離れたディスプレイにPC画面を表示できるワイヤレスキット
HDワイヤレスキット |
最近はプレゼンにおいてプロジェクターではなく大型の薄型テレビを使うことが多い。ビジネスでなくても薄型テレビにパソコンを接続できれば、ネットの動画をみんなで見たりすることもできる。最近はYouTwitterubeを映す機能を持っているテレビも多いが、パソコンを繋げばYouTube以外も見えるし、検索時の入力などはテレビより便利な点も多い。
テレビの画面にパソコンを接続しようと思って困るのが、最新の液晶テレビはアナログVGA端子がなくなり、HDMIしかないこと。そして筆者が最近よく使うノートパソコンにはHDMIがなく、アナログVGAしか出力がないのだ。
そこで出会ったのが「HDワイヤレスキット」(EZR601AV)だ。USBで接続する外部ビデオカードを買おうと思っていたのだが、そのUSBの部分がワイヤレスになった製品で、パソコンとテレビの間が離れていても使えるのだ。
本体の値段はちょっと高いが、ドライバーをインストールするとすぐにテレビに映すことができた。離れた場所にあるテレビにパソコンの画面が写っているのは感動。冬になればこたつの上にパソコンを置き、離れた大画面テレビに画面を映すこともできる。
そして、HDMIケーブルでは太くて取り回しがやっかいなのだが、これらのケーブルがなくなることもメリット。多少離れても大丈夫なのはもちろんだが、何よりケーブルをひっかけてしまうことがなくなる。本製品では、テレビ側に接続する受信機に電源が必要で、パソコン側にはちょっと尻尾のような送信機がつくけれど、ワイヤレスになる便利さには代えらない。さらに、受信機とテレビはHDMIで接続でき、これなら音声も一緒にテレビから出るのである。早速、いろいろな動画を映し出してみたが、なかなか便利で楽しめる。
良く考えられているなと思う点は、テレビ側に接続するA/VアダプターにはUSBポートが2個あり、設置場所に合わせて向きを変えて使えることと、パソコン側のアダプターも向きが変更できること。HDMIだけでなくアナログVGAポートも使えるため、一般的なパソコン用液晶ディスプレイとマルチモニターにすることも可能だ。その際はもちろんワイヤレスで、太いケーブルとはオサラバだ。
後から気づいたのだが、このワイヤレスの規格は登場当時に騒がれていた「ワイヤレスUSB」である。最近はまったく見ない規格であるが、我が家にワイヤレスUSB初導入という点でも記念すべき製品だ。
ただし、ひとつとても大きな問題がある。画面解像度がHDMIでは720pとなっており、1920×1080の液晶テレビやモニターにおいて、ドットバイドットで表示できないのである。パソコン用ディスプレイに表示した場合も1400×1050ドットまでなので、最近多い1920×1080の液晶ディスプレイを接続しても1440×900ドットまでしか表示できない。使っていてワイヤレスはとても便利なのだが、解像度だけなんとかしてくれたら……と思う製品なのであった。
テレビや液晶ディスプレイは、ここに接続する。 | パソコン側はこれを差すだけ |
パソコン側のUSBポートは角度が変化できる | L字型に曲がっているが、真っ平らにすることはできない |
テレビ側は刺す場所が2カ所あるため、水平にすることもできる | テレビ側はこうしてつないでおけば、いつでも使える |
液晶ディスプレーにアナログVGAでも接続できる |
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
EZR601AV | クイックサン | 1万3800円 |
2010/6/11 06:00