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「Galaxy M23 5G」徹底レビュー! Galaxy初のオープンマーケットモデル、その魅力と実力は
2022年7月7日 00:00
Galaxy初のオープンマーケット向けモデルとして発売中の「Galaxy M23 5G」。人気シリーズから登場した、キャリアを問わず誰もが手に取れる5Gスマートフォンだ。
Galaxyシリーズは、これまでオープンマーケット向けのスマートフォンを出していなかっただけに「Galaxy M23 5G」への注目度は高く、待ち望んでいた人も多いのではないだろうか?
国内向けのGalaxyシリーズは現在、革新的な折りたたみモデルの「Galaxy Z」シリーズから、ハイエンドな「Galaxy S」シリーズ、コストパフォーマンスに優れた「Galaxy A」シリーズまで、幅広いラインナップが展開されている。
新たに投入された「Galaxy M23 5G」は、どのような位置づけの製品なのか、実際に使い込んだ感想も交えながら紹介したい。
「Galaxy M23 5G」、そのスペックは
「Galaxy M23 5G」は、その名の通り5G対応のスマートフォン。約6.6インチのフルHD+(1080×2408)TFTディスプレイを搭載する。
チップセットにはミドルレンジ向けとされる、クアルコム(Qualcomm)製のSnapdragon 750G 5Gを採用。メモリー6GB、ストレージ128GBに加え、外部ストレージとして最大1TBのmicroSDカードが利用できる。
ディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレートをサポートするほか、5000mAhの大容量バッテリーも搭載。ミドルレンジのスマートフォンの中では、比較的余裕のあるスペック構成となっている。
軽快! 使いやすい! ストレスなし!
実際の動作も非常に軽快で、WEBの閲覧や動画再生、地図の操作など、スマートフォンでよく使用する機能の使い勝手に、もたつきやストレスを感じるところはほぼないと言っていい。
最大120Hzというリフレッシュレートの恩恵で、画面スクロール時もちらつきは感じられず、とても滑らか。
リフレッシュレートの高さは動きの速いゲームだけでなく、SNSのチェックなどをスクロールする機会が多い人にも恩恵がある。
一方でバッテリーの持ちも良く、動画を連続再生するなどディスプレイの点灯時間が長くなった日でも、1日は余裕で使うことができた。またいざというときには、25Wの急速充電に対応している点も安心できる。
選びやすいカラー、洗練されたデザイン
カラーはディープグリーンとライトブルーの2色。いずれも白、黒といった定番カラーから見れば個性的な色と言えるが、ナチュラルかつ落ち着いた色合いなので、年齢や性別を問わず選びやすい。
遊び心のあるカラーに対して、デザインはとことんシンプル。ディスプレイのエッジが2.5Dの曲面ガラスとなっていて、そこから側面、さらに背面へ曲線でつながっている。角が一切ない、全体に丸みを帯びたデザインになっている。
背面のカメラ周囲の出っ張りも最低限で、本体と同色かつ形や曲線が端末のシルエットと統一されているため、後ろ姿はかなりすっきりとした印象。指紋や汚れがつきにくいマットで滑らかな塗装の背面に対して、同色の側面は角度によってはパール調に見えるなど、エレガントな雰囲気も纏っている。
大きさは、165.5×77.0×8.4mm(高さ×幅×厚さ)で、重さは198g。約6.6インチの大画面モデルにしては持ちやすく、使いやすいサイズ感に仕上げられている。
人に寄り添う「使いやすさ」
右側面には音量キーと指紋認証センサー一体型の電源ボタンがあり、マスクをしている状態でもセキュアにロック解除が可能。生体認証はほかに顔認証にも対応している。
Galaxyシリーズでは、伏せていた端末を持ち上げる動作で画面をオンにするといった、モーション&ジェスチャー機能が用意されている。
これに指紋認証センサー一体型の電源ボタンを組み合わせれば、ボタンを押さなくても触れながら端末を持ち上げるだけで、画面オンから指紋認証、ロック解除ができ、すぐに使い始められる。 かゆいところに手が届くこうした機能は、やはりGalaxyならでは 。派手な機能ではないかもしれないが、使いやすさに直結するものだ。
ほかにもGalaxy独自の機能として、画面をスワイプする動作でランチャーを表示できる、「エッジパネル」も利用可能。大画面を活かしてアプリを2画面で使用する際、あらかじめアプリの組み合わせを登録しておいて、素早く呼び出すといったことができる。
底面にはUSB-type C端子のほか、3.5mmのイヤホン端子もあり、Bluetoothヘッドフォンのほか、有線のヘッドフォンも利用できる。
Dolby Atmosの迫力あるサウンドがより手軽に楽しめるほか、最近ではリモート会議などに参加する際にも、ノイズの少ない有線ヘッドフォンが見直されているだけに、使い勝手はいいだろう。
オープンマーケットモデルならではのポイント
左側面にはSIMカードスロットを配置。スロットは排他ではなく、 2枚のnano SIMカードとmicro SDカードが同時に収納できる 。
microSDカードを活用しつつ、2つのキャリアの電話番号を同時に待ち受けられるほか、こちらからかけるときもダイヤル画面で、SIMカードを切り替えるだけ。
エリアや用途にあわせて複数のキャリアを使い分けられるのは、オープンマーケット向けのモデルだけのメリット だ。対応周波数も一部のバンドを除き、国内外のキャリアに幅広くカバーしているので、好きなキャリアを選ぶことができる。
カメラの実力もチェック!
カメラは8メガピクセル(F値2.2)の超広角、50メガピクセル(F値1.8)のメイン、2メガピクセル(F値2.4)のマクロのトリプルカメラで、インカメラは8メガピクセル(F値2.2)。高精細なメインカメラでは、4つの画素を1つの画素として扱うことでより多くの光を取り込めるしくみで、他のGalaxyシリーズと同様に 暗いシーンにも強い 。写真モードではシャッターを切るだけで、シーンにあわせた最適な設定での撮影ができる。
背景をきれいにぼかした写真が撮れるポートレートモードや、黒つぶれ白飛び、ノイズを抑えたナイトモード、しずる感のある写真が撮れる食事モードのほか、マクロモードでは被写体に3cm程度まで迫った、迫力のある写真も撮影できる。
視野角123度の超広角から、最大10倍のデジタルズームまで、どんなシーンでもGalaxyらしい、自然で安定した写真や動画が撮影できる。
このほかSnapchatのエフェクトが楽しめる「ファン」や、一度の撮影で静止画とショート動画を複数撮影できる「シングルテイク」など、Galaxy独自の撮影モードも利用できる。
お手頃価格で自由に使おう!
過去に一部コラボレーションモデルなどで数量限定の販売はあったものの、国内のオープンマーケット向けとしては、ブランド初となる「Galaxy M23 5G」。現在Amazon.co.jpのほか、ヨドバシカメラ、ビックカメラの各ECサイトで、約4万円で販売中だ。
手頃な価格だけならキャリア向けの「Galaxy A」シリーズも同様かもしれないが、 キャリアにあわせて端末を選ぶのではなく、端末を購入してから好きなキャリアが選べ、乗り換えも自由 。前述のようにデュアルSIMにも対応しているので、メインとサブ、仕事用とプライベートなど、複数の回線の使い分けもできる。これは従来のキャリア向けのGalaxyシリーズにはなかったメリットだ。ちなみに、キャリア向けモデルでは当たり前のようにサポートされている、防水やフェリカには非対応という点をデメリットに感じる人がいるかもしれない。
今はキャリアが販売するスマートフォンも、基本的にはSIMフリー。そのため、他キャリアでも使えるが、回線と端末のキャリアが異なるとサポートも煩雑になりがちだ。
その点、「Galaxy M23 5G」のサポートは、メーカーであるサムスン電子が担当。月額396円でメーカー提供の保証プログラム「Galaxy Care」にも加入できる。とにかくわかりやすくて買いやすいのが、オープンマーケット向けモデルなのだ。
そんな自由なオープンマーケット向けモデルで、定評のあるGalaxyならではの機能や、安定のカメラ機能が使えることが「Galaxy M23 5G」の最大の魅力。誰もが手に取りやすく、誰にでもおすすめしやすいスマートフォンと言えるだろう。