入場所
スミス&ウエッソン社
タクティカルペン「TORPEDO」
4400円御徒町アメ横 軍事用品「マルゴー」

(ゼロ・ハリ)

2010/6/10 06:00